作品創作の環境について 31
●ワークの共同研究めざす!
公募展に搬入したら、少し気楽に創作できるデコイづくりをした。
木材だから当然水に浮きますが、体を空洞してさらに浮力を付けるものです。
アメリカの教本に沿って作ったのだが、やはり本場を感じました。
シンプルなデザインながら、マガモとかホシハジロ等が、頭骨から首の骨にかけ、
それらしく形づくられているのです。
完成作品は、いずれ作品として活用されることでしょう。
コロナで孤独を強制される現在ですが、創作は本来「孤独・孤立」で試されるものですから
苦痛も不安のない。 そんな話しをしていたら、甲斐梅吉さんが、同意見を語られた。
HPで何度か紹介させていただいていますが、ワークで創作に一番
熱心な方ですし、KOUTAROUを地方と都市との違い含めて体感している方でもあります。
年賀状で「2月で教室を止める」と、京都で教室主宰者の田中さんから報告あったが、
甲斐さんも、この教室で創作を楽しみ、多くの優れた作者と触れ合いながら活動してこられました。
そして退職後、郷里の宮崎にてバードカービングを再開されKOUTAROUに関わりました。
好きなバードカービング等を、社会に発信し続けながら、感動・共感を広めていくことが、
社会的地位を高まめるものと思います。
そのことを普通に楽しんでいられるのです。
それは、写真上のように第43回宮崎市美展で「奨励賞」なども受賞しています。
写真右・イソシギとタシギ。水辺の風景が得意です。 その後もカワセミの動きある作品に取り組んでいます。
広末さんが中原さんのハビタットづくりの手伝いをしています。
銅パイプを加工して枝を組み立てるもので、ずいぶんと技術の専門性が必要とされるところです。
ワークは、指導者と生徒という関係でなく、
それぞれが得意分野で共同研究を目指しています。
写真上は田口さん。PCで画像検索しルリビタキを制作中です。
その田口さんが、ヘラノキを素材に「落ち葉=ハビタット」を完成させ、ワーク仲間から、その出来栄えに驚嘆されています。
同形状の型紙に落ち葉やドングリを張り付けそれを模刻したものです。いわばモデリングです。
正確な科学的モデリングあれば、技術的に創作が可能な段階であることを証明しているのです。
今は、翼の骨格についている羽の部位を立体的に理解することに苦戦しているようです。
それだけにモデリングで理解することは重要だと考えます。
本質的にモデリング表現できないことは、彫刻できないのです。
しかし、図面や2面挽きした材料が揃うことが当たり前になっていると、
材料を削る作業をしたほうが手っ取り早いと(それがサービスと)勘違いしてしまうので、
孤立してバードカービングを高める人は皆無なのです。
骨格をイメージしながら、翼の部位ごとの羽根を粘土など使って形作り、
その形に解剖学的な矛盾ないと確信して彫刻すれば、作品が高まります。しかも想像的に高まることは確かです。
素晴らしい作品を共同研究・相互批評しながら目指しましょう!
バードカービングKOUTAROU
gorosuke@miyazaki-catv.ne.jp