Page14   心 模 様  20066月4日 峰響子

 

えの嶽の山頂に集う山仲間 北川の蛇行眺めてうれし

 

宮崎県北部の可愛嶽(えのだけ)へ山仲間と登りました

ただそれだけのことではありません

忙しい中に集ってくれた山仲間 山頂から見下ろした「北川の蛇行」を見て

つくづく嬉しいと感じたのです

 

いにしえを偲ぶもかなし石仏 静かな顔はなにを語らん

 

えの嶽の裾野に石仏が転がっていました

西南戦争にまつわる史跡ですが ここでの惨状が偲ばれて 墓石を見るのも寂しいもの

なのに 石に刻まれた仏様のお顔は優しく静かで いっそう寂しさが募りました

 

梅雨空は私の見方と咲き誇る けむる景色を紫に染め

 

空もあたりもけむったように雨がふる

遠目にはっきりと紫の花 

紫陽花だけが一面に咲き誇り

辺りの景色までも紫色に見えています

 

一面にパラパラパラと落ちる雨 可愛い傘をまわして歩く

 

子どもは雨がスキですね

雨粒の音を喜んで パラパラパラと音に合わせて

可愛い傘をまわして歩きます

 

雨は嫌シャンプー臭う長い髪 すっかりしおれてしまうから嫌

 

でも大人になると雨は嫌いです

朝シャンの長い髪からシャンプーの臭いをさせて 結構自慢だったりするものです

なのに 雨はせっかくの髪を台無しにして 香りも髪もしおれてしまいます

 

ここに来て後ろを見てもしょうがない 赤裸々過ぎる現実なんて

 

時々立ち止まって「後ろ」を ずっと見ていたくなる

一方で「しょうがない」と思う気持ちも・・・

自分の残した足跡が現実を語って 

振り返ったところでそれ以上の真実もなく・・・
      やっぱり見ていたくなるのは何故・・・

 

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