特集:COPD
今回はファイザー株式会社の資料や、COPD-info.netのホームページhttp: //www.copd-info.net/copd/index.html)を参考にしました。
2005/1/15 開催
COPDとは、Chronic(慢性) Obstructive(閉塞性) Pulmonary(肺) Disease(疾患) の略です。
気道が狭くなるために、肺から空気の出し入れが慢性的に悪くなり、呼吸困難が徐々に進行していく病気で、慢性気管支炎や肺気腫といった病気の総称です。
COPDの原因の90%は喫煙です。喫煙率の高い我が国では500万人以上のCOPD患者がいると言われています。 COPDとはどんな病気か、その検査・治療法、生活上の注意などについてまとめました。
COPDはタバコ病
COPDの原因の90%以上は喫煙です。アメリカではタバコ消費量の増加に約10年遅れて、肺癌による死亡が増加し、さらに10年遅れて、COPDによる死亡が増加しました。日本でも同じようなことが起きています。(図-1)またCOPDは中高齢者に発症する病気です。喫煙者が増える、喫煙量が増える、高齢者が増える事により、COPD患者は増加の一途をたどるのです。特に日本は先進国の中で喫煙率が高く(男性の58%、女性の13% )、今後COPDが増加する事が考えられます。
図-1
COPD発症のしくみ:タバコなどの有害な粒子やガスを吸い込み続けると、肺にいつも炎症が起こった状態が続きます。慢性的な咳や痰は、この段階からみられます。炎症が長く続くと、空気の通り道である気管支が細くなったり(図-3)、ブドウの房の形をした肺胞の壁が壊れて弾力がなくなり(図-4) 、空気の出し入れがしにくくなります。次第に呼吸がしにくくなって、運動時に息切れを感じるようになります。治療をせずに放置すると肺胞の破壊はますます進行し、呼吸困難を起こしたり全身にさまざまな障害があらわれます。COPDの発症には患者さんの体質(遺伝的因子)も関係します。
COPDは、慢性気管支炎と肺気腫を統合した病名です。多くの場合これら二つの病態は合併しています。(図-2)
COPDの二つの病態
図-2
慢性気管支炎:気道の表面が炎症を起こし、粘液の分泌が多くなる場合がほとんどです。また、気道の壁が厚くなって気道が狭くなり、空気の通りが悪くなります。(図-3)
図-3
肺気腫:慢性の炎症によって肺胞同士がつぶれてくっつきあい(肺嚢胞)、肺に空気がたまって膨れ上がった状態になります。肺の弾力性が無くなり空気を押し出す力が弱くなります。また肺嚢胞により気道が押しつぶされて、空気の通りが悪くなります。(図-4)
図-4