二人の記念写真
モト子と聖子ちゃん

お母さんが同級生とハワイに遊びに行くので関西空港まで見送りに行った。聖子ちゃん。樫元さんがビデオカメラで撮っていた。「よし見送り来た娘とお母さん」というスナップで一枚とってあげるよ」と、ビデオカメラでとった。それがこの一枚だ。普通のカメラでなくビデオカメラだ。
それが聖子ちゃんがお母さんととった最後の写真となった。親子はいつでも撮れるから案外とらないものだ。平成23年の夏、胃の手術をおえ家に帰った時、熱い夏で、それがもとで46歳の命を終えました。

なにかにつけて「お母さん…」と、「沖縄には私の会社からあと2年で勤続30年のチケットがもらえるから、そしたら二人で摩文仁の丘にいって、お父さんの末弘慶一の名前で逢えるから…」と楽しみにしていた娘…
ホームページで「お母さんのこんな同級生の写真があったよ」、とパソコンを使えない母の為に会社でコピーしてもって帰ってきた娘…。
最後にビデオカメラで母娘がこんなにいい写真になりました。写真屋さんも驚きです。お母さんにとっては二人の記念写真です。 

このことをコピー紙で読んだ深浦の老人ホームにいる田舎の末弘の父は涙を流して喜んでくれた。妹からも「ありがとう!」とお礼の言葉がとどいた。HPが見えなくとも思いは伝わる。

                            2014年、佐納モト子

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