話し方教室
西地区センター7月25日 (2008)
こんにちは!「自主教室だよりA」とDVDです。
今回から実際に「進行司会」の練習をしました。予定していたHSさんが休みだったので、MAさんとKAさんが司会をしました。
司会の基本@「明るく元気に!」です。

もし司会者が暗くボソボソ言葉だったら、会場の皆さんの気分も暗くなります。司会者は「ムードメーカー」なのです。これは簡単なようですが、できにくい人もいます。司会者に選ばれたら、普段より明るく振舞い、言葉も最後列の人までちゃんと届くようにハッキリ、大きく発音しましょう。

A司会者は評論家ではない。ときどき勘違いして出演者の批評をする司会者がいます。
良かった、とか、悪かった…と評価するのです。司会者はあくまでも司会者であり、その立場を貫きましょう。

「前回より良かったですね!」というコトバは、「前回は悪かった」という意味を含んでいますので司会者が使う良い言葉ではありません。ただ、励ます意味をこめて使うのなら許されます。「良かった」というコトバは使ってよいです。結果評価でなく、努力している面を誉めるのです。

出演者が気持よくなるよう気を使うのが司会者の仕事です。評価や指導は講師がする仕事です。

「…そうですコトバ」と「…思いますコトバ」
ふだん何気なく使っている言葉尻ですが、これはあまり多用しないようにしましょう。似た言葉に「…思いますコトバ」があります。いずれも「不確定さ」のある表現です。実例をあげれば、「明日、えれこっちゃ宮崎があるそうです」。この場合、実際に、明日「えれこっちや宮崎」があるなら、「明日、えれこっちゃ宮崎があります」と言うべきです。「…あるそうです」という不確定な表現ではおかしい。

「…思いますコトバ」も同様です。例をあげれば、「頑張ろうと思います」。これは「頑張ろうと思っている」だけなのか、実際に「頑張る」のか、少し焦点をぼかした、いわゆる逃げのある、よく政治家が使ったり、気の弱い人が使う便利な言葉です。

便利な言葉ではありますが、やや無責任な表現ともいえますので、多用はさけましょう。ただし本当に不確定さがある場合には使用します。
上記の例を正しく言い直すなら、「明日、えれこっちゃ宮崎があります。にぎわうことでしょう…。」 「頑張ります。でも、できるかな…」

「感想」
MA、司会者をした。「次はHIさんです。よろしいでしょうか?」と言った。案の定HIさんから冗談まじに「よろしくないです。」との返事があった。これは、「いいか、わるいか、」の返事を登壇者に求めた結果、そうなった。
正しくは「準備はいいですか?」という意味の「よろしいですか?」にすべきです。

日本語というのは主語を省くという特徴があるので、司会者は言葉の使い方に特に注意しなければならない。司会はMCともいう。これはマスター・オブ・セレモニーの頭言葉である。司会者はコトバを適切にあやつって聴衆の気持をリードしていくのが役目。HIさんから上記のような反応があった場合は、すかさず「ま、そうおっしゃらずに、ぜひ聞かせてください!」と攻勢に出て、常に自分がリーダーシップをとる立場でいる姿勢を忘れてはならない。司会は単なる「進行役」とは違う。それが難しいところだ。

司会役をめざすなら、上手な司会者の言動に注意、観察して極意を取得する意欲が必要だ。MAさんは「自分はアガリ症だ…」と述べたと記憶しているが、アガリ症を克服する良い方法は、会場に誰よりも早く到着することです。すると心に余裕ができる。簡単なことから始めよう。会場にギリギリ駆けつけるようでは〈心の余裕〉は生まれない。

KAさん、「話のエチケット」 タレントの○○さんに似ているね、という言葉は相手が喜ばないことが多い。安易に言わないほうがよい。

HIさん、「公道のエチケットについて」 次第に話が上達しているのがわかる。努力されているのだろう。努力こそ上達の唯一の道です。

NAさん、「南方町の神社の祭り準備で古老に学ぶ」 日常の中に話の素材を見つける姿勢が良い。

MAさん、「自分なりの計画の立て方」 実際にうまくいった実例をちょっと入れると話に説得力が増す。「以上で私の話を終ります」という締め方はワンパターンになるので避けよう。

MIさん、「日南の知人に教えられた健康法」 面白い話題だった。声をやや大きく言う。

MAさん、「適期について」 例を多く挙げすぎると、印象が散漫になりがちです。

IMさん、「友人の手紙で元気づけられた」

KAさん、「クイズ番組について」 あれこれ自分で回答しながら「コトバ」について考える。

○コピースピーチに各人が挑戦した。「相手の話の主旨を理解すること」が大事である。

○8月は「夏休み」とします。次の自主講習日は9月12日(金)、9月26日(金)の2回です。

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