Page9            心 模 様        2006年4月14日  峰響子

あの時に身を凍らせた風と水 一枚の絵になって止まった

 

風と水を背景に、冷たい思いをしたことが一枚の絵のように残っています。

特に、心残りのないはずで、風景画を見るような想いです。

そのまま額縁の中に収まって動きません。

 

思い出は心に掛かった風景画 展開のない現実と知る

 

振り返ると確かに歩いた足跡が・・・

現在につながる「跡」もあれば、点で存在するものもあり

思い出とは風景画と同じ・・・

決して動かないものと思い知ることがあります。

 

紅色の頬がかさかさしているわ クリームをとって撫でてあげるね

 

赤い頬が可愛い子

夢中で遊んで、今日は頬がかさかさになって

寝ている子をおこさないようにそっと

クリームを手のひらにとって両手で包むように撫でました。

 

ヤッターとお疲れ様の独り言 赤いワインを一人注ごう

 

この時期は眉間にしわを寄せて決算の準備を進めますが、

間違いや失敗、あ〜もう!! 「はらたつーーー!」

ままならない数字がぴったり合った時の感動と来たら。

当然なのに「本当に嬉しい」

帰って一段落の後は一人でワインタイム、飛び切りの美酒を。

 

重たくて落ちてきそうな八重桜 両手でもってあげましょうね

 

つぼみからずっと見てきた八重桜が桃色に咲きそろい重たそう

今にも落ちそうにして、思わず両手をのばして支えてあげました。

 

今も又桜を散らし急ぎ足 そんなに慌てて連れてかないで!

 

時は過ぎていくものでしょうが、

待っていた桜が開いたのもつかの間、さっさと散らせて去っていく、

手をつないで、何もかもを連れて行ってしまいそうで、

思わず「連れて行かないでね」と言いたいのです。


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