やる気が出ない時は、やる気を作ることがポイントになります。
「作業興奮」という心理学の言葉があります。 やっていると乗ってきて作業がどんどん捗る状態です。 片付けや掃除などで経験するあの興奮状態です。 渋々取り掛かっても、時間がたつにつれて気分が乗ってきます。 勉強も同じです。文房具など勉強に必要なアイテムを整理する、 教科書などの教材を並べ替える…それだけの作業で 快感が得られます。その勢いで勉強に取り掛かると、脳が「あー、今僕は楽しいことをやっているんだ」と思い込むので、 勉強が進む――というメカニズムです。
日々の勉強は筋トレに似ています。 毎日コツコツと続けることがレベルアップのポイントです。 コツは力まず、淡々とこなすことです。「何からやろうか」「次は何をしようか」…と迷っていると時間のムダであるばかりか、やる気もしぼんでしまうおそれがあります。 ですから、日々の勉強の段取り・順番を決めておくと良いでしょう。 スムーズに進むだけでなく、「イヤだな」というマイナスの感情を防ぐことができます。
受験は不安との闘いでもあります。 自分の成長を実感すれば、自信はついてきます。
「大丈夫かな」とビクビクしていたら、解ける問題も解けなくなります。 スポーツと同じですね。
一つに、努力の可視化≠ェ重要になります。 自分はこれだけやったから大丈夫という気持ちになれるからです。
小学4年生までは他律の年齢です。親に言われて、先生に言われて…が行動に出るのが、他律です。しかし、入試では自立(自律)が求められます。つまり、初出の問題を出されて、どう解くかは自分で判断しなければならないのです。
可愛い子ども(特に第一子長男)の気持ちはよく理解しているから、 先回りして「〜が欲しいのね」「〜したいんでしょ」…と言ってしまいがちです。 しかし、このように判断の機会を奪うと、 自立(自律)が遅れだけではなく、言葉の発達も遅れてしまいます。