<2008年8月>

【モデルさんと食事】 8月28日(木)

7月27日に書いた、台湾で活躍中の人気モデル大谷主水(もんど)さんと、手打ちそば「しみず」で夕食。
妻と、彼女の妹分である、東京でモデルとしてスカウトされた卒業生の女の子も一緒。
大谷さんは、週刊誌『女性自身』の今週号に、に見開き2ページで特集記事が載っている。

いつも不思議に思うのだが、私たち夫婦は特に何もしていないのだが、なぜか第一線で活躍している人とのおつき合いがある。
そして、その人たちをつなぎ合わせる役目をさせてもらっている。
前世は、2人とも「パイプ」だったのかもしれない(笑)。

それにしても、若いモデル2人が並ぶ姿の美しいことよ。
メタボ状態のオジサンには、目の毒である。
くっそ〜、怪我が治ったらトレーニングして、山本キッドみたいな肉体になってやる。

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【愛のあるダイエット】 8月27日(水)

怪我のため1ヶ月動けず、ストレスで食べ過ぎてメタボ一直線。
ジョギングや筋トレは、まだまだとんでもない状態。
とりあえずダイエットだけして、少しでもやせておこう。

標準体重と肥満度をチェック」では、肥満度を測定するBMI(Body Mass Index)が「24.2」。
18.5 〜 25.0未満は「普通体重」だが、25.0 〜 30.0未満は「肥満(1度)」となる。
肥満の一歩手前である(汗)。

それで思い出したのが、高校時代からの親友で、プロのサックス奏者の渡辺順一さん。
彼が成功しているダイエット法は、いたってシンプル。
「カロリー計算」、ただそれだけである。

40代男性の一日の基礎代謝量が1600kcalとして、プラス200kcalを上限に食事をする。
一食600kcalくらいの計算になるが、これは茶碗1杯のごはんと、みそ汁とハムエッグ程度。
いかに普段の食事が高カロリーかわかる。

さっそく「カロリー計算ツール」で、自分の数字をはじき出した。

「適正体重」 59.2kg(現65kg!)
「基礎代謝量」 1460.5 kcal
「目標摂取カロリー」 1831.545kcal (こちらでは1480〜1776kcal)

要は、年末までに−6kg。
そのために、一日のカロリー摂取量を1800kcal以下に抑えると。
最強ツールとして、いちばん評判のいい「目で見る80キロカロリー食品ポケットガイド」を購入。

ダイエット関連のサイトをネットサーフィンしていて、とてもいい記事に出合った。
ダイエットは「愛だ!
「食べないダイエット」はもちろん、「自分にごほうび」や「見返してやる」ダイエットは、自分の体に対する愛がないからリバウンドする。

「愛のある○○」は、ちょっといいキーワードかも。
私の専門でいえば、「愛のある英語授業」と「愛のある教育相談」。
最近「愛のない○○」ばっかりだもんな〜。

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【究極の護身術】 8月26日(火)

職場の研修で、「学校の危機管理」。
刃物を持った男が突然教室に入ってきた場合、教師はどう対応するか。
定年直前というベテラン警察官が、リアルな演習を通じて、その難しさを教えてくれた。

余談だが、この講師は実にユーモアのある人で、1分に1回は笑わされた。
笑える講義っていいよな〜、感情が揺さぶられる。
感情とともに学習したものは、忘れないから。

「生徒を守るために、先生は『先ず生きる』こと」

「間合いが命を守る」

「『まさか』より『ひょっとしたら』」

「すべてが防具」

名言続出。
これもいいね、歯切れのいいキャッチフレーズこそ実用的だ。

教師がやるべきことは、何よりもまず、生徒を逃がすこと。
そのためにも、絶対に自分が刺されてはならない。
道具(100円ショップの指示棒1本でも効果あり)を使いながら、間合いをとることに集中する。

複数人数で声をかけ合いながら距離をとり、犯人の位置と動きをつかむのみ。
要は、警察が来るまでの「時間かせぎ」に徹する。
「犯人を捕まえるのは、警察の仕事。
 間違っても、自分がやっつけてやろう、なんて思ってはいけません」

すみません、ずっと思ってました(笑)。
本気で殴る蹴るしていいんだよねこの場合、なんてバカなことを。
「生兵法は怪我の元」、下手に格闘技の心得がある者ほど、危険を引き寄せるのだろう。

常日頃から逮捕術を訓練している警察でさえ、たった1人の刃物男を捕まえるのに、完全防備して十数名で取り囲む。
それでも見ているほうがもどかしいくらい、スピーカーで刃物を捨てるよう「説得」するのだという。
「誰も怪我をしないこと」が最優先なのだ。

「何が優先順位の1番目か」は、護身術でこそ重要なポイントだった。
弱そうに見える相手でも、何を隠し持っているかわからないのだから。
カッコ悪くても、怪我をしない者の勝ちなのだ。

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【カフェメモ】 8月25日(月)

職場近くのスターバックスで、サンドイッチとコーヒーでランチしながら考えたあれこれ。
個人的な、今後のライフスタイルのメモ。

(1)「体・心・技」

スポーツで「心技体」というが、私の生活では順番を変える。
まず何よりも体(健康)、それにモロ影響される心(メンタルヘルス)、最後が技(仕事や活動)である。

体・・・食事・睡眠・運動など。
心・・・読書・思索・執筆など。
技・・・英語・相談・武道など。

この3つは、「天秤」にかけられるものではない。
「ジャグリング」のように、どれも落とさずに空中で回す。
一日にほんの少しでも、3つすべてにタッチすることだ。

(2)「直感・計画」

遊読(Ludic Reading)のすすめ」は、英語道の大師匠、松本道弘さん。
最近の私は、「直感(Inspiration)リーディング」。
常に十数冊の本を併読していて(この癖は学生時代から変わらず)、その時々でピンときた本を手にしてパッとページをめくり、与えられた情報を得ている。

妻がモデルにしている浅見帆帆子さんの新刊「あなたの運はもっとよくなる!」に、「直感で暮らす」という項目があった。
これもまたバランスが大切で、右脳で「直感」したものと、左脳で「計画」したものを組み合わせる。
仕事のプロジェクトは緻密な計画に基いて進行させるが、それ以外は直感で、そのときどきに気が引かれることをやる。

(3)「結論から・全体から・単純に」

これ、書店で見かけた「地頭力」(宮崎の地鶏かと思った)とかいう本の表紙に書いてあったコピー。
最近思考していたことを見事にまとめた3つだったので、思わず心の銅版に刻みつけた。
「過程から・部分から・複雑に」考えてパニックになる人が、あまりにも多いから。

最近予想外の大怪我をして、かなりリアルに死を意識させられた。
「メメント・モリ(死を思え)」である。
「結論から」というのは、今の私にとって「死から」逆算して今日を生きる、ということ。

「全体から」は、「人生全体から」と「とりまく人々全体から」自分をとらえること。
「単純に」は、シンプル・イズ・ベスト。
どんなに複雑な状況でも、今ここにいる自分の思考と表現は、意地でもシンプルに。

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【温かいことば】 8月24日(日)

「そうか、そんなことがあったのか」

「わかっていても、なかなかできないことだよ」

「私もそうしたでしょう」

カウンセラーとして、よく使っているボキャブラリー。
その言葉が「口から出るか、心から出るか」で、全然違うけどね。

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【「がんばる」のは快楽?】 8月23日(土)

脳科学者の茂木健一郎さんによると、脳が最大に喜ぶメカニズムは、
「負荷 → 忍耐 → 達成のプロセス」
なのだそうだ。

ドーパミン(脳の快楽ホルモン)が出るには、
「不可能ではないが、挑戦と呼べるハードル」
を、努力によって越えること。

他人と比較しても、脳は喜ばない。
優越感が満たしてくれるのは、小さな世間体だけ。
自分の手ごたえだけが、次のステージにつながる。

「小さい頃からお受験の塾に通わせるなんて、かわいそうね」
そう言ったおばさんに、ある小学生が答えた。
「ぼくは勉強が楽しいから行ってるんだよ」

ここ数年、勉強不足の私。
自分を勉強に向かわせるために、ちょっと書いてみました(笑)。

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【canとshould】 8月22日(金)

何か「問題」が起きたとき、いくつかのとらえ方ができる。
問題=「トラブル」「プロブレム」「アクシデント」「ハプニング」「クエスチョン」…。
前の3つを使うと気が滅入り、後の2つを使えば発展する。

ハプニングはハッピーの語源だけに、楽しい前兆が感じられる。
クエスチョンは「質問」だから、「問題」が自分に与えるメッセージは何か、考える楽しみが出てくる。
どちらも、人生のフレーバー(調味料)となる。

さてその時、問題に対する心の中の「ひとりごと」は、大きく2つに分けられる。
あなたはどちらだろうか。

(1)What should I do?
(2)What can I do?

(1)は、何を「すべきか?」。
(2)は、何が「できるか?」。
どちらも和訳は「どうしよう?」になるのだが。

shouldは、「過去」の経験から解決策を探ろうとする。
canは、「未来」の可能性から発展を求めようとする。
canの態度を、「創造的想像力(creative imagination)」という。

たとえば、彼女の誕生日。
パーティーでもプレゼントでも、人は常に「サプライズ」を欲しがる。
should発想では退屈な行事と化し、can発想なら楽しいイベントと化す。

ここしばらく、「ハプニング」続きの私。
自分の考えを整理するために、ちょっと書いてみました。

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【今年の夏は】 8月21日(木)

両手にすくった砂がこぼれ落ちていくように、時間が過ぎ去っていく。
今年の夏は、傷ついた体をただ横たえているだけで終わってしまった。

今日からリハビリを兼ねて、職場復帰。
たまった仕事に追いつこうとパソコンのキーを打ち続けたら、怪我をした左手が重く熱く腫れあがった。
親知らずを抜いたあとも痛むし、気力が萎えてスタバでコーヒーブレイク。

給料日だったので、世話をしてくれた妻にお礼がしたくて、宮崎牛の焼肉をごちそうした。
一人前2600円の特上ロースを、食べきれないほどバンバン注文した。
外食でケチってはならない。

夜もダウンしていたので、仕事で必要な文書を妻がタイピングしてくれた。
出張前のたぬきコーチ古賀さんが、パソコンの修理に来てくれた。
世話になりっぱなしの、夏。

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【みなさまへ】 8月20日(水)



今日で病院通いが終わり、包帯も取れました!
大変ご心配をかけ、またお世話になりました。

たった今撮影した趣味の悪い写真を反面教師に、不意の怪我にはくれぐれもご注意ください。
ありがとうございました。

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【幻の珈琲と「学校へ行こう!」】 8月19日(火)

私が今までいちばん美味しいと思った珈琲が、霧島のペンションの朝食で飲んだ珈琲だった。
ペンションのオーナーYさんが豆を選んで焙煎するのだが、そのこだわりたるや尋常ではない。
去年妻とやった「週末カフェ」でも、いずれ使わせてもらう予定だった。

ところが事情によりペンションは売却、Yさんは独りログハウスに住み、「究極の珈琲」を追求して数年を過ごす。
そして今日久しぶりに、「ついに出来上がりました!」との電話。
近々霧島まで行って、久しぶりにYさんの珈琲をいただくことになった。

夜たまたまつけていたテレビに、以前「学校へ行こう!」でシリーズ化された、ウチの男子合唱部の映像が出た。
当時出演した教え子で元部長のO君が、音大生として出演していた。
ずいぶん髪が伸びて感じが変わっていたが、あいかわらず真面目な印象。

「O、最高だー!(^^)v」と携帯メールしたら、
「見てましたか(笑)。自分から言うのが何か恥ずかしくて、誰にも言わなかったんですよ(^^;」と返事があった。
「学校へ行こう!」のスタッフとV6のみなさんには、何度も縁があってお世話になったなあ。

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【親知らずとカラーセラピー】 8月18日(月)

ちょっとした治療で歯医者に行ったついでに、長年逃げ回ってきた親知らずを、ついに抜いた。
通常の歯に対して真横に生えていたし、親知らずの抜歯についてはいろいろ聞いていたので、ちょっと怖かった。
腕のいい先生なので、痛みもないまま5分で終了(その後麻酔が切れて苦しむことになるのだが…)。



午後は、交通事故で突然両親を失った卒業生の希望で、妻がカラーセラピー。
106本のカラーボトルから直感で4本を選んでもらい、その色の意味を対話を通して探っていく。
2人の許可を得て初めて同席させてもらったが、身びいき抜きで、妻はやはりこの分野では天才だと思った。

男性も女性も関係なく、今まで幅広い年齢層のカラーセラピーをしてきたが、みな例外なく感動して帰っていく。
普通のカウンセリングでもなく、単なる占いでもない、とてもデリケートな感性の世界。
今まで自分でも気づかなかった心の奥底に触れ、今起こっていることの本当の意味を知り、癒されるのだろう。

先日妻が話していたのは、彼女のセラピストとしての能力を、本当に必要な人やお金のない人のために使いたいと。
カウンセリング、セラピー、占いなどを受けると、1回で数千円から1万円くらいはかかってしまうから。
今日は、亡くなった両親の気持ちを感じて涙する卒業生に、商売道具のカラーボトルまでプレゼントしてしまった。

今回のカラーセラピーを体験して、その子は大きな人生の選択を決断した。
それがきっかけで、周りの人たち気持ちを知ることができたらしく、長い感謝の電話がかかってきた。
ビジネスも成り立たない人のよさではあるが、妻の志を応援したい。

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【みんな必死で生きている】 8月17日(日)



オリンピックでいちばん印象に残ったのが、柔道の鈴木桂治さん。
前回の金メダリストが、この日のために4年の月日を捧げたにもかかわらず、1回戦敗退。
しかも一本負けという完敗を喫し、あろうことか敗者復活戦でも開始時間わずかで一本負け。

礼もせず、ショックでうずくまったまま動けなくなり、試合後のインタビューも受けずに号泣。
その姿を見て、すっかりファンになってしまった。
むしろ彼の今後の人生を、応援していきたい。

栄光の王座から、どん底の暗闇へ堕ちてこそ、男。
自力で這い上がってから男の人生は始まるし、助けてくれる人も必ず現れる。
引退もよし、全国民に見られたこの「一見最悪の結果(実は経過)」は、後の人生に必ず生きるから。

メダルを取って涙を流す選手に「もらい泣きしました」などと言う、テレビの芸能人コメンテーター。
彼らに対する批判を、ネットで見かけた。
「なんと軽薄で単純な感想か。選手たちの見えない部分の苦労を、何もわかってない」

そうかなあ、そんなことを言う人のほうが、実は何もわかっていないのでは。
芸能人もプロの職業なのだから、役に徹して軽そうに演技しながらも、苦労は見せないはず。
どんな職業でも大変だし、絶対に誰かの役に立っているのだから、まずは敬意を払うべきだと思う。

そのまんま東さんが宮崎県知事になったとき、「お笑い芸人に政治ができるのか」と見下されたのも、同レベルの批判だった。
「職業には貴賎がある」と自ら宣言しているようなものだ。
リングに上がらない者が、汗ひとつかかずに、あれこれ言う資格はないと思うが。

以前書いた、幼い頃に離婚で会えなくなった父親に会いたいという生徒が、今日行動を起こした。
母親に意思表示をして説得し、理解を得て、二人で父親の実家を訪ねていったのだ。
教え子の小さな勇気を、私は誇りに思う。

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【抜糸と新しい親戚】 8月16日(土)

悪夢の怪我から2週間。
朝病院にいつもの消毒に行ったら、傷もきれいだから抜糸ということだった。
自分ではとても「きれい」とは思えないが、外科医的にはそうなのだろう。

昼から親戚の食事会で、妹が作ってくれたお菓子を持って、妻の実家がある都城市へ。
みんな笑顔で迎えてくれて、夕方まで楽しく過ごした。
夜は妻の妹がバイトしているお好み焼き屋で食べて、宮崎市に戻る。

正直、感謝で涙が出そうなほど楽しい一日だった。
年齢的にも経歴的にも、妻の将来を思えば問題だらけの私を受け入れ、歓迎してくれるのだ。
今回の怪我でもずいぶん心配をかけたので、今後の生き方でフォローしようと、改めて決意した。


夏の入道雲を見ると、なぜかもの悲しくなる悪い癖(8/14撮影)。


窓から川向こうの夕暮れ→夕闇→夜景を見ながら、いつもの夕食(8/13撮影)。


大怪我をした日に父が作ってくれた卵焼き、形と味は正直微妙(8/2撮影)。

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【読者投稿とDVDと墓参り】 8月15日(金)

朝起きて新聞を見たら、先日メールで送った読者投稿に掲載されていた。
命を救ってくれた救急隊員の人たちに、どうしても一言お礼を伝えたくて書いた。
地元では多くの人が読んでいる新聞なので、県内各地からお見舞いの電話やメールをいただく。

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「救急隊員の方々に感謝」

8月2日の午後、自宅マンションのガラス戸に倒れ込み、左手首を切った。
傷の深さと出血の多さにパニック状態になり、自分で病院に行くのは不可能だと判断し、生まれて初めて119番に電話した。

一瞬ためらったのは、大したことのない怪我や病気で救急車を呼び、本当に必要な人たちに迷惑をかけるケースが増えていると聞いていたからだ。
幸い動脈と神経は切れていなかったが、30針以上縫う大怪我だった。

駆けつけてくれた救急隊員の方々の対応は、今思い出しても極めて冷静かつ的確で、ショック状態にある怪我人にとても親切だった。
プロの仕事のレベルの高さを見て、私も見習おうと頭が下がった。

彼らが来てくれなかったら、今こうして「窓」欄に投稿している私はいなかっただろう。
意識がもうろうとしていて、ろくにお礼も言えなかったのが悔やまれる。

本当にありがとうございました。
大変きついお仕事でしょうが、今後もぜひ誇りを持って取り組んでください。

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奥さんとデート中にお邪魔して、たぬきコーチ古賀さんから、披露宴のDVDを受け取る。
当日は2台のビデオカメラを使って撮影、編集から製作まですべてお任せしたのだ。
古賀さんとは数年前、彼のコーチング講座で、妻と一緒に学んで以来のおつき合い。

仕事中の妻を待ちきれず、持って帰ってすぐ見てビックリ。
プロの作品かと思うくらいセンスが良くて、BGMから細部に渡る編集効果まで、最高の内容。
しかし何より嬉しかったのは、膨大な時間とエネルギーを使って、ここまでやってくれた古賀さんの気持ちだ。

感激して、早速お礼のメールを送った。
古賀さんのミクシィ日記には、次のように書いてあった。

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今回のビデオ編集は自分としてもかなり力入れましたからねぇ
妥協せずやったかいがありました

でも、ここまでやれたのはそれだけのことをやりたいという感情が高まったから
お金をあげるから同じように作ってくれと誰かに頼まれても、そうしたいという感情が高まらないと、適当なところで妥協しちゃうだろうな

これは仕事も同じ
今の仕事はやりたいからやってるんですよね
だから自信を持っていいものを提供しているといえます

これがお金のために、ってなると適当にやっちゃうだろうなぁ
ホント、感情しだいで提供するものは変わるものだね

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夕方、親戚で集まって食事をしたあと、送り火を燃やして墓参り。
夕焼け空にカラスの鳴き声、東から昇ってきた満月に、うっすらと雲がかかっている。
「マンガ日本昔ばなし」みたいで、風流にシアワセ。

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【新しい脳・古い脳】 8月14日(木)

夜、川面に移った夜景を眺めながら、窓辺で赤ワインを飲む。
BGMは20年以上聞き続けている、ジョージ・ウィンストン。
飲めない私がたまにこういうことをすると、その後3秒以内に眠りに落ちる(笑)。

脳には「新しい脳」と「古い脳」がある。
表面にある「新しい脳」は、思考や判断を行う、理性的な脳。
その下にある「古い脳」は、原始的で動物的な脳といえる。

私たちはいつも「新しい脳」ばかり使って、ストレスをため込んでいる。
たまには新しい脳の働きを止めて、「古い脳」を開放してやらないといけない。
その手っ取り早い手段のひとつが、アルコールを飲むことだ。

アルコールアレルギーの私は、代わりにサンドバッグを叩いたり、筋肉を鍛えたり走ったりする。
自然の中で遊ぶのも、心の野生を取り戻す近道だ。
でも今は怪我をしてて、体が動かせないのよね〜。

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【自然のリズム】 8月13日(水)

両親とお盆の墓参り。
不安定な天気で、車から傘を持って出る出ないで、父母がいつものプチ対立。
晴れていたと思ったら突然の雨、今日は母の勝ち。

こういう取るに足らないことが、いつかいい思い出になるんだろうな。
私はもう44歳、いい大人なのに、いまだに両親の存在に守られた子どもだ。
だがそれも、少しずつではあるが、終わりが近づいているのだろう。

人の呼吸は、平均1分間で18回。
その18を倍にしたら36、人の体温である。
36を倍にしたら72、人の血圧の低い方で、さらに倍にすると144で高い方。

寄せては返す海の波は、1分間に約18回。
月の引力が関係している。
もうお気づきだろうが、この回数は人の呼吸と同じだ。

赤ん坊はたいてい、満ち潮の時に生まれる。
そして人は、引き潮の時に死んでいく。
すべては自然のリズムで流れていく。

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【孤高の天才と伊達男】 8月12日(火)

なんか最近、「孤高の天才」という言葉に引かれる。
どの流派にも属さない、自己流の一匹狼。
独学で道を切り開き、カリスマ性のある情報を持つ存在。

妙な活動など始めて、自分から仲間を増やそうとしないタイプ。
群れない男、しかし人々は彼の情報を必要として集まってくる。
そういう男(数人知っている)を、自分のモデルにしている。

男女関係の話になるが、グアムのホテルのプールですごい男に会った。
たぶんイタリア系で、見るからにセクシーな伊達男。
ちょっと髪が薄かったが、それがまた中年男の魅力をかもし出していた。

彼のパートナーが、お世辞にも美人とは言えない女性。
日系のようで、背が低くて太っていて、だんごっ鼻。
誰が見ても、意外なほど不釣合いなカップルだった。

あまりに興味深かったので、デッキチェアに寝転んだまま、失礼ながらずっと彼を観察した。
何かの目的で近づいているわけではなさそうで(笑)、本当に彼女を愛している様子だった。
後ろから女性を抱きしめるときの目を見れば、男の愛情の真偽がわかる。

恋愛や結婚をするなら、あれくらい優しい表情で相手を見つめたいし、見つめられたいね。
感謝を忘れたワガママな言動、不機嫌な表情、気まずい雰囲気が相手を幻滅させる。
いつか書こうと思っていた、見習いたい男の話でした。

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【ヒーリング再び】 8月11日(月)

今日からぼちぼち、仕事を再開。
ほとんど片手運転だが、とりあえず職場に顔を出した。
今月中に片づけねばならないプロジェクトの資料をまとめて、家に持ち帰る。

7月21日に書いた、Pipiaさんのヒーリングに立ち寄る。
私の怪我を見て、次のことを伝えてくれた。
私にはわからない世界のことだが、自分なりに消化。

(1)あなたはこのような怪我では死なないし、かなり長生きする。
(2)この怪我を通して自分が感じたことが、この出来事の意味である。
(3)何かのサポートを受けて、左手首の傷だけで済んだことに気づいてほしい。
(4)それまでの気持ちや行動をストップさせ、再リセットするために起きたこと。

部屋で燃やすと場が浄化されるという、セージの木の枝葉を買ってきた。
ヒーリング中に使われるものだが、個人的には好きな香りなので。
帰ってセージに火をつけて、S.E.N.SのCD「透明な音楽」を流して夕焼けを見ていたら、幸せな気分になった。

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【リスク・マネジメント】 8月10日(日)

悪夢の事故を経て、2週間目がスタート。
痛み止めを飲むのはやめたので、ちょっと動かすと左腕の傷がズキズキする。
ノートパソコン横の「アイスノン」の上に左腕を置き、右手1本でキーを叩くスタイルが、数日で定着(笑)。

今回の怪我の前に、部屋のガラス戸が大きい割にはガラスが薄く、危険だと思うことが何度かあった。
忙しさにかまけて細かく対処しなかった結果、こんなことになってしまった。
「念のため」「万一に備えて」「小さいうちに」の危機管理の重要性を、身にしみて学んだ。

妻にまたモデルクラブから依頼があって、宮崎観光ホテルのフリーペーパーの撮影に出かけた。
今回は母親と一緒で、親子で一日中楽しめるホテルというコンセプトらしく、温泉での撮影もあったとか。
夏の終わりから同ホテルに置かれて、宮崎日日新聞の折込みにも入るらしい。

ヒマなので近所のマンガ喫茶で新刊や週刊誌を読み漁り、治療中の情報の遅れを取り戻す。
それでも足りずにレンタルマンガ屋で「彼岸島」を借りて、24巻まで止まらずイッキに読破。
マンガは一度ハマると、どんなに眠くても最後までいってしまう。

生徒たちの携帯サイトも、似たような中毒症状なんだろうな〜。
でもこれって、「おもしろければトコトンやる」ことの証明だ。
「おもしろくて止まらない」を、英語学習に生かす手法はないものか…。

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【怒涛のインプット】 8月9日(土)

先週の今日、あの悪夢の大怪我をしたんだな。
1週間、ただじっとしているだけだった。
ひたすら本を読む、久しぶりの大量インプットの日々。

英語授業の指導技術の本を読んでいたら、あまりのスゴさにガクゼンとしてしまった。
こんなに数多くの授業ネタがあるのに、今まで何をやってきたんだと。
寄り道をしすぎて、経験年数の割にはプロとして明らかに遅れをとっている。

授業に生かそうと、他分野のアイディアを集めているうちに、本業のほうがおろそかになっていた。
このマヌケなパターンは、プロになる道を外れる典型だ。
英語教師として集中してきた全国の達人たちに、すっかり差をつけられた感がある。

英語学習についても、格闘技についてもそう。
雑学に道草ばかり食ってるから、「この道一筋」で修行を続けた人と比べると、どうしても軽い存在感になる。
「多芸は無芸」「器用貧乏」「何でもこいに名人なし」を地で行くのが私。

だが開き直ってしまえば、昔から一貫性がないのが私のいいところ(笑)。
「文武両道」どころか「多道」である、いや、「多動」か。
点が線となり、やがて面に変わり、いつか立体ができることを願いつつ。

寄り道は無駄道ではない、きっと。
「寄り道にも、花は咲く」

*****

【中元劇場】 8月8日(金)

いつものように病院に消毒に行ったら、1週間ぶりに包帯がとれて、「腕を洗っていいですよ」と言われた。
普通に汗を水で流していいって、どれだけ気持ちのいいことか!
抜糸はまだまだ先で、傷が痛くて左手は使えないが、妻とプチ祝いで「もんじゃ焼き」を食べに行った。

先月は新婚早々高熱を出して迷惑をかけたが、この1週間も妻は心配と忙しさで大変だった。
血だらけで救急車に運ばれた夫を、毎日仕事と家事をこなしながら病院に連れて行き、風呂に入れ…。
「ちょっと早い老人介護の練習」と言うと笑っていたが、休めるのは睡眠中だけだったと思う、ゴメンな。

妹が、「物書きなんだから、こんな体験をして書くネタが増えてよかったと思ってるんじゃない?」と、とんでもないことを言う。
「まだそんなこと言える段階じゃねーよ!」と反論したが、文学部出身の彼女は、物書きのサガをよくわかっている。
私が今回の学びを無意識にリストアップし始めたのは、実は救急車の中だったし。

久しぶりに娑婆の空気を吸った、という感じだが、最近この仏教語「シャバ」について興味深い話を聞いた。
人が住む自由な世界の意味で使われているが、もともとはサンスクリット語で「忍耐」という意味だそうだ。
この世で生きていくことは、そもそも「忍耐」なのだと覚悟しておけば、けっこう楽しいことも多かったりしない?

北海道の友人から届いたお見舞いメールを、読み返す。
いつも独特な視点を与えてくれて、いい刺激になっている。
彼のポイントとはズレるだろうが、私の勝手な解釈でまとめてみたい。

「波乱万丈の10年間を経て、再婚し、前妻の理解も得られたハッピーエンディングを喜んでいる。
 一方、これでホームページ「文武両道」に一貫して流れる中元の「哀愁」が消えてしまう。
 どん底を経験し、人生の負をかかえながら頑張っている姿に、読者は励まされてきたのだから」

「よりにもよって、こんなタイミングで大怪我をするなんて、何かを暗示しているような気がする。
 それは自分(友人のこと)や、他の読者のために起きた出来事ではないだろうか。
 中元劇場の第2幕が、今開いたような気がする」

う〜ん、どうなんだろう。
私はログ解析とか面倒くさくてしないから、誰が何人くらい読んでくれているのか、全然知らない。
文章の感想を掲示板に書いてくれたり、メールをいただく人以外は、ほとんど意識したことがない。

だから、反応を示してくれる人を除いては、「人の為に(=偽!)」書いているという気持ちもない。
もともと、会えない娘のために、壮大な遺書を残すつもりで始めたホームページだから。
通りすがりで読み流す人の心の片隅に、1つでも響く言葉があればいいね、くらいの思い。

「浮き沈み」というか「沈み浮き」というか、なかなか落ち着かない私の人生をサンプルにしてもらえば十分。
これからも、持っている情報は出し惜しみせず、時間の許す限り提供していこうとは思っている。
それが結果的に「中元劇場の第2幕」だったね、ということになれば、それはそれでおもしろいと思う。

*****

【無理しない】 8月7日(木)

髪はボサボサ、不精ヒゲ、腕に包帯、動けない。
そんなオジサンのもとへ、深刻な悩みをかかえた若い女性が2人、相談に訪れた。
話した内容は、このホームページ90本目になる「コラム」に書いた。

怪我して初めて外出した書店で、「無理しない」に出合う。
数ページめっくっただけで、今の私、そして妻へのメッセージだと直感して購入。
著者で絵本作家の葉祥明さんとは、先月お会いして話をしたばかりなので、なおさら心に迫るものがあった。

新聞に、野茂英雄さん引退の特集記事。
日本のプロ野球選手がアメリカ大リーグでプレーする「先がけ」となった意味では、イチローさんや松井さんの上を行く。
その野茂投手の言葉。

「まだまだやりたい気持ちが強いが、プロ野球選手としてお客さんに見せるパフォーマンスは出せないと思う」

武道家の中には、いつまでも強くないと自分の存在価値がなくなる、と恐れる人がいる。
老いて弱くなっていく自然な流れをマイナスと評価し、受け入れ手放すことをせず、かといって実力が計られる試合には出ない。
幻想を抱かせるのも武道家の「技」といえなくもないが、私の中ではプロレスラーと区別しにくい。

プロスポーツ選手の「引退」の発想には、本人の未練は残るとしても、潔さを感じる。
人生の一時期に輝いたことを宝物として心に秘め、後進に道を譲り、静かに生きていく人生もありだと思う。
現役時代の力量は失われた彼らを、ずっとリスペクトし続ける選手やファンの気持ちも、スポーツマンシップの優れた面といえる。

「無理しない」。
シンプルな言葉ほど、深い。

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【制限効果】 8月6日(水)

この夏は肉体トレーニングを集中的にやって、理想の格闘ボディをつくろうと思っていた。
ところがこのザマで、筋肉を鍛えるどころか、動くことさえできなくなった。
日頃忙しいとか疲れたとか言い訳して、ジムに行かなかったツケが回ってきたのかも。

両手を失っても詩画集を出し続ける、熊本の大野勝彦さんを思い出す。
今の私が使えるのは右手だけだが、片手でもパソコンのキーは打てる。
これを機会に、英語教師・カウンセラーとしての勉強にも集中しよう。

西郷隆盛が牢獄された1年間、彼は大量な読書のみに集中し、その後の人生を変えた。
吉田松陰が松下村塾の元となる塾を始めたのは、やはり牢獄されたときだった。
人生の大変革は、「制限」から始まる。

できることが多いと、「いつでもできる」と思い上がって、「いつまでたっても」始めない。
できることが減ると、「これしかない」と開き直って、「残ったもの」に取り組み始める。
私のようなぐうたら人間も、これくらいの制限がないと本気になれないのかもしれない。

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【3秒の言葉】 8月5日(火)

3日間、実家で横になって傷口を冷やしながら、ただひたすらじっとしている。
妻によると、眠っている夜中も、ずっとうなされているらしい。
自宅マンションに戻っても、救急車の音を聞いても、あの傷口の映像がよみがえる。

救急病院から自宅近くの整形外科に移ったとき、婦長さんから「大変な怪我だったそうですね」と言われた。
それを聞いて、また思い出して背筋が凍りつく。
カウンセラーとしてトラウマという「言葉」に甘えたくないので、前を向こうと心の中で決める。

言葉には、本当に大きな影響力がある。
正確には、その言葉を発するときのちょっとした気持ち、ほんの小さな配慮が大切なのだと思う。

救急車が来てくれたとき、隊員の人が「もう血は止まっていますから」と何度も言ってくれた。
タオルで傷口を押さえ、心臓より上にして必死で止血していたので、少し落ち着いた。
傷口を見て「ああ、ちょっと縫うことにはなるでしょうけどね〜」と言われ、「死ぬことはないんだな」と思った。

手術をしてくれたお医者さんは、感じのいい人で対処も的確だった。
ただ、不安でいっぱいの私に一言こう言ってくれていたら、ずいぶん気持ちが違ったと思う。
「大丈夫、治りますよ」(約3秒)

私のところに相談に来る人も、同じだろう。
その人なりに精一杯のことをやってきて、それでもだめだったから、すがるような気持ちで悩みを打ち明けるのだ。
たとえ完全な根拠がなくても、まず相手を安心させる言葉に、3秒くらいは時間を使おう。

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【予想外の大怪我】 8月2日(土)

今までに経験したことがない、傷口を見たら気絶しそうなほどの大怪我をした。
生まれて初めて、救急車で病院に運ばれた。
最悪で死、良くても体が不自由になることを覚悟した。

思わぬ場所で、予想もしない状況での事故だった。
人生、1秒先には何が起こるかわからない。
朝起きたら、その日が最後の一日だと思って、もっと大切に生きたい。

今思い出しても、背筋が凍る。
妻の父親も出張帰りに駆けつけてくれて、ガラスが飛び散った部屋を片づけてくれた。
詳しくは「言葉」に書いた。

読者のみなさんも、怪我には十分すぎるほど気をつけてほしい。
人間の体なんて、一瞬で壊れてしまうのだから。

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