話し方教室体験記
(スピーチ例)5月11日

 スピーチ(2分)
                  「だろう運転は事故のもと」       ひろりん 5月11日


先日、吹田市の万博公園「エキスポランド」でジェットコースターの事故があり、19歳の小河原良乃さんが亡くなり、すぐ後ろに乗っていた友人も重傷を負いました。葬儀の翌日、お悔やみに訪れたエキスポランドの会社幹部に、小河原さんのお母さん、足の不自由なお母さんは「娘をかえせ!」と絶叫した、と新聞に載っていました。母子家庭で19歳まで育てて、朝、笑顔で出ていった娘が、帰ってきた時は白い棺桶です。すべての夢が一瞬にしてブチ切られたのです。

まさか、本当にあぶないものは商品として営業しないだろう…。今あちこちの遊園地で人気がある遊具だし、まさか死ぬようなことはないだろう…
営業するほうも、これまで順調にいっているので、まあしばらくは大丈夫だろう…
かなり昔の交通安全の標語に「だろう運転事故のもと」というのがありました。

このエキスポランドでは、GWが終ってから「点検」する予定だったと言っています。これは安全よりも儲け優先です。いま日本の社会というのは、こんなこわい社会になっています。

エレベーターに挟まれて簡単に命を落としたり、朝の通勤電車に乗っていて脱線、マンションにつっ込んで非業の死をとげたりします。私たちの囲りは危険でいっぱいです。
便利さのすぐ横で地獄の釜がたぎっているようなものです。
どうやって、ひとつしかない命を守るか…。それは「だろう運転」をやめることです。〈安全だろう…〉でなく、本当に安全かどうか確かめる。利用するほうも〈危ないものには近づかない。〉知恵を働かせて自分を守る、ということが必要です。

マニュアルを100%は信用しない。最後は知恵で自分を守る。
いくら賠償金をもらっても、命は帰ってきません。

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