話し方教室
小戸公民館自主講座 (2月8日)
今回は人数が少なかったので、一人あたりにかける時間がゆっくりあった。充実した授業だった。1分スピーチは「送別会」の席であいさつ。2分スピーチは自由題。ない場合は「生きがい」について語る。気のせいかヒデオ撮影しはじめて欠席する人が多くなった。

まさか「準備不足でしゃべる自分の姿を見たくない…」という後ろ向きの姿勢ではないと思うが、多少の恥は捨てて果敢に挑戦してもらいたい。
教室は基本的に「練習」の場である。逃げの姿勢で得るものは少ない。自分のスピーチ姿をテレビ画面で客観的に見れるDVDはすばらしい教材である。
DVD画像を見ましたら、各人よいスピーチをしているのが確認されました。
しかし「え〜」や、その他の諸注意点をクリアーするため、
次回も再度「送別会」で送る言葉に挑戦します。

DVD画面を見て、思い当たる個所や表現を改善してください。悪いわけではありません。改善すればもっと良くなります。
送る人を誉めるのは当然ですが、あれこれ散漫に誉めるのではなく、特出したひとつをしっかり誉めると良い印象になり
ます。

各人の寸評です。
A、「送る言葉」

1、ISさん: 職場の後輩が「退職したら田舎で花でも作りますよ」と言った言葉を憶えていて、それを中心によくまとめている。しかし送別会は新しい人生を歩む「励まし」でもある。
元気よく「壮行会」の意味もある。寂しく暗い口調にならないよう気をつける。
あまりしんみり言うと「告別式」みたいになる。むしろ新スタートを祝う気持で言う。

2、MIさん: 水泳教室の先生の送別会、先生のステップアップのお祝い会でもある。いつもながら年齢の味があるいいスピーチだ。「送別のお言葉」→「送別の言葉」でよい。 皆さん、どうもありがとうございました。の、どうも、はないほうがスッキリする。

3、KOさん: 後輩のA子さんを送る会で挨拶。気持がこもっていて良いあいさつだ。

「うなずいてくれたあなたが大好きでした」→「うなずいてくれた(
)なたが大好きでした」 「気になったこと」→「気なったこと」 の発音の不明瞭がある。部分的に早口になるせいだろう。いい挨拶だが、メモ紙を見なければもっと素晴らしい。 

メモ紙に気をとられているとアイコンタクトもできない。1分や2分の短文は練習すれば簡単に憶えられる。コツは声に出して練習することだ。多忙で練習時間がないのかもしれないが、次回も同じものをスピーチしてもらいます。目読して憶えてはいけない。かならず
声に出して練習すれば憶えられる。

4、MOさん: 職場の上司の送別会。気持が伝わってくる良いスピーチです。登場するときは「笑顔」で。同じ言葉の繰り返しは強調のためだが、繰り返さなくてもちゃんとわかる。口癖になってはいけない。「深く深く感謝」「どうぞ、どうぞよろしく」。
あちらへ行っても」→「新しい勤務地へ行っても」。万一言葉に詰まってもオーバーアクションは不要。かえって目立つので「さりげなく」言い直すほうがスマート。

5、HIさん: 上手になった。後輩の働きぶりをよく見ている。台風の時は業者と共に率先して決壊個所の補強にあたった。あの働きぶりに私は感服しました!立派です。と持ち上げる表現がいい。次の任地でも大きな力になって職場でも頼りにされることでしょう!
と、かなりオーバーに誉めるのが「送る言葉」の特徴です。

6、WAさん: モノを持って語るパターンが多いが「持ち方」に工夫しよう。場合によってはモノがなくても「言葉だけで」同等の話しができることがある。モノがなくても同等の話しができるように努力してほしい。案外できるものです。アイコンタクトを丁寧にしましょう。

B、「2分スピーチ」
・WAさん: 手を上げている人を黙って見ているのでなく、「はい、一人ですネ」など声に出して確認する。正解の時には
ピンポーン!」など擬音を発声すると盛り上がります。

・HIさん: なにかの本、 では根拠が弱い。きちんと書名を言う。不正確な引用はス
ピーチ全体の信用度を希薄にする。しめの言葉が、「未来が拓けてくるんじゃないかと思います。」より、「未来が拓けてくると信じています。私はそれを願っています。」と、力強く自分の気持を言ったほうが訴える度が高い。

・MOさん:途中で白くなるのは「練習量の不足」です。能力の問題ではありません。。

MIさん 写真を見せるときはもっと長く同じところで(動かさずに)皆に見せること。パッと見せて下ろしてしまったら、観客からはよくわからない。近くに行かないとよくわからないサイズの写真は、はじめから見せないほうがよい。口で表現すれば足りる。

MIさん独特の話法について…
「毎日悩んでおりました。◇でも、もう運命だと…」←この◇でも、の前に空白がなくて次の言葉がすぐ続く。むしろ、ここは、空けたほうがよい。きき手が想像する場所を与えてやるほうが効果的。続けるとせわしなくきこえる。同じパターンとして、「陛下の質問はわからないそうです。◇でもそれは知事さんのことですよ、と皆さんが言います。」。
皇居清掃団の話は面白いが、何回もきかされると飽きる。他の話をきかせてほしい。時間は厳守。


ISさん: デジカメの楽しさの具体例をひとつ入れる。アイコンタクトをちゃんとしながら話す。もっと大きい声で話す。

〇次回22日(金)は、8日のスピーチを再度挑戦して、完成度を高めます。
1分スピーチは、送別会で「送る言葉」←8日にしゃべったものと同じもの。
2分スピーチも、8日にしゃべったものと同じもの。
〈欠席者〉、Nさん、Kさん、IWさん、Nさん。 

右の写真は「雪中救助犬」です。スキーや登山客の多いアルプスでは雪山で遭難する人もいます。そんなときはこのセントバーナート犬が活躍します。首にさげているのは酒やチョコレートなど体を温める緊急物資です。観光客と記念写真は有料です。
アルプスの救助犬

 改訂スケジュールです。先日の休講ぶんは4月4日に設定しました。

2月 8日(金) 1分SP「送別会で」 2分SP(自由題)または「生きがい」 話の組立て法
2月22日(金) 1分SP「送別会で」 2分SP(自由題)または「生きがい」 アガリの原因
−館の移転で休み−
4月 4日(金) 1分SP「新任挨拶」 2分SP(自由題) コピースピーチ
4月 9日(水) 1分SP「新任挨拶」 2分SP(自由題) 即題練習
4月18日(金) 1分SP「総会挨拶」 2分SP(終わりにあたって)
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