脳出血の回復
−失語症とは−
脳出血の多くは半身マヒになりがちです。特に手や腕はなんとかしたいもの…。私もそのうち直るだろう、と軽く考えましたがそれは間違いでした。理学療法士のもと指や腕の足の動きまで忍耐づよく耐えました。そして言語障害もあったのです。言語聴覚士に言葉の指導もうけました。失語症というコトバを初めて知りました。       ひろりん       
  「失語症とはなんだ?」       脳出血の後遺症{言語障害}

失恋症とは違う。この病気になるまでは知らなかった。失語症−普通の人の早さでおしゃべりができない。なかなか困難だ。考えてばかりいるうちに遂に無音におわる。しらない人は「きこえなかったのかな?」と勘違いする。この対策としては専門の言語聴覚士の指導が必要。ただそれに頼ってばかりいてもダメで自発的に言葉の練習をする。この反復で上達する。一人よりも二人でする。そばで励ましてやる。私も術後3ヶ月くらいから始めた。言葉が思い出せずに何を言ってるのか不明であったが、聞く人の協力と恥を惜しんで続けた結果、現在5年だがすこしは回復した。
失語症のカベを乗り越えるには専門家だけでなく自分も努力しよう。答えに詰まった時は「あのう、いま返事を考えています。」と言おう。黙っているよりはいい。一人の時はラジオを聞くようにする。NHKラジオ深夜便は文章が聞きやすくわかりやすい。
                     −ラジオは知恵の宝庫だ−
「しばらくは単線運転で…」     脳出血の後遺症{言語障害}

言葉の回路は「失語症」は単線で運転します。日豊線と一緒です。
一度に2〜3のことは難しい。上りが来たら下りは途中の駅で待っておく。なんでも一ぺんにやろうとするとパニックになります。言葉が出なくなり停止します。途中の駅で待つ…その精神です。
言語聴覚士の言葉のリハビリのときです。「例題をまねして言って下さい。憶えたらそれを書いて下さい。」という設問がでて、それが私には長い文章だったので、答えより先に思わず笑ってしまいました。先生も「あっこれは文章がむずかしい、長すぎる」と他のに替えました。「がんばってこの人ならできそうだ。いや無理かもしれない。」の判断は先生です。日豊線の複線化まだ先の話しです。ローカル線でゆっくりがんばります。
                    −ローカル線の良さもある−
「とりあえず返事をしよう」     脳出血の後遺症{言語障害}

ある日、突然脳卒中などの頭部の傷により、物の名前が云えなくなったりする…これを失語症といいます。全国で推定20万人いるとも50万人いるともいわれます。友達がそうなったらどうすればいいのでしょうか?「短い言葉でゆっくり話をきいてあげる…」正解です。黙っている間でも相手は考えつづけます。「ミカンでもなく柿でもなく…そうリンゴの実がね」 ゆっくり話せばOKです。ところが普段は忙しく、のんびり待ってられない。答えがでた段階で話しはもう先に行ってしまってる。
「病前のように会話がスムーズにできるようになりたい」という希望が失語症になった方の約半数います。ゆっくりと聞く習慣をつけましょう。相手の話しを黙って「聞くだけ」ではなく…なにか一言いいましょう。 あなたは答えに詰まった時は、「はい、いま考えております。」と言いましょう。
                       −聞くだけではなく…−
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