作品創作の環境についてⅦ
モデリングの重要性について
やがて、それはバードカービングのほんとの楽しさと無縁であることすら考えなくなります。
技術は時間と経験を積むと、誰もが上達します。
問題は どんな鳥をどのように表現したいのか! それはなぜ・・!? なのです。
そして、剥製に代わるリアルさと芸術表現の統一が目指すものです。
他者のハーフキットを教材にバードカービングしていては、永遠に目指せないのです。
解剖学的に正しい形態や生態を理解した野鳥彫刻は、
自分が理解し完成なくして、共感や感動の作品にならないのです。
形の理解を軽視し「彫刻はいいが彩色がむずかしい」あるいは、
パターン的に質感をバーニングし、その達成感ゆえにリアルであると勘違いしている愛好家もいます。
そういう方に限って、生態に加え鳥の骨格・筋肉や部位の名称・
羽根の流れや形・大きさなど言葉にすることがありません。
創ろうとする野鳥をリアルに理解しているか否かモデリング表現し、
教室やワーキングスペースで添削し、モデリングから材料をつくりバードカービングすれば
理解は深まり、まさに個性的で芸術としての作品が生まれてくる創作環境になるのです。
モデリング作業する黒木公夫さん
自宅庭で奥様と写真。広々とした作業場ともなります。
えびの市(工房から70Km)から参加される黒木公夫さんが、チョウゲンボウ♂の縮小モデリングをはじめました。
えびの市の100円ショップで買ったといわれる写真の粘土が使いやすい。
宮崎市内では同様のものを探せない!!
彩色もはじまり完成作品を載せたいと思ったが、できませんでした。
「モデリングの有用性」を取材したかったが・・・
当面する彩色作業の課題のほうが大変であるようで、残念ながら聞くことできなかった。
ちなみに、12月にあるサンサンクラブ作品展には、えびの市を代表して出品予定作品となります。