<立ち止まる・手放す>
■立ち止まる
立ち止まる ―
そうすると 目的を思い出す
そもそも 何のためにやっているのか
何をやって 何をやらないか
はっきり 見えてくる
立ち止まる ―
そうすると 優先順位がつく
たとえ緊急でなくても
じっくり 時間をかけてやりたい
重要なことが 見えてくる
立ち止まる ―
そうすると 道ばたの草花に気づく
高速道路を走っていたときに
見過ごしていた
小さな幸せが 見えてくる
立ち止まる ―
そうすると 困っている人を助けられる
人を喜ばせることで
自分がいちばん 喜ばせてもらう
人生の逆説が 見えてくる
立ち止まる ―
ある日 ある時 ふと
立ち止まってみる ―
今まで見えなかったものが
見えてくる
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■手放す
手放す ―
そうすると 荷物が少なくなる
あってもなくてもいいものは
なくてもいい
何も困らないことに 気づく
手放す ―
そうすると 生活が簡素になる
日が昇ったら 起きて働き
日が暮れて暗くなったら 寝る
そんな単調な安定感に 気づく
手放す ―
そうすると 不平不満がなくなる
晴れたら 畑を耕し
雨が降れば 書を読む
天気にいい悪いはないと 気づく
手放す ―
そうすると 人をゆるせるようになる
自分のほうが正しいと 言い張るより
上機嫌でいることを 選ぶ
そのほうが自由なのだと 気づく
手放す ―
こだわらず 執着を捨てて
手放してみる ―
今まで受け入れなかった 安心に
気づいてくる
(2007/7/8)