作品創作の環境について 43

「水辺の・」作品・雨天すすむ。



水辺のカワセミ(仮題)全体の様子

雨が打ち込む梅雨です。

ガレージでの作業がはかどらない。工房内の創作に代える。

「水辺のカワセミ・仮題」は、

古竹で羽づくろいするカワセミの背後から風で冠羽が乱れているところを目指しています。

作品の構想は、3年前からあり、

都城市浜宮池でヒメコウホネの咲くころ観察して湧水の清らかさと花の美しさ。

そんな場所を多くの人が知らない宮崎の自然の豊かさを感じました。




浜宮池のヒメコウホネ


雨でガレージでの作業がすすまないところに、西都市の追立敏弘さんが、工房に訪ねてきた。

聞くと近所の知人が窓ガラスにカワセミがぶつかり死んだと届けてくれたとのこと・・・。 



カワセミに関する資料                                                 冠羽に風を吹きかけて、乱れ具合を観察する。

受難にあった仮剥製を数体持っていますが、風が冠羽にあたるところはミイラ化したものでは試せないので、

良い機会でありました。記憶・記録にすることができました。

自分のこれまでにない感動の表現を目指すなら興味を持続し観察し続けると、きっと作品にできる日が来ると思います。



 

              彫刻途中の様子                冠羽の質感をバーニングした



INやデジカメを活用する人が少ないころBC愛好家は、

現在よりもっと「観察・調査」を楽しんでいた気がします。 

 博物館などで剥製を調べるとか(調査研究のためなら閲覧できる)、

なかには旅行し、千葉県我孫子市の「鳥の博物館」や「山科鳥類研究所」に立ち寄り、

知りたい鳥の資料を求める(費用が高額であるため断念)など能動的な行動をしていました。

鳥の形態・生態は「こんなものだ!」と机上で理解せずに足を使って観察を楽しみましょう!


先に紹介した日本画家・渡辺 省亭は、花鳥画に随分の生態観察により形態の理解をしていることを読みとれます。



それでは、また。6・28日に配信します。




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