話し方教室
西地区交流センター (5月16日)
20年度前期の西地区交流センターでの「話し方教室」が始まった。
15人の定員に対して倍の応募があった。定員がなぜ15人かといえば「実習」の伴う内容であり、その時間が必要だからだ。教えられたことを即実行して体に憶えさせる。

頭で「理解」するだけではなんにもならない。話し方というのはそれを自分が実行できなければ意味がない。その実習時間が必要だ。15人でも時間が足りないくらいだ。

私が勉強に行った大阪の「上六話し方教室」インストラクター課程の定員8人だった。
本当はそれくらいの人数が最適だが「公民館」という性格上から多めの定員にしている。今回はキャンセル待ちの人もいるときいた。

1回目は開講式で公民館の井野館長の挨拶、佐藤指導員による講座趣旨の説明があった。そして班長など役員決め、学級長はOさん、副学級長はSさん。会計はKさん。いずれも班長の中から互選させるという方法。なかなか手ぎわがよい。他の公民館で役員決めに時間がかかったのとは対象的だ。
受講生の皆さんと公民館職員
講習のはじめに「話し方」の目的にふれた。
−皆さんは「話し方」がうまくないのでここで勉強しようと来られたのだが、「話し方講座」の最終目的は《話し方が上手になる》ということではありません。では何が目的か?

それは人間関係の円滑化が目的であります。いくら話し方が上手になっても人間関係が円滑に築けない人になっては意味がありません。人間関係を円滑にするには「あいさつ」や「気くばり」が基本です。ここでつまずく人が多い。

教室に入るときに黙って入ってくるのではなく「今晩は!」と明るく挨拶をして入る。返事をする人がいなくてもそれを実行する。「誰もなんとも返事してくれないので私も黙って入ります…」のはダメ。
これは入館する際に管理員さんにも同じです。そして自分の座席に座るときは黙って座るのではなく「失礼します」と声に出して座る。開講まで黙っているのでなく隣席の人と軽く話題を楽しむ。

「いえ隣の人が黙っているので私も黙っています」というのは、相手の低いレベルに自分を落すことになる。「きれいな教室ですね」とか自分から話しかける。天気の話題など軽めのものが適する。

看護婦さんを見ればわかる。ベットに寝ている病人は黙っているが、看護婦さんはその人に明るく声をかけている。その声でどれだけ励まされることか!彼女たちの心がけは立派だ。
必要な時は声をかけ、必要でないときは声を出さない。

KYという流行語があるが、その場の空気を読んで自分が対処するということはとても大事です。黙っていることがいいことでもなく、おしゃべりすることがいいことでもない。それを真剣に考えないと人間関係に黄色信号が点滅することになります。−

これらは簡単でわかっていることのようだが、実行は案外難しい。今日から初心に帰って〈それ〉を勉強してもらいたい。

○発声練習、○柔軟体操/呼吸のコントロール、のあと「登場の仕方とお辞儀の仕方」を講師が実演した。まず適正なパターンをした後にダメなパターンをしてみせたので皆よくわかった。ダメな事例では毎回笑いが起きた。

お辞儀の角度もわずかの差できれいに見えたりヘンに見えたりする。
そして「1分自己紹介」。初回なので自由にしてもらった。ただし「名前は2回言う」のが条件。これがなかなか出来ない人もいた。そうこうしているうちに9時半になったので終った。
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