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当時は父も健在で、私が「夕陽を撮りに行くわ」と言ったら、興味があったのか父も同行した。父は写真好きで昔のカメラなど持っていた。年はとっていたがビデオカメラで村内の祭りや行事などを撮って見せ、村人に喜ばれていた。そういう「カメラ好き」は親子で似ている。しかしカメラの撮り方を父から実際に習ったことはないので、DNAのなせる術であろうか。
私は柏から南宇和高校へこの道を通ってバス通学した。窓からこの夕陽風景をよく見たので懐かしい。実際の夕陽は写真よりもっと美しい。秋に帰郷したときはもう一度、夕陽を撮ってみたい。しかし父は金色に輝く夕陽の彼方に行ってしまった。夕陽は浄土の風景であろうか…。 |
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