話し方体験記
スピーチ例 (6月22日)

 スピーチ稿(2分)
                    「弔電の読み方」        ひろりん 6月22日


先日、私の後輩のA子さんがが亡くなりました。
元気で活躍していた人だけにビックリしました。今年の一月から入院して脳腫瘍で闘病していたと…ご主人が喪主挨拶で言っておりました。本人の希望でそのことを誰にも知らせず、親しい方はびっくりしたことと思いますが、事情をお察しください。と言っていました。

放射線をあてると髪がぬけたり容貌が変わります。美人アナウンサーだったので、そういうやつれた姿を見せたくなかったのでしょう…。葬儀の席で、弔電がいくつか読まれました。後輩で、現在はキー局のレポーターで活躍しているB子さんからの弔電もありました。いい内容でした。しかしそれを読まれている間は、それが誰の弔電なのか、文が終わって名前が紹介されるまで、わかりにくいものです。

新聞の投書欄にこんなのがありました。「私の行っている小学校では、卒業式の〈祝電〉はまず名前を先に読むことにしています。はじめに名前が紹介されると、それきいた生徒の間から「アッあの先生だ!」という感激の声が上がり、とても効果的です…」とありました。

そのとおりです。弔電でも祝電でも、はじめに、それが誰からなのか、ちょっと順序を入れ替えるだけで聞く人の感激が違います。ちょっとしたことですが大きな差があります。聞く人の気持になって読む…という心配りが、大切だなあ、と思いました。

次のページへ行く 前のページへ戻る トップへ戻る ホームへ戻る