「スピーチが成功するかどうかは、スピーチする前に決まっている」
17日の各人の2分スピーチ内容はとても良かったです。これは、あらかじめ《何について述べるか》考えて、テーマを選択し、自宅でしゃべって練習して来られた成果です。しかし、「あれをしゃべろうかな…」程度に考えただけで、練習をしてこなかった人もいました。
「頭で考えたこと」と「実際にしゃべれること」は雲泥の差があります。100bの競争に出場するのに、「練習してきた人」と「練習しなかった人」との結果の差はあきらかです。たとえ能力は同じでも結果が違います。
スピーチもまったく同じです。聴衆を感心させ共感させるスピーチになるか、単なる「オハナシ時間」になるかは事前の準備にかかっています。
いや、私はスピーチ発表のために来たのではない。「話し方」の勉強に来たのだ、という声がきこえそうですが、この両者はとても共通しています。「何のために話すのか?」という観点で考えれば「意味のない話し」は時間の浪費でしかありません。
聴衆はバカではありません。その場の「おもいつき話し」というのは、きいていてわかります。そんなときは「心で退屈しながら」きいています。十分に準備されたお話しなら、「美味しい料理」を食べるときのように楽しく満足し、かつ共鳴や感銘を与えます。
語り手はすぐれたシェフなのです。
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