ふるさとの風景
柏から梶屋敷方面
写真はお寺から梶屋敷方面、さらに奥柏あたりまで見える。
もちろんマイカーもない時代で、徒歩や自転車、リヤカーが移動手段だった。だから柏も広く感じた。夜は街灯もなく真っ暗でこわかった。橋には欄干もなかった。ほろ酔い気分で家に帰る途中、川に落ちた人もいたらしい。

柏というところが辺境であるのに、そのまた奥のほうに我が家があった。こんな隠れ家みたいなところになぜ住まなければならないのか…子供心に寂しさを実感するのは夜だった。木枯らしが吹き、深い山の暗闇からタヌキの鳴き声がきこえてくると、寂しさや不安感が倍加された。そんな時は明るく活気のある街に住みたい、そう願っていた。
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