命の湧く森


フフフ チチチ ツツツ

フフフ チチチ ツツツ

フフフ チチチ ツツツ

あー こんなところにいたの

ずっと ずーっと探していたのに

もっと もっと前に遇いたかったよ

ふっふっふっ ちっちっちっ つっつっつっ

ふっふっふっ ちっちっちっ つっつっつっ

ふっふっふっ ちっちっちっ つっつっつっ

そうやって ずーっとそこにいたの

わたしのこと 知ってた

あー どうしてか? 聞いてくれる

フーフーフー チーチーチー ツーツーツー

フーフーフー チーチーチー ツーツーツー

フーフーフー チーチーチー ツーツーツー

寂しかったよ 悲しかったよ

辛かったよ 怖かったよ

痛かったよ 寒かったよ

ふっっっっっ ちっっっっっ つっっっっっ

ふっっっっっ ちっっっっっ つっっっっっ

ふっっっっっ ちっっっっっ つっっっっっ

何もないだろ 水だけがしみ出てるだろ

ほんの少し こけがついたさ

永遠に この調子だよ

あーやっぱり そこにいたのね

感じることができる 命の妖精さん

いつもそうやって そこにいるの

ここにはなにもないだろ 怖くも寒くもないさ

ながいながい時間だけがあるよ 見えるだろ

時間は苔と木に変わったよ 眺めてごらん

フフフ チチチ ツツツ

フフフ チチチ ツツツ

フフフ チチチ ツツツ

何もないね 花もないね

静かだね 鳥も鳴かないね

水が沁みて苔が生えたね あるのは時間ね

ふっふっふっ ちっちっちっ つっつっつっ

ふっふっふっ ちっちっちっ つっつっつっ

ふっふっふっ ちっちっちっ つっつっつっ

私のこと聞いてくれた 分かってくれた?
答えはないけど そんなこと良いよ

静かなのね 命はここから湧いてくるのね

2006年9月9日 峰響子

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