話し方教室
小戸公民館 (10月12日)
小戸公民館
小戸公民館での「話し方教室」二回目。
受講机をコの字型にし、名札をテーブルに置くカード立てにして名前の確認がしやすいようにした。発声練習と連想ゲームの後、何故「話し方教室を受講したか」をテーマにショートスピーチをした。

それぞれの理由があり、それを克服するための貴重な場にしてもらいたいと思った。定員15名(今回は二人欠席)というのは、時間はこびをテンポアップしないと実習時間が不足する。
この種の講座は実習時間を充実させる為には定員10名程度がのぞましい。

休憩のあと1分自己紹介スピーチを行なった。皆さんが家庭での事前練習に取り組んできたせいか良い結果だった。残酷なようだが「練習した人」と「しなかった人」の差がハッキリでる。それぞれに多忙と思うが、自分の能力の開発ととらえて頑張ってほしい。
公民館の庭の花
「演壇砂漠」
これは私の造語である。演壇など人の前に立ってスピーチする時の心の状況をさす。
いったん演壇に出たら孤立無援。面白い話なら聴衆から笑い声や拍手があり、演者と良いコミュニケーションが生まれ、それに力を得て演者もますますのって良い話を展開して成功に終わる。

その反対も当然ある。さほど面白くないときは聴衆はただ黙ってきいている。下手なジョークを言っても笑ってもくれない。もちろん拍手もない。
これが仲間内だと、相手を慮って、合いの手や笑ったりしてくれる。日常会話というのはそういう援護のもとに成り立っている。

ところが演席はその環境とは全く違う。どんなに多くの人がいても、まるで「砂漠」のような状態におかれる。多くの目線が自分に集中して射すようだ。なんとかそれを乗り切ればオアシスにたどりつく。最大の対策は「日常の訓練」である。

努力しているうち砂漠は楽園に変わる。
二回目ともなると顔も憶えてきて和やかな雰囲気になってきた。社会人講座だから「きびしいより、楽しく学ぶ」という本質を忘れないようにしたい。「話し方」教室を受講してそれで身を立てよう…という大げさなものではない。教養の一環として学ぶのである。

今回から席を「教室型」から「コの字型」変えたことで、お互いの顔を見ながら二時間が過ごせた。こうして一堂に会するのも何かの縁である。意義あるものとしたい。
途中でマナー講師の経験のあるMさんに「名刺の出し方・もらい方」というお話しをしてもらった。Mさんありがとう。名刺は会社や組織に所属していることを表すものがほとんどだが、リタイアしたり、主婦の場合はそれがない。

それがなくても「自己紹介用の名刺」はあったほうがよい。
主婦といえども、いったん社会にでたら「社会人」である。会社名刺でなく、プライベート名刺があったほうが役立つ。住所は詳細に書かず、趣味などを記入しておく。相手に名前を憶えてもらうためにも必要だ。イヤな人には渡さなければいい。男性も「会社の名刺以外はない」というのは、いかにも会社人間だ…という証明であり、やや寂しい。プライベート名刺も必要ではないだろうか。

次週は「1分間自己紹介」と、2分スピーチをする。
「司会も習いたい」という人には進行役をしてもらう。
自己紹介はまさしくパターンものなので、それほど思考する必要はない。@とAとBとCと…というぐあいに、必要な項目を並べていけばよい。

@皆さん、今晩は!
A今日はこの会場に来るのがドキドキでした。不安と期待でいっぱいでした。
Bでは簡単に自己紹介を致します。
C私は□□□□と申します。
D名前の字は………
E宮崎市の□□□町に住んでおります。
F…短く経歴と趣味、ここへ参加した動機など…
G□□□□と申します。よろしくお願いします。
H皆さん、ありがとうございました。

これを見るとAとFが変化するくらいで、ほかは全くのワンパターンである。記憶する良い方法は練習を何度もくり返すことに尽きる。理屈より練習だ。
重要なのは「名前を二回ていねいに言う」ことだ。

次週の自己紹介は、
@話し方に参加した場合。
A料理教室に参加した場合、の二例について実行する。それとアイコンタクトの練習。しゃべり手は観客に扇形に目線を配りながらしゃべる。観客はあらかじめ手を上げておき、自分に視線が配られたな、と思ったら手を下ろす。

2分スピーチは「自由題」。これもアイコンタクトをする。話す「姿勢」にも気をつけてほしい。

時間があれば「第一印象度テスト」をする。はじめて人に会ったときの「第一印象」というものは案外あとまで尾をひくものである。しかし会話を短くかわすと「印象」は変化する。
おおむね好転する。そして印象が定着する。会話(あいさつを含む)の重要性はここにある。

黙っているのは「ひかえ目な印象を」相手に与えるのではない。不気味な印象を与える、と理解したほうがよい。人間というのは体が大きい動物なので、黙っていると相手に威圧感を与えてしまう。婦人でもそうだ。これは「会話」で解消される。

幽霊は怖いが、あれが「こんにちはお元気ですか?」など会話してくればさほど怖くない。(笑)
欧米人は初対面でかならず「握手」をする。これは自分の手中に武器は持ってない…あなたに危害は与えませんよ、ということを相手に立証するためが起源である。
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