話し方体験記
4月26日
  府立演芸資料館ワッハホール
上六スピーチフェスティバル2007でSさんが「千の風になって」で最優秀賞を獲得。4月22日 (難波千日前)
今年の上六スピーチフェスティバルで最優秀賞をうけたSさんに〈受賞の感想〉をきいた。「練習のとき教室の皆さんにいろいろアドバイスをいただけたことがうれしかった…」と感謝の言葉があった。

今週の見学者はMさん。心理学の講義をするのにスピーチを習っておきたい…という。大阪や東京は「学ぼうとする者には」このような教室や学校があって良い。イントロを私がした。だいぶ慣れてきた。進行はYさんがした。

1分スピーチ。Hiさん、4月から職場がかわった。Sさん、陰陽師の安倍晴明が修行した寺といわれる奈良の安部文殊院、ここでは現在、物品を買うとピタパなどの〈電子マネー決済〉ができる。古いお寺が最新のシステムを取り入れているのに驚いた。でもおみくじをピタパで買うのはそぐわない。お寺というのは敷居が高いくらいが有り難さがある…。
私、自己紹介(簡潔タイプ)。Yさん、横浜市民とは?
       芦ノ湖から望む富士山

神奈川県足柄下郡箱根町。ここも「横浜」?
よく「横浜です」と言う。そのほうが「聞こえがいい」からという。たしかに「相模原です。」というより「横浜です。」と言ったほうが響きがよい。ゆえに自称「横浜市民」が多いらしい。ヒトの心理は面白い。

先生からHiさんに、センテンスを短く、というアドバイスがあった。口癖の「エートですね、」は私も気になる。

講義「表現の原則」。
まずYさんが担当。続いて私が担当した。私は先週きちんとまとまらなかったので、反省してみっちり練習した成果が出たように思う。「文字を紙パネル」にしてホワイトボードに貼るアイディアは悪筆隠しから生まれた苦しまぎれの対策。これで講義に意識が集中できる。慣れるまでの方便である。

先生からは、「落語の七福神」の挿話をうまくふくらませていた…とお誉めの言葉があった。講義は「長からず短かからず」が必要だ。表題を支える具体例は短く効果的に、が要求される。くどくどしゃべってはいけない。
     「しゃべれども」映画PR用から

八千草薫や伊東四朗なども出演。監督は平山秀幸。
2分スピーチ、Sさん、映画予告編「しゃべれども、しゃべれども」TOKIOの国分太一が主演する落語家のかけだし若者の物語。原作は佐藤多佳子。

「話し方」で悩む三人が登場する。面白そうな内容だ。この本は「書店員が投票で選ぶ〈本の雑誌賞〉第1位になった作品。若者の心理描写にすぐれ山本周五郎賞の候補にもなった。ちなみにこの賞は既存の有名な文学賞より価値があると言われる。上位作品は映画化されている。今年5月に公開。

 Sさんは話の素材選びのセンスがいい。HIさん、ウソがまかりとおる環境問題。Sさん、「手提げ袋」に込める思い。先生が感想で「涙がこぼれそうになった…」と言った。Sさんは何か「話のコツをつかんだようだ」。Yさん、最近東京で話題はキッザニア東京(江東区ららぽうーと豊洲)。これは子供たちが社会の仕組みを体験できる「新タイプの教育遊園地」。ケーキ屋さんになれたりアナウンサーになれたりする。 いま子供やママに大人気。

最後に「相手の話をよく聴く訓練」を実習。客の話の腰を折らず、自分が取らずに上手に会話する。相手の話が終らないのに自分の感想を重ねる(クロストーク)または、話の筋とは違うことを突然言ったりする「無神経さ」を防ぎましょう…という趣旨。
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