スピーチ稿(1分30秒)
寄席で学ぶ
7月12日
先日、東京へ行った時、落語を生でききたいと思って寄席に行きました。
千代田区の永田町にある国立演芸場です。国立だけあって入場料金も安く、主に若手落語家の話がきけました。
プログラムを見ると、春風亭○○。桂○○。柳屋○○という、きいたような名前の知らない若手落語家が出演していました。
やはり初めは「前座ばなし」といって、かけ出しの若手が高座に出ます。
「え〜一席おわらいを申し上げます。」と羽織着物姿で扇子を片手に座布団の上で話し始めます。
値段も安いこともあって客も常連さんが多く、私の隣の席は、お年寄で、じ〜っと寝ているのかなと思ったら、寝ながら聞いている…という、お客のほうが芸が細かい人もいました。
ふつう私達はテレビで落語を見ます。テレビに出るのはかなり上手い人です。上手い人の演じる話というのは自然に見えます。ところが、前座をやる若手はそうはいきません。
声の強弱、目線のつかい方、しぐさやセリフ、とれをとっても「今一歩」なんです。しかし私には、その方が勉強になりました。「あ、あれじゃあいけないな…」と感じるところが多くありました。
勉強というのは、上手い人を見るのも勉強になりますが、下手な人を見るのも勉強になります。むしろ下手な人を見るほうが、失敗例がよくわかり、私には勉強になりました。
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