観察力とは、「気づく力」と言い換えることができます。
算数では、大問の中に小問がいくつが含まれることがよくあります。
そのほとんどが関連性を保ちつつ
少しずつ難しくなる…という構成になっていますね。
小問2は小問1と何が同じで、何が違うのかをいち早く把握する必要があります。
何が同じで、何が異なるかを検討することで観察力を鍛えることができます。
2枚の絵を比較して異なる点を指摘するパズルがありますね。 異同を比べて観察力を鍛える方法として、うってつけです。 ナナッテでは、ダイソーの『まちがいさがし』を使っています。 けっこう難度が高く、解くのに苦労するので、教材として重宝しています。
隠れたものから特定の物を見つけ出すには、観察が必要です。 逆を言うと探しものが上手になると、観察力も増します。
観察力をアップするお手軽な方法として、「引用部分を見つける」を挙げておきます。 国語の長文読解の問題では、 既に出版されている本から出題されます。 本文の終わりに出典が明記されてますから、 しかし、何ページの部分を引用したかという情報までは書いてありません。 そこで、該当部分を自分で探すことがトレーニングになるといえます。
“抽象化”とは、様々な経験をもとに共通点や法則性を見つけることです。 抽象化が上手になると、初めての問題でもスラスラ解けるようになります。 入試では初見の問題ばかりですので、抽象化能力を鍛えることは必須のトレーニングです。
抽象化のトレーニングとして、手軽なものは、分類作業です。
机の引き出しに様々な筆記用具が詰まっていることでしょう。 鉛筆、ボールペン、ラインマーカー……。 それらを分類するだけでも、立派なトレーニングになります。 また、身の回りがきれいになるというメリットもありますよ。
ノートは、復習の際に効率を高めてくれる強力なアイテムです。 逆をいうと、復習に役立たないとノートは存在意義がありませんし、作る(書く)意味がありません! 何について、何のレベル…道しるべが記されている必要があります。
1.学用品(学校に持って行くべきもの) 第1.文房具 (1)筆記用具 ア.鉛筆 (ア)・硬筆書写用鉛筆(通常のエンピツ、黒エンピツ) ・色鉛筆 と、上のように大きなレベルから小さなレベルに行くにしたがって、 文頭を下げます(ずらします)。 また、それを引っ張って来る番号、記号も工夫します(例は政府の公文書の作法にしたがってます)。 さらには、筆記用具を取りかえる、字の大きさをかえる…という工夫も有効です。
最近の中学入試は、何でもかんでも暗記で片づくほど甘くはありません。
しかし、記憶力を鍛えることは、重要で必要なことでもあります。
すなわち:
短期記憶とは、その場では覚えておくべき記憶、逆を言うと翌日は忘れて良い記憶です。 短期記憶が弱いと次のようなマイナスが生じます; 国語では、 漢字の読み仮名(難しい漢字にはふりがなが付けられますが、それも最初の1回だけです)、また、登場人物の名前、役割…などを忘れてしまい、苦労というかイライラして冷静に取り組むことができなくなります。 算数では、 大きな視点に立てず、近視眼的に対応してしまう恐れがあります。すなわち、 計算の答えイコール設問の答えと勘違いしてしまうことです。 例えば、 「家から学校までかかった合計の時間を求めなさい」とあるのに、 途中の公園までの時間が出ると、それを答えとしてしまい、 全体を足すことを忘れてしまうこと…などがあります。
歯ブラシを2本用意して一日ごとにかえてみましょう。 コーヒーか紅茶かも同様です。 一日前のことを思い出そうとすることが脳を鍛えてくれます。
理科、社会では多くの知識が必要になりますね。 でも、学習した翌日には忘れる――なんてことは、頻繁です。 しっかり定着する方法はあるのでしょうか。
記憶は情報単体ではなく、雑多な情報と併せると忘れにくくなります。 その日の天気、出来事をノートにメモする(追記する)。 あるいは教科書に色をつけるなどのシミをつけるとフックとなり忘れにくくなります。 あえて情報を追加することで記憶を強化するという心理メカニズムですので、 他の資料(辞典・事典も)を参照して確かめるという行為も同様に効果があります。
第一印象は強烈なインパクトを脳に残します。 よく「テスト前にはまとめノートを作りましょう」といいますが、私は反対です。 せっかくの第一印象をいかす方向を目指すべきです。ですからノートを新規に作るのは 合理的とはいえません。 そのためには、授業前に情報の受け皿となるノートの準備が重要です。 追記できるスペースを確保しておきましょう。
勉強を効率よく進めるには、個々の情報の定着を強くすることも大事ですが、 記憶力という能力を鍛えると力まず、自然に覚えられます。 一つの方法を挙げておきましょう。 それは、日記・日報をつけることです。 当日ではなく、前日あるいは前々日、つまり昨日・一昨日に 何をしたか、何を食べたか…など思い出して書き留めるのです。 面倒だなと思う人は、書き留めなくても、思い出すだけでも効果が上がります。
人間は地球上の生物ですので、 地球のサイクルが記憶に及ぼす影響も大きいのです。 その関係を発見したのがエヴィングハウス。 1か月後、1年後…と節目ごとにおさらいすると、定着する(忘れない)といいます。 それを利用した日記を作って知識の定着を強化しよう――というのがナナッテ式です。 。