ふるさとの風景
高校生の頃
私が高校2年生の頃。
正月休みで大阪から帰郷していた同級生の浜田義勝くんが撮ってくれた。白いトレパンに下駄という…当時の男子学生のこれが一般的な姿だった。
砂利道の右は田んぼで、当時、冬は「オランダえんどう」を作っていた。山に囲まれている柏は風が強い。防風垣があるが強風のときは、これが簡単に風に飛ばされた。

ここでは自分の夢は実現できない、という渇望感は自覚していた。まずは本屋のある町、歯医者のあるところ、空港のある町に住みたい、それが16歳の私の夢だった。マスコミ界で活動したい、という夢はあったが、田舎の少年にとってそれは別の世界であった。
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