スピーチ稿(1分)
「脳の不思議」
ひろりん 7月5日
今ベストセラーになっている「進化しすぎた脳」という本を読みました。
面白いことが書いてありました。私達は、現実の世界に起こっている現象をリアルタイム(実際には)誰も見ることができない。見ているのはすべて過去の世界である…というのです。
何故かというと、目の前で起こる現象は目のレンズを通して脳に伝わり、脳はその画像を瞬時に分析して信号にして意識として伝える。この作業は「瞬時」に行なわれていますが、「同時」ではない。すこし時間がかかる。0.001秒程度の時間の後に画像として意識される。
ということは、私達が見ている世界は常に現実より0.001秒遅れの過去の世界なのです。それでも問題はない。ただし問題のある世界がある。
それはスポーツ。時速130qもの速度で投げるピッチャーのボールを見てバットを振ったらすべて「振り遅れ」になる。ボールは目で見た場所より実際はもっとバッターの近くに来ているからだ。
イチローや松井など天才的なバッターは、ピッチャーのモーションから球の方向を読み取り…いわば勘で打っている、ことになります。
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