No.3 発症1年前に肝がんを予測 鹿大大学院教授ら新技術
H17/11/15更新
記事:共同通信社 提供:共同通信社 【2005年11月11日】

 肝細胞がんを、発症の1年前に高い確率で予測できる新しい診断技術を、坪内博仁(つぼうち・ひろひと)・鹿児島大大学院教授と宮崎大医学部の研究グループが開発した。診断は血液1滴で可能だという。11日から開かれる米肝臓病学会で発表する。
 肝細胞がんの早期診断は現在、超音波検査と血液中の腫瘍(しゅよう)マーカー(がんの目印)測定の組み合わせが中心だが、より手軽で精度の高い発症予測が可能になり、治療の成功率が高まると期待される。
 研究を支援した宮崎県産業支援財団によると、研究グループは肝細胞がんの患者や健康な人ら計約110人の血液を調べ、患者だけに見られたり、量が多かったりするタンパク質6種類を特定した。診断は、この6種類の量を専用の装置で解析し、基準値と比較して発症の危険性を判断する。
 肝細胞がんの7人の患者について、従来の方法でがんではないと診断されていた約1年前の血液を新技術で調べたところ、6人は既にがんだったことが分かったという。
 研究は科学技術振興機構の支援で行われた。
この研究は坪内教授(鹿児島大学大学院教授・前宮崎大学第二内科教授)と
宮崎大学第二内科の研究グループによっておこなわれたものです。
極微量の試料で発現蛋白を網羅的に解析できるサイファージェン・バイオシステム社のプロテインチップシステムを用いて行われました。
この報道の翌日、さっそく患者さんから問い合わせがありました。
今すぐに臨床応用できる段階ではないでしょうが、画像検査でも描出できない小さな癌の診断に有用であるだけでなく、これらの発現蛋白を解析することによって、新しい分子標的治療法の開発につながる事も期待されます。
また肝癌に限らず他の分野でも応用可能な新技術です。
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