地域通貨をはじめよう!

世の中、おカネ、おカネ・・・
確かにおカネは大事です。
だけど、おカネを優先する心によって知らず知らず切り捨てられてしまったもの、忘れられてしまったものも、いろいろあると思うのです。
  • 地域における人と人とのつながりが希薄になってしまった
  • モノを売買するときの人とのつながりが感じられない、何かもの足りない
  • 環境破壊
  • 地元の商店街がさびれてしまった
  • 国際競争に負けて地元の良い産物が売れなくなってしまった
  • おカネに直接つながらない働き、家事労働などが評価してもらえない
経済の成長、成長と追い立てられている私たち、
だけど、本当に私たちが心から欲しているものは何なのか、私たちの「思い」は何なのか、じっくりと考えてみるのもいいかもしれません。
おカネにならないから、就職・仕事と関係ないから、と無視してきた自分の能力について、あらためて振り返ってみたら・・・それは本当に無駄なものなのですか?

地域通貨とは、「地域通貨をはじめよう」と考えた人たちが集まって、その価値基準や流通方法、ルールなどを自分たちで決めた、法定通貨(円やドルなど)ではないお金です。特定の地域または会員内でだけで使えます。基本的に貯めていても利子は付きません。マイナスになっても(お金を借りても)利子を払う必要はありません。

地域通貨は、人と人との出会いを取り持ち、人々の中に眠っている能力を引き出し、その価値を認め合い、お互いに提供し合うことで、地域やコミュニティをいろんな面で生き生きとしたものにする媒体(メディア)になりうるものです。
ボランティアなどの助け合いを、助ける方も助けられる方も対等な立場ですることができます。
市場経済では光の当たらなかったもの、だけど本当は大切だったものに価値を見出し、皆で育てていく道具ともいえます。

地域通貨には、単一の決まった形、というものはありません。皆で話し合って、ルール、約束事を決めていけば良いのです。
地域通貨は、人と人をつなげるための道具、手段であって目的ではありません。
みんなの「思い」を実現していくために、どのような道具、手段が適しているのか、アイディアを出し合っていけば良いのです。

ただ、世界のあちこちにある地域通貨には共通点もあります。
  • 一定の地域、あるいは一定の集団内でしか流通しない。
  • 利子がつかない。時間によって減価するものも多い。利用可能な期間を限定するものもある(「ちょる」もそうです)。
    これは、利殖や蓄積のために利用され、経済格差を引き起こす通貨の弊害を取り除くためです。地域通貨は蓄積して権力を強めるためのものではありません。
  • 相対(あいたい)取引で価格が決まる。
    ある程度の相場はあるにせよ、基本的に売り手と買い手の交渉で価格が決まります。価値はみんなの「思い」の大きさです。

そして、地域通貨には、いくつかのパターンがあります。
  • 紙幣発行型: お金を実際に刷って流通させるもの。
  • 通帳記入型: 通帳に残高を記入していくもの(「ちょる」は通帳記入型です)。
  • 小切手型: 紙幣発行型だが裏面に持ち主が次々にサインをしてゆくもの。
  • カード型: クレジットカードのようい取引内容を電子決済するもの。

地域通貨導入の目的もいろいろあります。
  • 地元商店街の活性化。
  • 川の浄化など環境保全など。
  • 地域のボランティア活動の活性化。
  • 地域のコミュニケーションの活性化。
その他にも、地域やコミュニティのニーズにより、いろいろな使い方があると思います。


今の生活に、何か足りないものを感じている人、
宮崎が好きで、宮崎をもっと楽しい場所にしたいなぁ、と思っている人、
宮崎の地域通貨「ちょる」に参加してみませんか?


ちょる会メンバーの「思い」それぞれ: 2005年11月に、ちょる会で小さなワークショップを開きました。

トップページへ「ちょる」とは?へすすむ