アルコール
アルコールは全て肝臓で代謝されます。アルコールの代謝の過程でアセトアルデヒドという強い毒物ができますので肝臓が傷害されやすいのです。肝臓病の方はアルコールを控えることが大事です。(図-4)
図-4
肝硬変における食事の注意
基本的に体に塩分をため込む体質になっているので塩分を控えることが重要です。場合によっては利尿剤を服用することがあります。
肝硬変では肝臓に蓄積されるエネルギー量が少ないため、容易に飢餓状態になり、脂肪や筋肉がエネルギー源として燃やされます。そのため夜間や早朝のこむら返りや手のつりなどが現れます。したがって、4回以上の分食にして、少量ずつこまめに食事をすることがよいでしょう。また眠前に軽食を摂ることも勧められます。
タンパク質は普通にとってもよいですが、肝性脳症や黄疸などがあるときは控えめにします。タンパク質を分解してアミノ酸として吸収しますが、その過程で腸内で有害なアンモニアが発生します。通常アンモニアは肝臓で解毒されますが、肝機能の低下した肝硬変ではアンモニアの解毒に筋肉が使われ、そこで分岐鎖アミノ酸が消費されるため、体内のアミノ酸のバランスが崩れます。その結果、肝臓でタンパクの合成がされなくなり、浮腫や腹水が出現したり、脳症が悪化したりします。このくずれたアミノ酸バランスを戻すためには食事の注意だけでは困難なので、特殊アミノ酸製剤を食事の一部に加えて服用します。
また進行した肝硬変では魚介類の刺身(生食)は避けてください。生の魚介類についている細菌が腸管から容易に体内に移行して感染症を引き起こすからです。