話し方体験記
5月31日
マダム・カロリン(仏)

−中之島バラ園にて−
Sさん風邪で欠席、Yさん引越し、Mさんも欠席。見学は山矢さん(大学の講師)、東部さん。Hiさんがイントロをした。今回は初めての人ばかりなので自己紹介をした。私が司会をした。

講義はHiさん。皮肉屋の友人の挿話が面白かった。「峰さん:お前また痩せたんじゃないのか?」「市川くん:この温泉古いなあ、電灯が明るかったらアカが浮かんでるのがわかるかも…」。言葉のちょっとしたことで落ち込むことや力づけられることがある…という内容だった。

口癖の「エーっとですね、」はとれていた。私は講義〈準備の大切さ〉をした。先生からは「スピーチも役者の演技と同じ」であり、ドラマチックに展開して観客を自分の世界に引き込むことは重要だ。との評。各人からは、
中之島公園のバラ
実例が面白くて話がよくわかった、と評あり。先生からは「もし、資料と同じ話をするのなら誰も話をきく必要はない。スライドやパワーポイントがメインの講義は「授業」であり、人を感動させるスピーチとは本質が違う。

レジメをはじめから机上に置いておくのは〈私の話は聞かなくもコレを読めばわかりますよ〉といっているも同然。レジメなどは最後に配ればいいのでは…とのお話しがあった。同感だ。

しかし話に自信がないとレジメに頼る気持もわかる。

その後「言葉での表現は限界があり100%は伝わらない」という面白い表現パフォーマンスがあった。Hiさんが白板の裏から簡単な図案を言葉で説明する。それを聴きながら私らが絵を書く。もとの図案からはほど遠い絵になった。すなわち「説明」のうまい下手もあるが、言葉による表現は「限界」があるのだ。

しかし質疑応答(言葉のやりとり)を加えると〈修正〉され、かなりもとの図案に近くなる。コツはまず「全体像」を示すことが必要である。
宮崎空港のブーゲンビリア

空港の庭には季節の花が咲いている。あわただしい旅の疲れを癒す。
道案内する場合に〈東の方向へ〉と言っても、どっちが東だかわからない。すぐですよ、といってもAさんの言うすぐとBさんの考えるすぐは違う。100bくらい行って進行方向の左です。カドにUFJ銀行があります。と言ってあげないとわかりにくい。

言葉は不完全なツールである。だから認識やイメージの違いで誤解も生ずる。しかし質疑応答など言葉のやりとりをすることで誤差を少なくすることは出来る。

そのあと政治家などが使用する「弁論構成」について習った。これは、まず「自己主張」しておいた後にわざと反論・質問を挿入して構成するものだ。
(例)私はこう思います。しかるに政府は…/と意識的に反論を(自分で)加えて発展させる構成だ。これは理屈っぽいと評されることもあるが、主張スピーチには効果的である。Hiさんと私がこれに挑戦したが失敗した。
人間関係の度合い

A…お互いに知っている。
B…自分は相手のことを知っているが
   相手は自分のことを知らない。
C…相手は自分のことを知っている
   が、自分は相手のことを知らな
   い。
D…どちらも知らない間柄だ。
翌日は本町校を見学した。先生の講義「人間関係」の講義あり。人は一人では生きられない。無人島で生きられるだろうか?いつも誰かのお世話になって生きている。

刑務所では「独房」り入りが一番強い罰則である。孤独は時々ならいいが孤立といういうのにはたえられない動物なのだ。
しゃべる相手もない。語りかけてくれる人もいない。人が一日に一人と知り合っても一年で365人、10年で3650人、平均寿命80年として一生に知り合える数は3000人程度に過ぎない。

実際にはAグループの〈親しい者同士〉でつき合っているので現実にはもっと少ない数になる。
Dの知らない者10人が一室に会した場合、その8人が〈積極的に話しかけること〉をしない。しかしその8人も〈相手が話しかけてきたら応じる〉気持はある。

ここに人間関係の形成をするコツがある。勇気を持って「あいさつ」し話しかけよう。
あいさつの心得
   …あかるく
   …いつも
   …さきに自分から
   …つづけて
距離でみる〈人間関係/感情気持の伝達法〉

@0〜45p   身体言語、握手、さわる関係
A45〜125p 身ぶり言語、ジャスチャー可
B125〜360p  社会的言語、表情や態度
C360p以上   記号言語、  言葉・手紙など


スピーチ:Yさん、娘の言葉で家庭を大事にする。Kさん:医学の進歩はすごいな。Oさん、ポービッチさんの音楽指導。Mさん、鈍感力について。OYさん、団地の掃除について…子供の目あり。Iさん、合コン食事会で見る30代の男性は…。私、千の風になって〜は本当です。
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