話し方教室
那珂公民館 (6月12日)

こんにちは!
「まじめ顔」 日本人に多い。まじめ顔というのは「不満顔」に似ている。人前で話しをする…という行為は意思の伝達であり、こちらの希望や欲求を相手に理解してもらう目的がある。そのときに不満顔で話したらどうなるだろう…。

その顔だけで相手は引いてしまう。 目的は達成されない。努力が無駄に終る。スピーチする場合はつとめて「笑顔」でする理由がここにある。笑顔は最強の武器である。

不満顔の美人より、並顔だけど笑顔の人のほうが好感を持たれる。
スチュワーデスの評判がいいのは、「客に応対する際は常に笑顔を」強制訓練されているからだ。機内で用件があってスチュワーデスを呼ぶとわかる。常に笑顔でやってくる。
まじめ顔でしゃべると時に「不満顔」にとられるので要注意。

1分自己紹介「料理教室へ入会」感想
SAさん、佐藤の字は より 「名前」の字は、がよい。日本で一番多い佐藤です。より、「人偏に左、藤(フジ) の佐藤です」が簡潔でよいと思うが、いかが?あるいは、昔、佐藤総理大臣がいましたが、字はあの佐藤です。

「はずかしい話ですが…」というのはややオーバーな表現。それを言わず、我が家は手軽な冷凍食品をお弁当のおかずに… 程度の表現のほうがいいと思う。

YOさん、名前の字の表現は、大吉の吉、円満の満でよしみつ、とてもいい名前です。という言い方もある。手の組み方がきれい。いつも笑顔で話してください。
ICさん、おふくろの味→袋の味、という表現がすばらしい。
TAさん、笑顔が良い。
TAさん、笑顔が良い。自己紹介したいと思います。→自己紹介します。手の組み方に工夫を…。
OKさん、名前の字は大久保彦左衛門の大久保です。と言うのはイヤですか?大久保利通より明るい感じがするが…。挨拶の頭の上げかたが、早すぎる。もっとゆっくり上げる。趣味はボランティアです。はあまりに広範囲すぎてわかりにくい。「趣味はボランティアで□□□をしています」くらいがいい。 

皆さん、よろしくお願いします。皆さんありがとうございます。「皆さん」が続くので、前のほうの皆さんを省く。
TOさん、目線くばり(アイコンタクト)をゆっくり丁寧にする。その他は良い。
SEさん、声がちいさい。大きく言わないと教室の後ろの人にきこえない。元気よく言う。降  壇のときは手を前にそろえたままでなく普通に歩く。髪をさわる癖を直す。
NAさん、光陽台3区、がコーダイサア…にきこえる。発音をハッキリ丁寧に言う。まじめ顔  すぎる。笑顔がほしい。料理教室の挨拶なので「家族構成」はいらない。
SEさん、話す調子が早口すぎる。手の組み方を工夫する。

2分スピーチ(自由題)
YOさん、京都旅行の感想。手の組み方がきれい。笑顔とまじめ顔の差がおおきい。いつも笑顔で話しましょう。語尾をわずかに伸ばす癖がある。「忘れてしまいましたぁ」→「忘れてしまいました。」
ICさん、新聞紙の活用。読むという作業は脳の前頭葉を刺激し活性化する。ウラづけのある話は説得力がある。
TAさん、瞳がきれい。 挨拶も積極的にやってみると出来るものだ、気持が良い。店員さんとの会話がニガ手だったが改善の方向にある。「話し方教室」に来てよかった。

TKさん、笑顔が良い。屋久島の宮之浦岳登山の話し。体験談だけに面白い。どうもありがとうございました。→皆さん、ありがとうございました。
OKさん、DVDを見てショックだった。はじめて自分の「話し姿」を見た。まばたきが多いのを直すようにしたい。よい顔を作るには、自分の顔を好きになること、良い行いをすること、よい心を持つこと。心は顔に表われます。悪人は悪人顔になる。善行を積むとよい顔になる。心は隠せても顔に表われる。

TOさん、グアム旅行の報告。よい報告だった。「行って楽しかった。皆さんもぜひどうぞ」だけの結論でなく、「夫婦二人のリフレッシュ旅行はお金に代えがたい思い出になりました」…という結論にすると、話の印象が深くなる。スピーチがうまくいかなかった原因をあれこれ言い訳しない。
SKさん、食生活改善県大会で副知事のスピーチの姿勢がよかった。さわやかだった。   教えてもらわないと気がつかないことが多い。「ひとの振りみで我がふりなおせ」
NAさん、花の管理のボランティア募集中。しゃべり方が自信なさげに感ずる。良くても悪  くても堂々としゃべってほしい。手の組み方に注意。
SEさん、話の中身は良いが早口だ。ゆっくり落ち着いて話す。お辞儀は良くなった。
SAさん、デイサービスの体験談。前置きで「話しの内容を決めるのに苦しみます」と言ったが、  短い時間なので前置きはカットする。話の内容は良いが結局3分になった。前後は端折って面  白い部分を中心に話すと客の関心が集まる。
「私はデイサービスで入浴作業を担当しています」とすぐ本論に入るとよい。この12日の話を2分  間にして、再度、次週にでも話して下さい。お年寄りとの会話で失敗したことなど…興味がありま す。

終了後に「第一印象テスト」を行なった。

自分は他人にどう思われているか気になるものだ。しかし他人にきいて廻るわけにはいかない。このテストでは「良い印象のみ」を書いてもらった。とかく私たちは欠点ばかりに気をとられがちだが、良い面もある。そのことは素直に認めてよい。
欠点は改善するのは当然だが、良い面を否定するのは自分で自分の価値を下げることになる。
良く評価してもらえるのはありがたいことだ。

美貌や才能のある人はまず親に感謝すべきである。それらはたいてい親がくれたものである。それ以外はたいてい自分や友達の影響、師の指導で努力し作り上げたものだ。年に一回くらいは自分を誉めてやろう。


○次週の1分自己紹介は、「乾杯の音頭」
 
乾杯というのは会合で突然頼まれたりする。簡単だと思われているようだ。しかし頼まれ
たほうは大変だ。それらしい短スピーチで乾杯を実行しなければならない。

そこで次回
は1分自己紹介の内容を変えて「乾杯の音頭」の練習をする。参考までに実例テキストを配布した。基本的には自分で文案を作るのがよい。それができない人は参考テキストを記憶して実施する。結婚式でも同窓会でも忘年会でもよい。どんな場合でも使えるパターンでもよい。
これも何度もしゃべってみることで完成する。長い話しは評判が悪い。

乾杯の音頭(例)約1分 〜ポイントは、丁寧に、ひとこと、ひとことハッキリ言う〜

〔実例1〕
 「何でも使える一般タイプ」

皆様今晩は!
ご指名をいただきました□□□□でございます。
 ・
自分の紹介を簡単にする。(肩書きつき)
 ・
主催者との関係を《短く》入れる。
本日は、このようなお祝いの席にお招きいただきまして、たいへん感激しております。
それでは(僭越ながら)乾杯の音頭をとらせていただきます。皆さまご用意はよろしいでしょうか?まず、この会の世話役をなさった方に感謝申し上げます、ご苦労さまでした。それでは、主催者、ならびにご出席の皆様の、今後ますますのご発展を祈って乾杯を致します。皆さまご唱和ください。
「乾杯!」  ありがとうございました。


〔実例2〕
「結婚式で乾杯」
ただいまご指名を賜りました、新郎の叔父にあたる□□□□と申します。本日はご多忙にもかかわらず、多数ご出席くださいまして、誠にありがとうございます。さき程から祝辞や激励の言葉をいただきまして、両名はもとより、親戚一同たいへん感激しております。どうか皆様、若い二人を今後ともご指導いただきますようお願い致します。では、本日の佳きスタートを記念して、乾杯の音頭をとらせていただきます。ご唱和ください。
新郎新婦の幸せを祝し、本日ご参加の皆様のご健勝を祈りまして、
「乾杯!」  ありがとうございました。

〔実例3〕
「PTA忘年会」乾杯
皆さま、年末のお忙しいときにお集まりいただきましてありがとうござます。ご指名いただきました□□□□でございます。お陰さまでPTAも今年一年の締めくくりを無事迎えることができました。今年も皆さんのご協力によって、有意義な活動を展開できたと確信しております。今日はお互いの労苦をねぎらいながら、楽しい会にいたしましょう。有志の皆さんからの差し入れもいただきました。では、今年一年を締めくくり、来年もよい年であることを祈りまして乾杯を致します。皆さんご唱和ください。
「乾杯!」  ありがとうございました。〜どうぞテーブルの上のご馳走やお飲み物をいただいてご歓談ください。

〔実例4〕「同窓会の乾杯」
ただいまご指名のありました□□□□でござます。卒業以来はじめて会う人もおり、たいへん懐かしい同窓会です。気分がいっぺんに中学時代に戻っております。それでは乾杯の音頭をとらせていただきます。ご用意ください。まず、世話役の皆さんに篤く感謝します。連絡や会場設営等大変だったでしょう。世話役の皆さんのご苦労があったからこそこの懐かしい同窓会が実現しました。

そして会場にお集まりの皆さん、遠路はるばる参加していただき大感謝です。私たちが紅顔の美少年、美少女だった頃の□□中学校は、当時木造の古い校舎でした。渡り廊下があったり、中庭に池があったり…、現在はモダンな鉄筋コンクリートなりましたが、私達の頭の中には当時の懐かしい校舎がしっかり残っています。今日は久しぶりの同級会ですから、乾杯のあとは飲んで食べて昔の中学生時代にかえって楽しんで下さい。

ひとつ皆さんに注文があります。せっかく中学時代に気分はかえっているのですから、その夢を壊すような「ハゲた、」とか「太ったね」とかの言葉は禁句でお願い致します。言った人は罰金として千円の寄付をしていただきます。幹事の挨拶はこれくらいにして、「乾杯」を致します。皆さんご唱和ください。□□中学校の生徒諸君の、今後ますますの活躍を祈って「乾杯!」  ありがとうございました。どうぞご歓談ください。

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