Page4            心 模 様        2006年3月10日    峰響子

校庭に黄色い声と天使の輪 春の訪れまざまざと見る

小学校の校庭が目の前に広がる職場です。

冬の間、ひっそりしていた学校に色りどりの花が咲き始めました。

春の訪れを感じてはいましたが、温かい日は黄色い声で騒がしくなり、
鬼ごっこ・縄跳び・ボール遊び、子供たちが跳ねて黒い髪に天使の輪が輝いています。

これこそ春!! 躍動の季節がやってきたことをまざまざと目にしました。


ふかぶかとソファーに座り思い出す 助けに行くぞと老いた父から

大きすぎるソファーがあり、幾度も引越しをしてお荷物になりました。
その後、居場所を得てリングに腰をすえています。今は一番のくつろぎの場所です。

今日は深々と腰掛て、父親のことを思い出していました。

台風で大淀川が決壊寸前の時、「おい、大丈夫か? 助けに行くぞ」、電話で言ったこと。

病に倒れて以来、100Mを歩くのがやっとの父なのに、
・・・どこか似ているようなこのソファー。

目に入れて痛くない子の養育係り 桜の下で途方にくれる

一仕事(子育て)終えた後、目に入れても痛くない子の子守役を勤めています。

叱れば 「いや!きらいにならないで」 としがみつきます。どうしたら厳しく躾ができるでしょうか?

だんだん膨らんでくる桜の下で、満開の花を待ちながら暑さ寒さの日々を戸惑っています。
「健康で育ちますように」「いい子に育ちますように」願わない日はないのです。

なにげなくひらいた本の1ページ 心さらってどこへいざなう

フラッ〜と本屋さんへ立ち寄り、並んだ本の中から1冊を手にしました。

ぱらぱらめくり、偶然開いたページに目をやり思わず引き込まれ、時間を忘れてしまいました。

本の中には何が詰まっていたのでしょうか?

偶然に関わった人や出来事が案外心を捉え、予想外に発展したことなどありませんか?

パラソルの雨粒集めて流れてる いつかは海へ行けるだろうか

パラソルに雨粒が落ちて、雨粒は流れに変わり道へと落ちていきます。

川に流れて、はるか向こうの海までたどり着くことが出来るでしょうか?

毎日毎日の積み重ねは、いつか大きな流れを作り、希望の海へ行くことが出来るでしょうか?
きっと行けると信じて・・・

頬に風朝日のシャワー花の色 通勤途中も衣替えして

歩道を急ぎ足で歩く数分間の通勤でも、季節季節の空気があり光があり彩りがあり、
季節の衣替え、結構たのしみなものです。
ましてこの季節、頬に吹く風がやわらかくなり光がきらきらして道路わきは花で彩られます。

その花のひとつの様に、私も明るく軽やかに衣替えして職場へ急ぎます。
朝日を浴びて通り過ぎる一瞬がたまらなく嬉しいのです。

        
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