話し方体験記
(スピーチ実例) 6月1日

  スピーチ稿(2分)
                   「千の風になっては本当」
                                            ひろりん 6月1日

今「千の風になって」という歌や詩の本が話題となっています。
愛する人が亡くなっても、その魂はしめっぽいお墓の中になんかいませんよ、千の風になってあなたの周りにいます。というすごい考えかたです。
中には私が死んだ時は、わけのわからないお経じゃなくて、斎場でこの歌を流して下さい。という人もいるくらいです。日本の葬式仏教の考えを根本から覆えしてしまうような歌であります。

読売新聞の家庭欄に「心のページ」というのがあります。先日ここに立命館大学の斎藤育郎教授の文章がありました。斎藤教授は東大で宇宙環境を専門に研究して、現在は立命館大学の教授をしておられます。
斎藤教授は、あの「千の風になって」の歌は科学的にも本当のことですよ、と言っています。

人の体の18%は炭素原子からなっています。仮にAさんというヒトが亡くなって荼毘に附される(火葬)と、この炭素原子が空気中に放出される。大気中で酸素と結びついて二酸化炭素になる。このAさんブランドの二酸化炭素は計算上13万2000個あり、それが空気の中に溶け、千の風として存在する。

そして空を飛ぶ鳥の呼吸で鳥の体内に入り、雨の成分にもなり、一部には海面に吸収されて魚に入り、それがまた人間に入る…。仏教で言う「輪廻」というのは化学的にも証明されることなんです。と述べています。

愛する人が亡くなっても、愛する人は目にも見えない炭素原子として存在する…面影は記憶の中にあり、現実には、千の風の中に存在する…。あの歌は本当なんです。なんかとてもほっとする、寂しさから開放された気持になりました。
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