話し方教室
自主講座おわる
昨年の10月から始めた「公民館/話し方教室」。
自主講座まで続いて実施したが、すべて今年の4月で終了した。小戸公民館と那珂地区公民館でいずれも定員15名の枠で実習&講習を12回程度行なった。話し方の公民館講座としては宮崎では初めて。

「話し下手で困っている…」という人達を対象にしたユニークな講座である。大阪の上六話し方教室のインストラクターコースで私が学んだことを基本にして実施した。「話し方」というのは料理や英語などと違ってカタチがはっきり見えない分野である。

しかし日常の対人生活の中で常に必要とされる重要なことであり、これがうまくこなせないために苦労している人は多い。具体的に言えば「言葉遣い」である。コトバで失敗する例はあとをたたない。

原因を自覚してこれを克服しようと思ってもどのように対処すればいいのかわからない。
体が病気になれば病院で医者に診てもらい施薬などをうければ回復する。英語を勉強したいと思えば「英語教室」などで勉強すればいい。ところが「話し方」の改善をめざしてもどこへ行って何をすればいいのか…見当もつかない、のが現状だった。

話し方の改善は本人の内面的な(精神的な)部分に関与することが多い。これはなかなか難しいことである。具体的に言えば「度胸」をつける、ということから始まる。これは「練習」を反復することで実現できる。友人などとの日常会話は苦もなくできるのに、人前に出たら「アガル」。

その状態でしゃべっても良い結果は出ない。そこで落ち込む、それがトラウマになり、「人前で話すこと」を極端に避けるようになる。このスパイラル(旋回状態)になるとなかなか脱出できない。「度胸をつける」唯一の方法は「練習の反復」である。この方法論はわかっても練習する「場所」がない、のが現状であった。ここに公民館での「話し方」教室の存在意義がある。

剣道を上達しようと思ったら道場へ行って練習しなければならない。〈剣道上達〉というビデオや本を買ってきて自宅で見ているだけで上達するだろうか?
話し方で困っている人が世間に多いためか書店には「3分間話し方上達法」や「スピーチ・あいさつ実用百科」などのテキスト本が各種並んでいる。読めばなるほどよいことが書いてある。しかし本を読んだだけで「話し方」が上達するだろうか?答えは否である。前述したように「練習・実習」しなければ知識だけに終る。

では「度胸」がついただけで良い話ができるかといえば否である。このへんが「話し方」の困難なところである。まず「度胸」をつけて、しかる後に「話の内容」にとりかかることになる。
こう説明していくと「話し方の上達法」というものは案外ロジカル(論理的)なものであることがわかるだろう。話し下手な人にとっては雲をつかむような対処のわからないことのように思えても…療法はシンプルでさえある。「スピーチはスポーツ」である、と私は表現している。上達のために特殊で高価な薬を飲むわけではない。ただ「練習の積み重ね」だけでかなりの高峰に到達できる。

公民館教室で何よりもいいことは「観客」がいる…ということである。実際に観客の前でしゃべる訓練を重ねることが有益であるのは受講一期生が声を揃えて言う。私はこの様子をビデオ撮影してDVDにして各人に配布した。これがとてもよい教材になった。

テレビ画面で「我が身をふりかえる」ことが簡単にできるからだ。自分で自分の欠点を発見できる。人に「指摘」されるとイヤなものだが、自分で発見できればそのストレスが低減する。改善度は画期的に飛躍する。
自主講座がすべて終わったので、4月26日にビアガーデンで「修了慰労会」を行なった。ある婦人が「あのDVDを見ると自分の欠点がよくわかりました。あのDVDは私の宝ものです。」と言われた。学ぶために共に苦労した友というのは「学友」である。「遊び仲間」も楽しいが「学び仲間」のほうが味がある。8月6日(水)にはカリーノで“学友の集い”ビアパーティをする。

小戸公民館(現在は宮崎西地区交流センター)と佐土原那珂地区公民館の2個所で開始した教室であるが、新年度も継続する。那珂は定員15名に対して20名の応募があった。西地区交流センターは25人の応募。今期の卒業生の中には「有料でも継続したい」という人がいる。公民館講座は「新人優先」が原則なので、いずれカルチャー教室(有料)などの方策を考えなければならない。
下欄は20年度(前期)スケジュール表である。(那珂地区公民館は木曜夜、宮崎西地区交流センターは金曜夜)
実施日 学習内容 備 考
 5月15日(木)  開講式、お辞儀の仕方、自己紹介  ・第一印象テスト
 ・記念写真撮影
 5月22日(木)  ・1分自己紹介(なぜ話し方を学びたいか)
 ・2分スピーチ自由題
 ・アガリの原因は?
 ・アイコンタクト
 5月29日(木)  ・1分自己紹介(町内会の会合で)
 ・2分スピーチ自由題
 ・話の組み立て方
 ・「え〜」をとる
 6月 5日(木)  ・1分自己紹介(料理教室に参加して)
 ・2分スピーチ自由題
 ・セリフや擬音効果
 ・自信をつける方法
 6月12日(木)  ・1分30秒スピーチ(結婚式の祝辞)
 ・2分スピーチ自由題
 ・材料はどこに?
 ・第二印象テスト
 6月19日(木)  ・1分30秒スピーチ(結婚式の祝辞)
 ・2分スピーチ自由題
 ・質問と答え方?
 ・コピースピーチ
 6月26日(木)  ・1分スピーチ(転勤者を送る)
 ・2分スピーチ(教室に参加した感想)
 ・即題練習
 ・笑顔で登場する
 7月 3日(木)  ・1分自己紹介(アカウミガメを守る会で)
 ・なにが起きても驚かずに話す覚悟
 ・閉講式
 ・DVD配布
             ・講習時間はいずれも19:30〜21:30   予備日、7月10日(木) 
              −宮崎西地区交流センターは(金曜日)、内容は同じです。−
出席したら「皆さん今晩は!」と明るく挨拶する。年齢関係なし。黙っているのは文字どお
  り失礼
です。この「あいさつ」がちゃんとできるかどうかで人間関係の良好なスタ
  ートがきれるかどうか決まる大事な要素です。「話し方
の最終目標は話がうまく
 なること」ではない。「人間関係の円滑化」にあります。公民館の守衛さんにも大
 きくハッキリした声で「今晩は!お世話になります!」とあいさつしょう。

座席順は毎回違います。欠席者は直接、講師の〈携帯〉にご連絡ください。(座席順の都合
  です。)  テキストに出席者の名前を入れる関係で、欠席の連絡は当日の正午までに)

「教室だより」を毎週発行します。郵送切手&手間費として一回あたり150円必要です。(合
  計1200円)

各人のスピーチぶりを撮影し映像をDVDにし教材を各自に配布します。実費300円。
講師のHP(ホームページ)で、講習内容を掲載します。
 

    HPアドレス、 http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~rmk-888     
     質問はメールか携帯へ、 メール、
rmk-888@miyazaki-catv.ne.jp  
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