入学試験は「カラーテスト」(小学校で行われる試験)とは大きく異なります。 入試では初見、つまり初めて読む文章を読まなければならない…などです。
国語に“正解”はありません。求められるのは、出題意図に合った答です。 筆者の思いと出題者の思いがズレることはよく聞きます。 出題者は、素材となった文章を用いて受験生に問いかけます。 その問いに合致するかがポイント、正しいかどうかは二の次です。
第1問は難しい説明文のことが多いです。 対して、第2問は 読みやすい物語・小説です。 第2問を先に解いて 1限目に行われるので、とても緊張します。 物語文は楽しむ感じで解き進めます あるいは、朝一番は調子が出ないという受験生も多いでしょう。 解くのに時間もかかりません。 時間に余裕を残して 難しい第1問に臨みましょう。
初めての文章を読み進めていくのは、苦痛ですし、不安でもあります。展開が分からないからです。ですから、 説明文では、まず題名をチェックしましょう。題名・書名は究極の要約です。 題名・書名が何について書いてあるのかが、あらかじめ分かると安心して読み進めることができます。
算数は数学の前段階ではありません。 固有の世界観・価値観が展開されています。 「つるかめ算」「旅人算」「仕事算」…などの特殊な用語が示しています。
「カラーテスト」(学校で実施される算数のテスト)は 習ったことのおさらいという位置づけですが、 入試の算数は 未知の問題を初見で解かなければなりません。 いつも親に決めてもらうような受け身の子どもは、 まず「自分で考える」習慣を身につけることが必要です。
ハイレベルな問題ばかりなので、 愚直に解いていては時間切れとなり、実力を発揮できずに「試合終了」となってしまいます。 よくあるのが、円がらみ。 おうぎ形、円錐、円柱…の問題では、円周率「3.14」を使って計算したくなります。 しかし、多くの場合、「3.14」を使わなくても解けるのです。 なお、『円周率は3.14とします』という但し書きの有無も判断基準になります。 。
算数は、スピードも大切です。解けるのに、時間切れになってしまった――はよく聞く話です。数字に強くなっておくと、時間を節約できます。 0.5,0.25,0.125…はよく出てくる数字で、分数に直すと簡単に解ける計算問題は定番です。 また、12の倍数も同様です。比の問題では、2.4,3.6,4.8…を“約分”すると、速く解けることもお馴染みです。 なかには、円周の長さを求める問題に備えて、3.14×3,×4,×5…の答えを暗記してしまった強者もいましたよ 。
「AとBとでは、どちらが〜ですか」のタイプは 後回しにしましょう。時間切れという最悪の場合に備えるためです。