記事:共同通信社
提供:共同通信社 【2005年11月11日】
肝細胞がんを、発症の1年前に高い確率で予測できる新しい診断技術を、坪内博仁(つぼうち・ひろひと)・鹿児島大大学院教授と宮崎大医学部の研究グループが開発した。診断は血液1滴で可能だという。11日から開かれる米肝臓病学会で発表する。
肝細胞がんの早期診断は現在、超音波検査と血液中の腫瘍(しゅよう)マーカー(がんの目印)測定の組み合わせが中心だが、より手軽で精度の高い発症予測が可能になり、治療の成功率が高まると期待される。
研究を支援した宮崎県産業支援財団によると、研究グループは肝細胞がんの患者や健康な人ら計約110人の血液を調べ、患者だけに見られたり、量が多かったりするタンパク質6種類を特定した。診断は、この6種類の量を専用の装置で解析し、基準値と比較して発症の危険性を判断する。
肝細胞がんの7人の患者について、従来の方法でがんではないと診断されていた約1年前の血液を新技術で調べたところ、6人は既にがんだったことが分かったという。
研究は科学技術振興機構の支援で行われた。