ふるさとの風景
大浜の海岸
小中学校の頃に、遠足が春にあって、この大浜に何度か行った。
遠足の場所は、ほかにも村境の新田(しんでん)や、柏坂を登って行く焼け野などがあった。
ハイキングという遊び気分ではなく 遠距離への体力づくりが目的みたいな本当の「遠足」だった。しかし、級友やみんなと一緒に遊びに行けるうれしさで楽しみの行事だった。
リュックサックにちょっと豪華なお弁当を詰め、わずかな小遣いでキャラメルやらサイダーを買って、はじめはちゃんと行列を組んでおしゃべりしながら歩いて行った。
この大浜の海岸へ来るには、山の坂道を越えて行くので、汗をかいてノドが乾き、水筒がカラになって、この集落の道ぞいの家から水をもらって飲んだ。そんな思い出のある浜辺である。

須ノ川海岸を中心としたこのあたりが、「日本の渚・百選」にえらばれたのもうなずける美観である。
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