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○ 霜月に 入りて来るに 夏日かな 暑きと思ふ 神武祭の日 啓 輔
○ 窓に見る 大樹の緑 消え逝きて 景色の裸 視るに堪え得ず 啓 輔
○ チェーソウ 音するにつれ 倒れゆく 大樹の緑 何処へ往くや 啓 輔
○ 群青の 大空拡がる 朝ぼらけ 秋の陽まぶしく 輝きており 啓 輔
○ 名月や 月に叢雲 花に風 舞台の上の 役者台詞や 啓 輔
○ 彼岸花 此岸に渡す 橋となり 先祖の人々 会いに来たるや 啓 輔
○ 四里響く 九里より旨い 十三里 焼芋売りの洒落の 呼び声 啓 輔
○ そらの中 真赤な玉が 鈴生りに 枝をもしならす 柿の実の群 啓 輔
○ 一息に 晩夏から跳ぶ 中秋へ 雨も加わり 肌寒き模様 啓 輔
○ 気が付かば 珈琲片手に 和歌詠みし 合わぬ姿に 一人可笑しき 啓 輔
○ 満天に 輝く星の溢れおり 草むらの上 流る蛍火 啓 輔
○ やがて来る 運動会の アナウンス うるさきなるも 懐しさあり 啓 輔
○ 敬老と 云わるはどうも 面映ゆく 年にも非ず 気だけは若く 啓 輔
○ 大空を 二つに分けし 青と白 夏の名残りを 想わするなり 啓 輔
○ 紅と黄の カンナの揺れおる 道路沿い 車窓に寄する 風心地佳く 啓 輔
○ 子蓑虫 枯小枝など 集めては 苞を作りて 早や入居しおり 啓 輔
○ 菊酒を 飲みて延びした寿命をば 如何にすべきや 主にあらばや 啓 輔
○ やがてには 諦念するや わが心 生きて益なし 死するも怖し 啓 輔
○ 診断は PC睨んで 下すなり 声は聞きても 患者は見ずに 啓 輔
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○ シジミです 松江の宿の 朝食は 利 忠
○ 神無月 日向の神も 出雲へか 利 忠
○ 出雲では 蕎麦とまが玉 縁結び 利 忠
○ 公園の 挨拶まずは デング熱 利 忠
○ 錦織と 50も違う 気がしない 利 忠
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○ かわいげな 五ッ鹿踊り 子供鹿 ひろりん
○ ノボり立ち 四っ太鼓だ 村祭り ひろりん
○ 彼岸花 そこに待つひと 風になり ひろりん
○ 曼珠沙華 人が恋しい 花だとは ひろりん
○ 髪の毛を そっとさわると 花の香が ひろりん
○ つゆ草の 写真に飾る 笑顔かな ひろりん
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