話し方教室体験記
インストラクター講座1月18日
このプロペラ2基で時速670qで飛ぶ、ジェット機時代にあって地方空港で大活躍する高性能レシプロエンジン機。
伊丹空港でのDHC-8です。高翼のエンジン下から高脚式と呼べそうな主脚があって離着陸時はガッチリと機体を支えます。乗客がタラップから降りている場面。エプロンに駐機中の飛行機に直接乗り降りするスタイルは小型機ならではの面白さです。といっても74人乗りです。

プロペラ機の宿命は騒音です。特に中央座席はエンジンとプロペラの風切音が響く。それと着陸する時にもなぜかかなりの高い回転なので、まだ飛んでいるのかな、と思ったらドスンと着陸する。かなりのショックが腰にくるので腰痛もちの人は注意が必要です。

プロペラ機のほうが翼に揚力を持たせてあるので、万一エンジンが停止してもジェツト機より滑空距離が長いのでよりましな非常着陸を探せるという利点はある。プロペラ機のほうが安全性が高いという人もいます。

これは宮崎空港で搭乗した時に座席から撮影した同型機のプロペラ。この程度の仕組みでよくも空を飛べるものだと感心する。撮影後にカメラのモニターを見ていたら案の定客室乗務員に「電子機器は上空になってお使い下さい。」とやんわり注意された。上空ではペラが回転しているのでこんな写真は撮れません。

小型機でも客室乗務員が2名乗っているし、乗客は少ないしで撮影はむずかしい。余談だが客室乗務員という名称はお役所的でカタい。「スチュワーデス」で何故いけないんだろうか?もとは船舶の女性司厨員に由来する言葉だが響きがきれいでよい。ただし昔は女性が船員として乗り組むことはなかったので「スチュワード」という言葉のみあった。

○主題の決めかた。
  
  
 ・話し手が話せるか、(程度)
 ・話し手が興味があるか、(内容)
 ・聞き手が興味あるか、(年齢)
 ・時間内に納まるか、(組み立て)
 ・うらずけ材料はあるか(具体例)

 
 
○話すときの順序。
 ・あいさつ(名のる)
 ・聞き手に話しかけ信頼関係作る
 ・導入部分
 ・展開 (なんだろう?)
 ・整理
 ・わかったかな?質問、感謝

◎「的確な一言」探し、多くをしゃべらなくても、その一言で分かってもらえる言葉を探してそれを使うことは効果的だ。
さて、飛行機のことはこれくらいにして「話し方教室」の2回目について述べる。

今回から助講師とでも言えるA子さんというインストラクター課程後半の容姿端麗女性が「指導実習」で進行役をされた。受講生たちもいずれはその立場になるので、ひとごととは思えずその進行ぶりを見守った。発声練習、話の組み立ての基本形などのお話をされ、先生のアドバイスや受講生の感想などを適宜入れながら講義が進められた。

まずは、「人前で話すこと」に慣れること。
数度のスピーチの順番がまわってきた。前回で見当がついていたので、自分でもスピーチの組み立てや多少の練習をしていたので今回は驚かなかった。しかし2分半程度との条件があり、つい時間オーバーしてしまった。

具体例をくとくど述べているとあぶない。必要最小限度の「具体例」で進めないと時間オーバーする。用意した「うらずけ話」の取捨選択が当然必要で、あらかじめ自分が構成した転開にこだわってはいけない。

話すときの目線の配り方は扇形にする。
ゆるゆると扇形に動かしてはいけない。人数が少ないときは一人に2秒程度アイコンタクトをする。そして隣へ目線を移動する。これも慣れないと聞き手の目が怖くて目を宙に泳がせがちになる。それでは聞き手と良いコミニュケーションは作れない。

こういう教室の良い点として、どんな下手な話をしても熱心に聞いてくれる人がいる、ということ。これは話す練習をする者にとってありがたいことだ。
以前私が仕事で講演を頼まれたことがあった。私の話も下手だったが、聴衆のほとんどが「動員された人達」であったので「聴く気がない」のが伝わってきて、途中で話をヤメようかと思うほどイヤな気持になったことがあった。

「聞く気のない人」の前で話すことほどつらいことはない。
学校の先生の苦労がよくわかった。
 JALは鶴のマークのほうがカッコ良い。 
◎「表現を印象づける−擬態語−」
言葉というのは面白いもので、多くの述語を使うよりも的確な擬態語のほうが効果的なことがある。

 「感情に訴えるものがある。」→「グッとくる。」 
 「見当づけた。」→「ピンときた。」
 「瞬間の衝撃。」→「ハッとする。」
 「そのりとおりだ。」→「コレだ!」
 「すてきだ」→「カッコイイ」
 「心配だ。」→「ハラハラする。」
 「動作がのろい。」→「グズグズしている。」
 「疑問だ。」→「首をかしげる。」 

時には漢語の4字熟語を入れると文章がしまる。「形勢不利」とか「絶体絶命」「優柔不断」などもおもしろい。
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