心の歌 (夏)
  
夏の歌 宮崎は初夏
が長かった。そして夏本番になると今年は風雨の荒れた日が多くて…いつのまにか季節は立秋になった。

といっても暑中見舞や蝉の声が8月らしく思った。啓輔さんが宮崎医大に入院したことも大きかった。

  真夜中のナースコールに まじめなり 天使の笑顔で 手を延べてくる   啓 輔

 
 ○ 命かけ 蝉の鳴きおる 夏盛り 七年の刻 一声に込め             啓 輔

 
 ○ 飛ぶ鳥も 傘の欲しやと鳴きおるぞ これでよければ さしておゆきな    啓 輔

 
 ○ 只今は ナースの人に ほめらるる 喜しき事の 一番なりか
         啓 輔

 
 ○ 木々の揺れ 秋を思わす やさしさに 鳥の親子か 四羽きて遊ぶ      啓 輔

 
 ○ 塩トンボ 窓にあたるか 停まりおる ガラスにとまり 我と目のあう     啓 輔

 
 ○ おショロ様 幼き頃は たわむるる 分りしあるか 指に止まりて       啓 輔

 
 ○ 暑きとも 秋のきざしは そこここに 空青くして 影長りなり          啓 輔

 ○ リハ室で バタリと顔を合わせしは 共に白髪の 友人なりし         啓 輔

 
 ○ 軒先に 蝉のぬけがら 着きており よくぞここまで 登りおりたや      啓 輔

 
 ○ 青空に 白き雲浮く 久しきに 懐し思い 夏になりしや             啓 輔

 ○ 台風が 鳴り物入りで やってくる                         利 忠

    

 ○ 誘うとき 男の目を見 謎かける                         ひろりん

 
 ○ 天の川 あの子の側に 行きたいな                       ひろりん
 

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