沢山のじいちゃん・ばあちゃん         トップページ

 


こだまちゃんには、沢山のおじいちゃんとおばあちゃんがいます。せいぞろいをすると、もう誰が誰?? ママは5才のこだまちゃんに親戚のこと事を教えようと考えていました。

「あのね、ママの言うことを良く聞いててね」「うんわかった」黒い瞳にまつげがふわふわっとして、こだまちゃんはママの顔をしっかり見ています。


「この前のお誕生会にじいちゃんとばあちゃんが来たよね」「ウン!」大きくて嬉しそうな声です。「誰にプレゼントをもらったっけ?」「ウンとね、じいちゃんとばあちゃんとね」
「また、じいちゃんとばあちゃん」それに「ちいちゃん」「そうだねー 沢山だね〜」「ウン!」「お客様がいっぱいで良かったね」「ウン!!」「ケーキとおもちゃ〜」「そうね、プレゼントもいっぱいね〜*」

「こだまちゃんにはじいちゃんとばあちゃんが沢山いるのね」「うん、いるよ」「えっとね、赤のじいちゃんとばあちゃん・・・それとね、黒のじいちゃんとばあちゃん」こだまちゃんは色で区別をしているようです。「それとね、もっとじいちゃんとばあちゃんがいるよ」それはひいじいちゃんとひいばあちゃんのことで、ママはそれをどんな風に教えたらいいのか??とまどいながら、「こだまちゃんはママとパパの子供でママはじいちゃんとばあちゃんの子供」「それから・・ばあちゃんは、ひいばあちゃんとひいじいちゃんの子供・・・わかる??「うん!!」

「それからね、ばあちゃんのママはひいばあちゃんっていうのよ」 「こだまちゃんはママのこども― 」真剣に聞いていた黒い瞳は三日月になって、キャッキャっと嬉しそうに笑いました。

「ばあちゃんのばあちゃんはひいばあ〜ちゃ〜ん?」ママは首をかしげました。

「こだまちゃんはね、ばあちゃんが大好き」「ひいばあちゃんも大好き」「こんどひいばあちゃんとひいじちゃんが来たらね、おやつをあげるんだよ」「あらそう、お茶もあげてくれる?」「うんいいよ〜 こだまちゃんがお世話するのー」

こだまちゃんが風邪を引いて保育園をお休みした時、ひいおばあちゃんがお留守番役をします。

「ひいばあちゃんはね、足が痛いから こだまちゃんのだっこは出来ないよ 良いわね」「・・・う〜ん」「こだまちゃんが寂しくないように、そばにいて一緒にご飯をたべてくれるのよ」「うん、それと一緒に遊ぶ」「積み木で遊んだり、絵本を読んでもらってね」「ウン!」お熱が出てもひいばあちゃんとのお留守番はうれしいこだまちゃんでした。

さようならをする時には「またきてね」と言いながら決まって涙声です。

「今日はありがとう」ママはひいばあちゃんを見送ると、「ひいばあちゃんが来てくれて良かったね」

「こだまちゃんが大きくなったら、今度はひいばあちゃんのお世話をしてちょうだいね」いつもそう言います。ひいばあちゃんは、こだまちゃんと積み木であそんで絵本をよんで、お話をしながらいつもにこにこ、こだまちゃんを見ているのです。

こだまちゃんは、(ママ ばあちゃん ひいばあちゃん)、この人達のことを5才の感覚でどんな風に見ているのでしょうか?とにかく 大好きなんですね。

        

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