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特集:関節リウマチを
    よく知ろう
2005/5/21 開催
なお一部ハリソン内科学(原著第15版)も参考にしました。
膠原病とリウマチ
リウマチ性疾患は関節・骨・筋肉のこわばり・腫(は)れ・痛みなどの症状を呈する病気の総称です。 「リウマチ」という言葉はギリシャ語の流れるという意味から来ており、昔は痛みの原因物質が体内を流れて起こると考えられていたようです。リウマチ性疾患は多種多様ですが、現在ではリウマチといえば、主に関節リウマチのことをさします。関節リウマチは整形外科的な病気のように思われがちですが、膠原病の一種で、発症早期から内科的治療が必要な疾患なのです。最近、関節リウマチの新しい治療薬が相次いで開発され、リウマチの治療は新しい時代を迎えようとしています。今回は第18回ひろの内科クリニック健康教室における村井幸一先生(むらい内科クリニック院長・リウマチ専門医)の講演から、関節リウマチを中心として、病気の成り立ちや、その診断・治療についてまとめました。 
リウマチ性疾患は関節・骨・筋肉のこわばり・腫(は)れ・痛みなどの症状を呈する疾患群で「広義のリウマチ」です。その代表疾患として変形性関節症・痛風などがあります。また、膠原病は全身の関節の痛みが高頻度に見られることから、膠原病のほとんどはリウマチ性疾患に分類されます。膠原病の代表的疾患が関節リウマチなのです。またこれら膠原病は自分自身の体の構成成分と反応してしまうリンパ球によって引き起こされる(自己免疫)と考えられるので自己免疫性疾患にも分類されます。(図−1)  
 
 膠原病は特定の臓器が障害される疾患(肝炎、甲状腺炎など)ではなく、全身の結合組織がおかされる疾患群で表−1のように分類されます。(左の6疾患は古典的膠原病と呼ばれています。)
 
図-1
表-1
関節リウマチの特徴
人口の約0.5%、30歳以上の人口の約1%が関節リウマチに罹患しています。30-50歳代で発症することが多く、また男性より女性に多くみられます(約3倍)。
15歳以下で発症した場合は若年性関節リウマチと呼ばれます。 原因は不明で複数の関節の腫れと痛みを伴います。関節症状は手指(指の付け根=中手指節関節、指先から二番目=近位指節関節)、足趾、手首の関節によくみられ、複数の関節で左右対称に症状が現れるのが特徴です。 朝起きたとき関節がこわばって動かしにくく、使っているうちに徐々に楽になる「朝のこわばり」がみられます。関節のこわばりは、長時間座っていたり、長い間関節を動かさないでいた後にもみられます。軽快・再燃を繰り返しながら慢性の経過をたどりますが、中には自然に治癒する場合もあります(約30%)。 進行すると関節の変形がみられ、レントゲンでは関節の破壊像がみられます。(表-3)
表-3
膠原病の患者数は表−2のようになっており、関節リウマチが最も多く、約70万人と推定されます。これら膠原病の多くは厚生労働省が特定疾患治療研究対象疾患 (いわゆる難病)に指定し、公費補助される疾患です。(表-2)(表-2では関節リウマチ、シェーグレン症候群は除く)
表-2