話し方体験記
スピーチ例 (7月 5日)

  スピーチ稿(1分)
                      「脳の不思議」
                                          ひろりん  7月5日

今ベストセラーになっている「進化しすぎた脳」という本を読みました。
面白いことが書いてありました。
私達は、現実の世界に起こっている現象をリアルタイム(実際には)誰も見ることができない。見ているのはすべて過去の世界である…というのです。

何故かというと、目の前で起こる現象は目のレンズを通して脳に伝わり、脳はその画像を瞬時に分析して信号にして意識として伝える。この作業は「瞬時」に行なわれていますが、「同時」ではない。すこし時間がかかる。
0.001秒程度の時間の後に画像として意識される。

ということは、私達が見ている世界は常に現実より0.001秒遅れの過去の世界なのです。それでも問題はない。ただし問題のある世界がある。

それはスポーツ。時速130qもの速度で投げるピッチャーのボールを見てバットを振ったらすべて「振り遅れ」になる。ボールは目で見た場所より実際はもっとバッターの近くに来ているからだ。

イチローや松井など天才的なバッターは、ピッチャーのモーションから球の方向を読み取り…いわば勘で打っている、ことになります。





   スピーチ稿(1分)

              「桑の実」


                      7月6日

梅雨期になると思い出します。
子供の頃、学校の帰りに、野イチゴ、ヤマモモ、桑の実などをとっておやつがわりに食べました。桑の実は、はじめ赤い実で、熟れると黒くなります。この黒くなった時にとって食べると美味しいものです。

この黒い色はアントシアンといってなかなか色落ちがしません。ですから、この桑の実を食べると口の周りがまっ黒になってしまい、「あんた桑の実を食べたでしょ!」とバレバレでした。

この桑の実、最近の研究では目に良いアントシアンがあのブルーベリーと同等にあることがわかりました。植物では珍しく亜鉛も含まれていることから「健康食品」として注目されています。ほかにセキ止めの効果もあり漢方薬や、お酢なども作られています。

私たちの周囲にある名もない木の実や植物が、私たち人間に
健康」という恵みをくれる。しかし私達は植物に何のお返しもしていないような気がします。



         ◇桑の実は町の子供は知らないかもしれない。農村で昔「養蚕」をしていた。
          カイコの餌が桑の葉だ。化繊の時代になって壊滅したが、桑の木はまだ畑
          の隅などに残っている。樹勢の強い木で枯れないため、畑の境目などにも
          植えられていた。
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