<2007年9月>
【幸せのレシピ】 9月30日(日)
朝から夕方まで、カウンセラー養成講座。
11月11日の終了式まで、あと4回…。
人の心と対峙する仕事なんだ、生半可な覚悟じゃダメに決まってる。
週末がつぶれるのはキツイが、毎回のように気づきや学びが多い。
街の喫茶「On Live」で大好きなイングリッシュマフィン、
「そのまんまラーメン」の新作、みそラーメンと焼き飯を食べて、
映画「幸せのレシピ」を鑑賞。
けっこうハッピーな気分で映画館を出た。
主役のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ、美人やな〜。
マイケル・ダグラスの奥さんなんだけど、やるなあ、あのオヤジ。
25歳差のカップル。
「自分探し」なんかには、興味がない。
旅になんか出なくたって、ほっぺをつねってみれば、イテテと言う自分が今ここにいる。
でも、「幸せのレシピ」は人それぞれ。
他人に影響されず、過去に縛られず、自分で探すしかないのだ。
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【バーベキュー】 9月29日(土)
ジムの仲間と、大淀川の堤防でバーベキュー。
曇りがちの空に顔を出す月を眺めながら、けっこう遅くまで騒いだ。
飲み会とか苦手な私だけど、たまにはいいね、こんなのも。
夜中に家に戻って、録画していたK-1観戦。
幹事から回ってきたチラシが最高だった。
「肉のプロテインでパワーアップ!」
「野菜を食べてビタミン補給!」
「炭水化物(米)は各自でお持ちください!」
さすがボディビルダー(笑)。
先日亡くなった年輩の知人が、実はうつ病で入院中だったと聞いて驚く。
自然を愛する浪漫主義者で、文章を書くのが好きな人だった。
あの大らかだった人が、晩年うつ病に苦しんでいたとは…。
人生わからないものだ、ただひたすら、今を生きよう。
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【乗り越えられない試練がないのなら】 9月28日(金)
挫折を経験して成長した人が、よく、
「神様は、その人が乗り越えられない試練は決して与えない」
などという。
それなら、逆に、
「神様は、その人が受け取りきれない幸せは決して与えない」
はずだよね。
人間って、大きな「不幸」に対しては、思わぬ強さを発揮するものだ。
ところが、想像を上回る「幸福」に恵まれると、とたんに不安になる。
「幸せすぎて、なんだか怖い」と。
試練や障害があると、「これは何か意味があるはず」と考える人は多い。
でも、ラッキーなことがあったとき、「これは偶然でなく必然」とは思いにくいのでは。
どちらも科学で証明されたわけではないんだから、好きなほうを楽しめばいいのにね。
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【ライティング・セラピスト】 9月27日(木)
アロマ・セラピストをめざす女の子から、アロマオイルでハンドマッサージをしてもらった。
カウンセリングの仕事をするようになって、セラピストの人たちと知り合う機会が増えてきた。
ちなみに私のパートナーは、プロのカラー・セラピストで、ハンドマッサージの資格も持っている。
20世紀までは、「お金と物の時代」だった。
そして21世紀の今、明らかに「心の時代」に入っている。
人々は今後ますます、自分の内側に目を向けるようになるだろう。
多くの悩める人たちに接してきて、いかに「心の幸せ」の情報が浸透していないか、驚かされる。
じっくりと話を聴かせてもらい、ちょっと別の視点からアドバイスをするだけで、表情が明るくなる。
身近なカウンセラーやセラピストの存在は、現時点とは比べものにならないほど大きくなる予感がする。
宮崎でも、ここ数年間で、メンタル・クリニックが目立って増えてきた。
かつては、「精神科」といえば特別な病院という印象で、「うつ病」という言葉もあまり聞かなかった。
体だけでなく「心の風邪」も、近くのクリニックでお医者さんに診てもらう時代は、そう遠くないだろう。
私はいずれ喫茶店のマスターとして、ささやかな「心のほつれ直し屋さん」をやるつもりだ。
カウンセラーというほどでもないし、今まで授業はもちろん、講演やセミナーをやっても、話ベタなのは自覚している。
まともに伝えられるのは、たぶん文章くらいしかない。
「ライティング・セラピスト」といったところかな。
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【海面に映る月】 9月26日(水)
昨夜の中秋の名月に続き、今夜の月も美しい。
暗くなる頃、海の近くに浮かんでいたので、車をとばした。
川面や海面に映る月が、大好きだ。
携帯の写真ではわかりにくいが、神秘的な夜の光景だった。
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【中秋の名月】 9月25日(火)
朝も少しずつ涼しく、秋の気配を感じるようになった。
それに伴い、いろいろな思いが湧き上がってくる。
今年は、「哲学の秋」になりそうだ。
今夜は、中秋の名月。
暗闇にぽっかりと浮かぶ、凛とした秋の月。
心が洗われる。
月や星もそうだが、日に一度は、空を見上げるようにしている。
天から見下ろせば、地を這いつくばっている人間なんて、みんな同じようなもの。
お金だって、1億円も千円も、大した変わりはない。
そんな大きな視線を、こちらからも見つめ返さなければ。
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【何もできなくていい】 9月24日(月)
実は最近、これまでにない大きな「癒し」を体験した。
人から見ても、文章で書いても、特にどうということはないだろう。
しかし私個人にとっては、これ以上ありえないほどの言葉だった。
「何もできなくていい」
あっ、そうなんだ(笑)。
英語もしゃべれなくていいし、平凡な教師で、空手も強くなくて、文章も書かなくていいんだ。
ボディビルダーみたいな体でなくても、フルマラソンを完走できなくても。
がんばらなくてもいいんだ、なあんだ!
人は、条件で愛されるものではない。
頭ではわかっていたつもりだが、まだ心のどこかで抵抗していたのだろう。
英語教師として、武道家として、コラムニストとして、人より個性的で優れているべきだ。
そんなビリーフ(思い込み)にとらわれていた。
仕事のプロに接すると、こうでなくてはならないと思い、趣味に生きる人を見ると、うらやましくなる。
英語ペラペラの人、ペーパーバックをスラスラ読める人、映画を字幕なしで見る人に刺激される。
格闘技の強い人、筋肉モリモリの人を見ると、鍛えなければと焦る。
起業して成功した人の話を聞くと、金持ちになってセミリタイアをめざしそうになる。
自然の中で静かに暮らす人を知ると、世捨て人のような生き方に憧れる。
こういうタイプの人(=私)は、自分では理想の姿を追い求めているだけだと、カン違いしている。
だが本当は、単なる「欲張り」にすぎないのだ。
「頑張る」ということは、「欲張る」ということと同じだから。
完璧な姿を思い描いて、あれも足りない、これも足りないと、マイナス評価ばかりする。
がんばりすぎずに、今のままでも十分だと、自分を見つめ直すことが必要だ。
社会人として普通に生活できていれば上等、それに少しだけプラスアルファできれば、スゴイこと。
プラスアルファ、つまり「付加価値」なのだから、別になくてもいいと開き直る。
ないよりはあったほうがマシ、くらいの気持ちで、自分のいい面を伸ばしていく。
このスタイルなら、がんばらないで、向上心も満足させられるだろう。
何もできなくていい。
何もしなくていい。
それでも受け入れられる。
普通でいい。
そのまんまでいい。
それでも愛される。
これって、人生最高のギフトではないか?
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【即席ラーメン&スナック菓子】 9月23日(日)
日清の出前一丁・明星チャルメラ・サッポロ一番みそラーメン・塩ラーメン・うまかっちゃん・やきそばUFO。
サッポロポテト・バーベキュー味・かっぱえびせん・カール。
昭和39年、東京オリンピック生まれの私としてましては…。
即席ラーメン、スナック菓子の類はこれらがオリジナルでして。
それ以外は「邪道」というのが、オジサンの基本です。
巷のスーパーやコンビニでは、新製品が続々と登場しては消えていく。
歴史を生き残ってきたオリジナル商品こそが、スタンダード。
古典なのです、クラシックなのであります。
「これを食べてから言え!」
といったオススメなどありましたら、ご教授をよろしく<(__)>
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【綾の花火大会】 9月22日(土)
昨日から3連休。
今夜は、毎年恒例となった、綾の花火大会に出かけた。
携帯で花火を撮るのは難しい…。
雨で1週間延びたとはいえ、この時期の花火大会。
夏の終わりを告げるようで、気に入っている。
帰りに車の窓を開けると、少し冷たい風が入ってきた。
ようやく秋になるかな。
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【放っておく】 9月21日(金)
大学入試の問題を解いてみるとき、1〜2問答がわからないからといって、悩んだりはしない。
とりあえずは、やらないで放っておくはずだ。
そして、できる問題にとりかかる。
100点満点を取らねばならない、なんて思わない。
ところで、大学入試と人生と、どちらが難しいだろうか?
次々と起きるさまざまな出来事、これから先のこと、他人の言動や気持ち。
当然ながら、「これが正解」という答は用意されていない。
誰にもわかるはずがない。
入試問題なら、「わからないから放っておこう」と思えるのに、なぜ、
人間関係などの悩みになると、「なんとしても解決しよう」と必死になるのだろう。
何問かは○がもらえなくても、なんとか「合格」くらいはできるのにね。
そうそう、「放っとけ」って、「仏」の語源だという説がある。
放っておくとは、要するに「執着しない」ということだから。
評価せず、手も下さず、ただ見つめ続けるって、けっこうレベルが高いこと。
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【渡辺淳一講演会】 9月20日(木)
「鈍感力」がベストセラーになっている、渡辺淳一さんの講演会。
このようなイベントを毎年無料で催してくれる、「エポックジャパン」さんに感謝。
繁栄している会社は、ほぼ例外なくこのような「ギブアンドギブ」の事業を行っている。
さて、話の内容。
私が以前書いた「何が才能なのか?」と、ほぼ同じようなことだった。
力の抜けた、トボけたような話術が笑いを誘った。
思うに、作家である渡辺さんは、かなり「敏感」な人。
だからこそ、ややこしい人間関係の中をたくましく生き抜く「鈍感力」に気づいたのだろう。
最近、自分が書いた「コラム」を、古い順から読み返してみた。
ビックリするくらい、癒される(笑)。
人に語りかける内容は、実はいちばん自分が必要としているのだろう。
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【失うものは何もない】 9月19日(水)
人は、失うことを恐れるものだ。
お金、物、人間関係、何にせよ。
しかし本当は、人が何かを失うということは絶対ありえない。
明石家さんまさんのおじいちゃんの言葉が、真理を教えてくれる。
「人間、生まれてきたときは素っ裸や。
死ぬときにパンツ1枚でもはいてたら、勝ちやないか」
それもそうね(笑)。
人はもともと、何も所有していなかったのだ。
無一文でこの世に生まれて、無一文であの世に旅立つだけ。
もっと深く考えてみれば、この命さえ、もともとはなかったもの。
たまたま与えられた、いわば借り物なのだ。
肉体は、レンタルの着ぐるみ。
いつの間にか自分のものだとカン違いするから、傲慢になり、執着が始まる。
自分の存在さえ含めて、失うものなど何もないのだ。
そう目くじら立てずに、こだわらないでいこうや、お互い。
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【手放す】 9月18日(火)
以前、「立ち止まる・手放す」という文章を書いた。
こういう時って、だいたい忙しくて煮詰まって、何もかも放り出したくなっている(笑)。
「握れば拳、開けば掌」ということわざが好きだ。
同じ手であっても、使い方によってはまったく違う結果になる。
格闘技でパンチを連打しながらも、生活ではやわらやく掌を使う人になりたい。
握りしめる拳は、執着。
開いた掌は、手放すこと。
これって、もしジャンケンをすれば、パーが勝っちゃうね(笑)。
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【がんばらない】 9月17日(月)
久しぶりの連休で、
「何もすることのない一日」
「やらなくてもいいことをやってみる一日」
のヨロコビを堪能している。
昨日は、前から気になっていた喫茶店でモーニングを食べた。
置いてある雑誌は日付が古く、常連くらいしか来ないようなさびれた店。
マスターはいい人そうだが無口で、コーヒーも食事も、特にどうということはない。
見るからにはやっていないのに、なぜかつぶれずに長年営業を続けている。
それでも、時だけはゆっくりと過ぎていくような雰囲気。
少ない客にコーヒーを出して、特に何をするでもなく、静かなピアノのBGMの中で過ごす日々。
ぜんぜん忙しくないから、イライラ、ドタバタする必要がない。
川島英五の歌う「時代おくれ」のような、ちょっと気になるライフスタイルだ。
「目立たぬように
はしゃがぬように
似合わぬことはむりをせず
人の心を見つめつづける
時代おくれの男になりたい
ねたまぬように
あせらぬように
飾った世界に流されず
好きな誰かを思い続ける
時代おくれの男になりたい」
考えてみれば、人の生き方はまったくの自由。
もし今、好きに過ごしていないとすれば、その選択をしたのは自分。
別の生き方をする許可を与えていないのも、自分。
他人の評価や世間の常識に影響されているのもまた、自分だ。
今まで必要だと思っていたものは、どうも本来の自分が求めていたものとは違う。
他人から見た(本人もそうだと信じていた)イメージと、本当の自分の姿には大きなギャップがある。
こんな単純なことに気づくのに、かなりの年数を費やしてしまった。
まあ若いうちはどうしても、表面的なことに関心がいくからね。
その意味では、年をとるって本当にいいことだ。
ちょっと立ち止まって、手放すことができるようになる。
何を言われようがどーでもよくなって、自分に正直にふるまえる。
感受性が豊かで傷つきやすかった若い頃と比べて、すごく気が楽だ。
これからはますます、「がんばらない」方向に行くと思う。
周りの期待にも応えなくなる可能性が大だ。
手帳の予定表は、さらに白く。
ホームページの更新度も、遅くなるだろう(笑)。
その分、散歩の途中で流れる雲を仰ぎ見たり、道ばたの小さな草花に目を止める。
燃える夕焼けが夕闇になるまで、ずっと見つめ続ける。
風の音や鳥の声に耳をすませ、空気のにおいを感じながら、胸いっぱいに吸い込む。
靴ひもがゆるんだら、ちゃんとかがんで、心穏やかに結び直す。
珈琲を飲みながら庭を眺める、飼い犬の頭をなでる、ゆっくりと風呂に入る。
人の話をしっかり聞き、時間をかけてじっくりと考える。
成功とか、スピードとか、それが何だというのだろう。
カネやモノや能力で判断されるような人生は、もうたくさん。
それらを失ったときに、愛する人も消えているなんて、何のための人生か?
心がハッピーでいることが、何よりも大切。
そのための条件は、人によってぜんぜん違う。
そんなシンプルな原則を、忘れていませんか?
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【精神分裂?】 9月13日(木)
昨日書いた阿久悠さんのことで、コメントを追加。
彼の書いた歌詞を見比べると、その多彩さにビックリする。
というか、それこそピンクレディーから八代亜紀まで、内容がバラバラじゃないか。
今さらながら、どいういう性格してたんだこの人?と思ってしまう(笑)。
人間の性格は全員同じ、という説を聞いたことがある。
みんなが、ありとあらゆる性格的な要素を持っている。
何かのきっかけで、そのどれかが強く出ているだけだと。
そういえば、昔から自分でも思いあたるフシがある。
「オレやさしいな〜」と自画自賛したり、「冷たすぎ…」と呆れてしまったり。
まったく矛盾した性格が、ごちゃごちゃとミックスされているような。
いろんな小説家やコラムニストの文章を読んでいると、スタイルに一貫性を感じる。
少なくとも、その人がプロとしてかもし出す「リズム」が存在する。
私の言動や文章にはそこが欠けている、というのが小さなコンプレックスだった。
だが、ハチャメチャといえるほどバラエティに富んだ、阿久さんの膨大な歌詞を見せつけられて、
比べるのもおこがましいが、ちょっとだけ安心したのは事実。
あれと比べたら、私なんかまだまだ細胞分裂が足りないから(笑)。
阿久悠さんありがとう、安らかに。
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【何が幸せか】 9月12日(水)
先月亡くなった作詞家の阿久悠さんの追悼番組で、懐かしい昭和のヒット曲が次々と流された。
歌手たちの昔の映像を見て、「みんな若かったんだな〜」と、妙に感心。
と同時に、どんな人でも確実に老いて死んでいく現実を、改めて実感した。
生まれて、生きて、死ぬ。
ただそれだけの人間の存在価値って、いったい何なんだろうね。
有名だろうが無名だろうが、大局的に見れば、みんな同じようなもの。
父が言った。
「有名になるとつき合いも増えて、酒を飲む機会も多くなる。
仕事の依頼がきてますます忙しくなり、ストレスも大きい。
だから有名人は、だいたい早死にする。
何事もほどほどが一番だよ」
一理ある、と思った。
成功者と呼ばれる人たちも、意外と闇の部分をかかえているもの。
生活するお金もないのでは困るが、「成功」より「幸せ」が大切なのは確かだ。
著名な起業家が、先日ボソッとつぶやくのを聞いた。
「億万長者になった今より、貧乏でも狭いアパートで家族と笑っていた昔のほうが楽しかった」
これはホンネだろう。
走り出して加速がついたら、もう止まれないし戻れない。
よほどのことがない限り。
私の身に起きた「よほどのこと」に、今は感謝したい。
狭いながらも、楽しい我が家。
ささやかな幸福、つつましい調和。
静かな夜、窓から聞こえてくる秋の虫の音を聞きながら。
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【必要性と情報】 9月11日(火)
先月から続いていた、妹の店の処理と住居の引越し作業が、ようやく終わった。
すでに仕事が始まっており、先週末は文化祭と体育祭もあって、もうヘトヘト。
「何もすることのない休日」がほしい。
粗大ゴミとして処分しようとしていた家具を、たまたま必要としていた人が、大喜びで持って行った。
お互いに助かって、めでたしめでたしである。
もし処分していたら、実にもったいない話だった。
誰かにとって価値のないものが、別の人にとってはとても貴重だということがある。
「不要」が出てきたら、必然的にどこかで「必要」も同時に生まれるはず。
こういう場合、うまく情報が伝わらないと、処分したあとで後悔することになる。
店の解体が決まったときも、そのことを考えていた。
独立したい人にとっては、すべてお膳立てされた環境を、タダ同然の価格で手に入れられたのだ。
しかし今回は縁がなかったのか、そういう人が名乗り出てこなかった。
蚊にしたって、そんな少量の血でいいんだったら、あげるって。
下手にかゆくするから、パチンとつぶされる運命になるわけで。
なかなかうまくいかないもんだね。
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【ミッション】 9月6日(木)
ミッション(mission=使命)に従って行動する、よくそんなことを聞く。
「世のため人のため」といった、壮大なものが多いようだ。
もう少しナチュラルな基準はないかな〜。
自己啓発セミナーマニアも、ミッションについて熱く語る。
「ミッション!パッション!ハイテンション!」
という感じで、ちょっと引いてしまう。
私が39歳のときに作ったミッションは、
「みんなで成功して幸せになる」
今までこれに基いて、書いたり語ったりしてきた。
昨夜ジムで汗を流しながら、iPodで対談を聞いていたら、こんな話があった。
「ミッションって、キレイゴトという感じがする。
僕には『スピリット』というほうが、しっくりくる。
僕のスピリットは、『自分の成長』、これだけです。
儲かるビジネスでも、自分が成長できないと思ったら断ります」
なるほどね、スピリット。
「成長」というコンセプトも、今の私に合う。
みんなが熱くなっていることに単純に同調しない視点、大切だと思った。
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【自分の体に責任を】 9月5日(水)
体育大会の予行練習で、朝から肉体労働。
まだまだ日差しが強く、けっこう焼けた。
残暑キビシすぎ〜、全国で熱中症が増えるはずだ。
この夏でスリムに変身?した職員が数名。
春の健康診断でメタボリック症候群を指摘され、ジムに入会したそうだ。
日頃運動していないだけに、あっという間に脂肪がとれたという。
それにしても、人はTシャツ姿になると、すべてバレますな。
ほとんどの人が運動不足で、申し訳ないけれど、目も当てられないほどの体型。
ごまかしのきくスーツや洋服がいかに危険か、改めて実感した。
「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て」(リンカーン)
「40歳を過ぎたら自分の体に責任を持て」(中元康夫)
でっぱった腹、たるんだ体は、ひとつのメッセージ。
「食べてばかりで、ろくに運動もしない生活を送ってきました」
(※この文章は、健康で自由に体を動かせる方のみを対象としています)
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【年のとり方】 9月4日(火)
年のとり方には、2種類あるという。
1つは、「子ども→大人」のパターン。
年をとるごとに、変わっていく人たちだ。
もう1つは何だと思う?
それは、「子ども+大人」。
年を重ねていく。
そういう人は、子ども心を忘れない人。
男は、心にミッキーマウスを。
女は、心にティンカー・ベルを。
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【99%と1%】 9月3日(月)
「起こったら困ると心配していたことの99%は、実際には起こらなかった」
おじいちゃん、おばあちゃんへのインタビュー本だったかな?
そんな言葉を聞いたことがある。
自分の人生経験からしても、たぶん老人になったらそう言うと思う。
「でも、1%は起こる可能性が残っているんでしょ?」
マイナス思考の人は、きっと言うだろう。
そう、その通り。
でもね。
1%の不安が的中したとしても、「それが必ずしも悪いことだとは限らない」。
出来事の「良い・悪い」は、単純には判断できないのだから。
言葉の遊びという面もあるから、こうも言える。
「99%不可能と言われても、残りの1%が最初に来るかもしれない」
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【ワインを飲む時間】 9月2日(日)
「今日はすべきことがあまりにも多いから、
1時間ほど余分に祈りの時間をとらなければならない」
(マルティン・ルター/ドイツの神学者)
この考え方、いいねえ。
目先のことの処理にドタバタしているから、ますます忙しくなって疲れる。
自分にとって本当に大切な時間を確保してから、優先順位に従って淡々とこなそう。
ユダヤのことわざを思い出した。
「ワインを飲んでいる時間を、無駄な時間だと思うな」
私の場合はアルコールがダメだから、「珈琲を飲む時間」だけど。
問題解決と直接関係なさそうな「ゆとりの演出」が、結果的にはいちばん効果があったりする。
カウンセラーとして相談を受けるうち、煮詰まっている人たちの共通項を見つけた。
「睡眠不足」である。
「寝たー!」という満足感で一日をスタートすれば、たいていの問題には余裕を持って向き合えるのでは。
*****
【チームの力とハッピー・イナフ】 9月1日(土)
いよいよ念願かなって、東国原知事と一緒に走ることになった。
来月の28日(日)にある、綾・照葉樹林マラソンの、ハーフマラソンにエントリー。
筋肉ばかり鍛えてる場合じゃない(笑)。
フルマラソンを何度も完走した人に練習方法を教わっているとき、興味深いことを聞いた。
自分一人では、練習はもちろん、本番でもとてもそんな長距離は走れないというのだ。
誰かと一緒にやるから、周りに頑張っている人がいるからこそ、やる気になるのだと。
そういえば、ジムでのトレーニングもそうだ。
スポーツだけでなく勉強や読書も、自宅より図書館でやったほうが集中する。
個人がしゃべっているCDよりも、人前で話している講演や、対談のほうがずっとおもしろい。
私はあまり群れないほうなので、必然的に「独学」が多い。
「我流でけっこう」と割り切っているのは、趣味レベルのもの。
ライフワークにかかわることは、その分野のトップに直接学んでいる。
相性のことをケミストリー(chemistry 化学反応)というが、人と接することで影響されるパワーは大きい。
人と話しているときのほうが、実力以上のアイディアがぽんぽん湧いてくる。
「人と出会うことで、自分に出会える」ということだ。
「男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト」というコピーの、
映画「カンバセーションズ」をDVDで見る。
内容はまあフツーだが、最後にタクシーの運転手がさり気なく言った言葉がよかった。
主人公の男から「キミは幸せなのか?」と聞かれて、
「ハッピー・イナフ」
“Happy enough.”(十分に幸せですよ)