<メタボリックシンドローム>中年太りは危険!!
 中年太りは悪い。なんとなくみんなそう思っていた。でも血糖もまずまずコレステロールも特別高くない、血圧もわずかに高いだけなら別に悪くはないんじゃないか。フランス人は太っていてもワインを飲んでいるから健康だなどといって、中年太りでも健康な人は健康だと思われてきた。しかし、最新の研究ではやはり中年太りは危険という結果がでてきた。それもその仕組みが解明されて弾みがついてきた。
 新たにわかってきたことは、脂肪細胞が単に脂肪を蓄えているだけでなく、色々な生理活性物質を分泌しているということである。それらが糖や脂質の代謝、血圧などに影響を及ぼし動脈硬化に関連する。脂肪細胞が脂肪を沢山蓄えて膨満すると動脈硬化を促進する方向に分泌が向けられ、、逆に中の脂肪が減って細胞が小さくなると動脈硬化を抑制する方向に働く。脂肪は脂肪でも特に腹部の腸管の回りの内臓脂肪の関与が大きい。だから胴回りなのである。

メタボリックシンドロームと判定するには
ウエストが男性で85p以上、女性で90p以上
  • 収縮期血圧≧130mmHg、または拡張期血圧≧85mmHg
  • 空腹時血糖≧110mg/dl
  • 中性脂肪≧150mg/dl、またはHDLコレステロール<40mg/dl
3項目のうちに2項目以上が当てはまれば診断される。

 お腹が出た中年太りの人にはかなり厳しい基準である。肥満があれば、異常の程度が小さくても重なると動脈硬化の危険性が一気に高まるのである。その先の心臓病や脳血管障害になりやすくなる。

 太った医師が「あんたは糖尿病だから痩せなさい、私は糖尿病ではないからいいけど」とは言えなくなる基準である。

 お腹を小さくするには食事療法と運動療法である。腹筋を鍛えたり、機械でお腹を振動させてもウエストは減らないというデータがでている。日々、精進することが大切!!
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