ショートストーリー

もしもシリーズ

もしもユーリが最初に会ったのがザナンサ皇子だったら


もしもユーリと「王家の紋章」のキャロルが出会っていたら


もしもユーリの流産した子がデイル皇子だったら


もしも氷室君が「天河」コミックを読んでたとしたら


もしも氷室君のタイムマシンが完成したら


もしもユーリがお雛様だったら




もしもユーリが最初に会ったのがザナンサ皇子だったら


ユーリ「ここはどこ」

  「早く逃げなきゃ、誰か助けて!」

ザナンサ「0×☆〜;*」(追われているのか?)

ユーリを物陰に隠し追っ手をやり過ごす二人

ユーリ「助けてくれて、ありがとう」

ザナンサ「☆#◇×▽ー$」(いったいどこから来たんだ?)

「0z<*+◆☆」(このままにしておけないからかくまってやる)

ユーリ「え〜、なにどうなるの」

この人悪い人には見えないし、ついて行ってみようと思うユーリ

そして二人はザナンサの屋敷へ

一年過ぎた後でもヒッタイトの言葉が充分に理解できないユーリであった


もしもユーリと「王家の紋章」のキャロルが出会っていたら


ユーリ「貴方は誰?」

キャロル  「私はアメリカのリード家の娘キャロルよ、王家の呪いで古代に連れてこられたの」

ユーリ「私は鈴木夕梨、日本人鈴木源五郎の次女よ」{ねねさん〜名前拝借}

「きゃ〜私は皇妃ナキアの魔力で連れてこられたの」

同じような境遇に抱き合い喜び合う二人

ユーリ「これから、私達でヒッタイトとエジプトの平和の為に頑張るのよ」

キャロル「賛成、二国を行き会い仲良くしましょうね、妹と呼ばせて」

ユーリ「おネエ様」

再度硬い握手を交わし瞳をキラキラさせる二人

その二人を柱の影で見つめる二人の男

「国からは出さん」

どちらからともなくもれる言葉

カイル「これ以上無鉄砲な事されたら体が持たん」

何度もうなずくメンフェス

そう思いながらも喜んでいる二人

どうしてって?

最大のライバルであるラムセスとイズミルが登場しないんだもの

しかし物語の裏で密かに出番を狙うラムセスとイズミルがいる事を

誰も知らなかった


もしもユーリのおなかの中のデイル皇子と話が出来るとしたら


僕が母上のおなかの中にやって来たのは

ちょうど父上が正妃に母上をと、もめてる時だったと思う

あの頃も父上は母上べったりだったので、日時の確定は出来ない

僕は母上に僕の存在を早く気づいてもらおうと

必死で合図を送っていたが、近衛長官を引き受けるかどうかで

悩んでいた母上はぜんぜん気づかず、

さっさとエジプト戦に備えて、ウガリットに旅立ってしまった

おかげで、アスランに揺られ居心地の悪かったのを覚えている

そうこうしていると、母上が知らない男に捕まって、迫られているではないか

思いっきり母上のお腹をけりその場をなんとかしのぎ

僕の存在を母上に知らせる事が出来た

ラムセスは結構いいやつだとその時思った

そして無事父上に救出され父上も僕の存在を知ることとなる

父上の過保護にはチョットしんどい気もするが

この無鉄砲な母上と

母上のことになると見境のなくなる父上のためにも

早く生まれて僕がしっかりしないと、と思ったのも事実だ

だが無事生まれる事が出来るのか、少しの不安が僕にはある

ウルヒじゃまするな〜、読者はみんな待ってるんだゾ〜

僕の誕生ー、一番待ってるのは父上かも、僕の誕生+母上が身軽になることを・・・


もしも氷室君が「天河」コミックを読んでたとしたら{のぞみちゃんの要望に応えて}


ある日偶然立ち寄った書店、何気なく1つのコミックを手に取ると

ユーリではないか〜

横で腕回している男は誰だ〜

人が必死で探し回っていたというのに

内容読んでみたら最初の方だけじゃないか

僕の事出てきたのは

もう14巻あたりじゃ家族の事は出てきても氷室のひの字も出てこない

作者も僕の事忘れてしまったのか〜

まあ〜一人ぼっちの世界でのユーリの心変わりもわからないでははないが

なにもこんなに僕に見せ付けなくてもいいだろう

あの日ユーリを見失った罪悪感から

彼女も作らず一生懸命君を探し回っていたというのに

僕の高校生活を返してくれ〜

これも全部ナキアのせいだ〜

ナキアへの復讐を心に誓いタイムスリップを真剣に研究する氷室君の誕生であった


もしも氷室君のタイムマシンが完成したら


パート1


15年の歳月をかけようやくタイムマシン完成

氷室君も少年から青年へと成長していた

「さあ―ユーリを迎えに行くぞ」

張りきる氷室君

早速タイムマシンへ乗りこみ、試運転開始

その時氷室君重大な事に気づいた

「いったいユーリは何年の何月にいるん〜だ」

「ツタンカーメンがいた時期?ムルシリ2世?正確な年号は?」

「そうだ!ユーリが連れ去られた時に行けば・・・」

あの日ならしっかり覚えている

あの日のユーリ奪回に向けタイムマシーンは稼動開始

そしてちょうどユーリが連れ去られる寸前!無事ユーリ救出

ユーリ「ありがとうございます」

なにこのおじさん?なんか氷室君に似てるね

少年氷室君とこそこそ話すユーリ

青年氷室君「おじさんはやめてくれ・・・せめてお兄さんと・・・」

ややショックを隠せずタイムマシーンに乗りこむ青年氷室君

だが氷室君は満足であった

ユーリ奪回に成功した事に満足の笑顔を浮かべた

しかしその後再度ナキアの魔力によりユーリがヒッタイトに連れ去られた事を

氷室君は知らなかった

パート2


元の世界に戻ってきた青年氷室君

そこで再度ユーリが連れ去られた事を知り愕然とするのだった

「やはり、古代ヒッタイトに行かなければ駄目か」

その時青年氷室君はふと思った

このままユーリの前に姿を見せればまたおじさんと言われてしまう危険がある

それだけは避けたい氷室君であった

まずは15歳の自分も連れていこう

なんとか少年氷室君を説得し、いざ古代ヒッタイトへ

どうやらカイルの屋敷の内部に無事に着けた様だ

いったいどの時期に着く事が出来たのか、必死にユーリの姿を探す氷室2人

「うーわ!なにやってるんだ引っ付くな!」

泉のそばでカイルとユーリが抱き合っている現場に遭遇

どちらからともなく叫び出し、二人の前に飛び出した二人氷室

「氷室?・・・・・」

やや呆然と見つめるユーリ

「カイルが現代に返してくれるハズだったんだけど・・・

ティトのかたきとるまで帰りたくなくて・・・」

戸惑いながらも言訳するユーリ

だからって、なにも抱きつかなくったていいじゃないか〜

二人のラブラブ見るためにボクは来たわけじゃないんだぞう!

三人の聞きなれない日本語にカイルは現状がのみこめず????

だがユーリの「氷室」と言う言葉は見逃さなかった

こいつが氷室か?嫉妬心が湧き上がるカイル

再度氷室に見せつけるようにユーリを抱き寄せるカイルは不適な笑みを浮かべた

顔を赤らめカイルの腕から離れようとするユーリ

だがユーリのまだ帰らないと決心は固かった

このままだとユーリがカイルにとられてしまう可能性は高い!

ユーリと伴にヒッタイトに残る決心をする氷室達であった

だがユーリの心が徐々にカイルに傾きつつある事を二人は知らなかった


もしもユーリがお雛様だったら


「ユーリ様こちらへどうぞ」

十二単に着替えさせられハディに連れてこられたところは7段飾りの最上壇

「ユーリ様のお国には雛祭りというのがあるそうですね

真似てみましたのでこちらにどうぞ御座り下さい」

」もちろん私達3姉妹は3人官女ですわ

右大臣はイル・バーニ、左大臣にザナンザ皇子

五人囃子にキックリ、ルサファ、カッシュ、ミッタンナムワ、シュバスが準備を整えてます

後はメインのお二人がおそろいになればOKです」

にこやかに言い放つハディ

「あっ準備が整われてもうすぐこちらにお出ましですよ

ユーリ様早く御座りになってください」

戸惑いながらも素直にハディのいうとおりに行動するするユーリ

「あっ・・・・・」

ユーリの目の前ににらみ合うカイルとラムセスの二人の姿が飛びこんできた

「ユーリの横に座るのは私だ!」

「俺の方がに似合うぜ」

みんなが呆然と見つめるなか言い争いを続ける二人



ココからは

カイル派は
カイル

ラムセス派はラムセス

どちらか選択してお進みください





カイル勝利の場合



「ラムセスお前がどうあがいても最上壇に行けるのは私だ」

カイルはそう言うと静かに優雅に歩き出した

「日本の貴族の衣装とは歩きにくいものだ・・・」

「おい!俺を無視していくつもりか!?」

カイルに詰め寄ろうとするラムセスの前に立ちはだかる五人ばやし&両大臣

「ココにいるのは私の信頼する部下達だ、私の邪魔をするものはこの者達が許さない」

「悪いがユーリは私のものだ」

「ラムセスお前がどうわめこうがユーリと私はすでに心も身体も結ばれた主人公なのさ」

いわゆるメインキャスト、この座を誰にも渡すわけにはいかないのさ」

そう言いう終わったとき、カイルはユーリの隣にたどり着きラムセスを見下ろしていた

「俺はお前に負けたわけじゃない、実力は同じだ」

」 「ただ皇帝としての力が俺よりチョット強かっただけだ」

「まあ今日のところは勘弁してやるよ、俺が欲しいのはお内裏様の座じゃないからな」

そう言い残しラムセスはさっていった

その後には最上壇で人目もはばからずいちゃいちゃするカイルとユーリの姿があったとさ



ラムセス勝利の場合



「ラムセスお前がどうあがいても最上壇に行けるのは私だ」

カイルはそう言うと静かに優雅に歩き出した

「日本の貴族の衣装とは歩きにくいものだ・・・」

「おい!俺を無視していくつもりか!?」

「あっ!?」

カイルの頭上高くターザンのごとく綱を使って通りすぎ

ユーリの隣へスクッと降り立つラムセス

「お前の部下がいくら優秀でもこれでは手も足も出まい」

「ユーリ俺とお前で素敵な雛祭りを祝おう」

ひな壇の下で呆然と立尽くすカイル

「まあ今回だけはユーリの横にいることを多めに見よう」

」 「強がりは辞めることだ、最近俺の人気もうなぎ上りだ、俺がユーリを物にするのもそう遠くはないはず」

最上壇で高笑いをするラムセス

「主人公には余裕が必要なのさ」

そう言い残しカイルは柱の影に身を隠し

白酒を妬け飲みはじめるのだった

内心はとってもユーリのことが心配なカイルだったとさ

めでたし、めでたし