特集:骨粗鬆症
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は古くからある病気で、糖尿病などと同じように、重症になるまで自覚症状がほとんどありません。 骨粗鬆症による骨折によって、「寝たきり」になったり、日常生活に大きな支障をきたします。 骨粗鬆症は食事や運動など生活習慣で予防可能です。 また近年、新しい治療薬も開発されてきました。 今回は、骨粗鬆症とはどんな病気か、その検査・治療法、生活上の注意などについてまとめました。
今回は旭化成ファーマ・武田薬品・中外製薬各社の資料を用い、骨粗鬆症財団のホームページ(http://www.jpof.or.jp/)を参考にしました。
2004/11/20 開催
骨粗鬆症とはどんな病気?
骨粗鬆症とは長年の生活習慣などにより骨の量が減って、骨がもろく、スカスカになった状態です。 「粗」は“あらい”という意味で「鬆」は“す”とも読み、スカスカのあるいはバラバラのといった意味があります。下の図-1で示すように骨粗鬆症になると骨量が減り、そのために骨が弱くなり、変形や骨折を起こします。骨量の減少は主に骨の中のカルシウムが減るために起こります。
図-1
正常
骨粗鬆症
女性に多い骨粗鬆症
私たちの骨の量は20歳を過ぎると加齢に伴って少しずつ減っていきます。その減少が3割以上になると骨粗鬆症になります。特に女性では閉経期以降に女性ホルモンの現象に伴って急速に骨量が減少します。(図-2)
60歳代の女性では4人に1人、75歳以上になるとでは半数以上がが骨粗鬆症であると考えられます。(図-3)
また男性でも70歳を過ぎると骨粗鬆症に注意が必要です。 このように多くの方が骨粗鬆症になっており、国内では約1,000万人の骨粗鬆症患者がいると推定されます。しかしそのうちわずか10〜20%しか治療を受けていません。
図-2
図-3