話し方教室
那珂公民館 (2月28日)
自主講座4回目です。
昨年の秋に公民館講座としてスタートして、自主講座まで進んだ受講生にとっては10回目となる。毎回かなり厳しい指摘を受けながらの講習・実習である。講師も頑張っているが生徒も頑張っている。先日「秘書クラブ」の皆さんに講習したが、いささかカルチャーショックを受けていたように(私は)感じた。

この種の公民館講座は希少なので多くを学んでほしい。大阪の教室では一流ホテルの秘書やマナー講師、第一線の営業マンなどがスキルアップめざして学んでいる。
前回2月14日に「送別会で送る言葉」をしましたが、いまいち改善個所のある人もいたので、再度それに挑戦しました。当初、講師からコピースピーチとしてFUさんの「武田先生を送る言葉」を再現した。

これは人の話をきいて要点を掴み再現するもの。これから機会あればこれに挑戦したい。〈話す練習〉と〈聞く練習〉である。難しいことのようだがやればできる。
人間というのは多くの能力を持っている。しかし「恥をかきたくない/自分はそんなことは出来ない」と考える人が多い。それは自分の能力をみずから封印することになる。勇気を持ってやってみれば案外できるものだ。自分の能力を過少評価してはならない。

「送る言葉」のポイントは“最後の言葉”である。これをまず考えて設定しておく。中身は多少前後左右があっても「終わり」良ければすべて良し。カッコ良く着地でき印象を良くすることができる。
「送る言葉」寸評です。

1、 
NAさん: 友人である□□さんが、ご主人の退職にあたって大分県の宇佐市に住むため宮崎を離れることになった。その送別の言葉。具体的なエピソードを短く入れたすばらしいスピーチだ。□□さんが江田さんなのか米良さんなのかわからなかった。

2、MUさん: 4月から東京へ転勤する友人へ送別の言葉。救助隊のエピソードをうまく入れた良いスピーチ。これまでの「え〜」を皆無にした努力は立派。1分20秒と所定枠をややオーバーした。

3、 
INOさん: 台風の雨中災害時に救助に来てくれた松田さんへ送る言葉。実感がよく出ているすばらしいスピーチ。前回、松田さんのことを「東春田の星」と表現したが、あの表現は良かった。今回それが出なかったのは惜しい。終わりのお辞儀のときに横を見ずにスッキリ終るように。

4、 
YOSさん: 久留米に行かれることになった服部さんへ送る言葉。「私たちの太陽かヒマワリのような人でした」という表現がすばらしい。「宮崎にも時々は野球好きの旦那様と一緒にぜひおいでください。皆で大歓迎します。」気持がよく表われている言葉だ。服部さんはうれしく感ずるだろう。

5、 
FUさん: 同期の桜である武田先生を「送る言葉」。西都原の桜のもとで歓迎会があったことや道後温泉で芸者遊びをしたこと、しかし本当は真面目で誠実な武田先生。退職後も地域社会で益々活躍されるだろう…という実感あふれる良いスピーチだ。

6、KUさん: 20年来の同僚である西国原教諭がM小学校に栄転することになった。彼はユーモア精神にあふれ、駝鳥に乗って落ち蹴飛ばされ大怪我をしたなつかしい思い出がある。いつも自然が好きな人でありました。この論旨には疑問がある。大怪我をしたのが「なつかしい思い出」なのだろうか?

6、 
SIさん: 山本課長の栄転を祝うスピーチ。職場での具体的なエピソードを入れて感謝し、「新しい勤務地に参られますとまた一段と重要な職務に就かれます…」という表現はすばらしい。「宮崎に来たときは元気な声をきかせて下さい」など、よく練られた表現は、送る言葉のお手本のような傑作スピーチである。

7、  KOさん: 「今年の決意について」語る。還暦を過ぎると健康のありがたさを実感する。私はソフトボールが大好きでした…(今はなかなか体がついていかない)など←ここで具体的に(走るスピードが遅くなり以前は盗塁できたが今はアウトになった等)実例を短く入れると説得力が増すのに惜しかった。結びの「なにごとにもプラス指向で頑張っていきます。」という言葉が良かった。KOさんは事情で欠席が多かったのでDVDを見て他の人達の様子を研究してほしい。 

○この回の後半はビデオテープが足りず録画ができなかった。カメラがないと各自が自由に「話せる」らしく、よい内容のスピーチが多かった。
 

□3月13日は「同窓会の幹事あいさつ」。久しぶりに同窓会が開かれた。自分が世話役となって会場決定や連絡をした。その当日、会場で皆に世話役(幹事)として挨拶をする。1分30秒程度。


コツは、実際に自分の卒業した学校の同窓会での体験をもとにスピーチを構成する。まず自分の紹介。出席順で前の方に座っていた…とか。昔の校舎と現在の校舎の変わり具合報告、先生の消息、(健在の人のみ)。今日は中学生の気分にかえって楽しみましょう。など楽しい話題でまとめるとよい。
「スピーチ例/同窓会の幹事あいさつ」 (約2分)                  KOSHI

皆さんお待たせしました。ただいまからK中学校、昭和33年卒の同級会をはじめます。世話役の山下です。今回は大阪の会場に九州や関東からも参加していただき幹事としてはうれしいかぎりです。私たちが紅顔の美少年、美少女だった頃のK中学校は、当時木造の古い校舎でした。渡り廊下があったり、中庭に池があったり、勉強よりも植物採集やバレー陸上などクラブ活動のほうに熱心だった私たちのクラスでした。

当時の木造校舎はその後取り壊され、今はおしゃれなコンクリートの近代的な校舎にかわり様変わりしています。でも私たちの頭の中には古い校舎で遊んだ楽しい中学時代が変わることなく残っています。

今日は久しぶりの同級会ですから、乾杯のあとは飲んで食べて昔の中学生時代にかえって楽しんで下さい。

幹事からひとつ皆さんに注文があります。せっかく中学時代に気分はかえっているのですから、その夢を壊すような「ハゲた、」とか「太ったね」とかの言葉は禁句でお願い致します。言った人は罰金として千円の寄付をしていただきます。

幹事の挨拶はこれくらいにして、「乾杯」の音頭を、当時、優秀な美少女だったB子さん、現在は、立派な主婦のB子さんにお願いします。では、B子さんにひとひとご挨拶をしていただいて、乾杯をいたします。B子さん、まずお話からどうそ! <では皆さんお手元のグラスにお互いにビールをついでご乾杯のご用意ください。

   今後のスケジュール
E、3月27日(木)自己紹介新参加挨拶)2分SP自由題)〔講話〕セリフや擬音効果
F、4月10日(木)自己紹介(町内会で□□新担当挨拶)2分SP自由題 即題練習

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