作品創作の環境について 30

●「工芸部門」で出品!

その理由と結果と野望!

 



予定どおり完成した作品、「わたりくるとりたち2021春」124日(日)に搬入した。

鳥種はブッポウソウ(仏法僧)だがあえて未公表にした。

 また蜜蝋や植物性オイル仕上げはやめ、イチョウ材で形態の精緻さと躍動美を追求した。

よき結果へ期待もあるが、どんな結果でも動揺はない。 制作の過程に妥協なく取り組めたのでそれでいい・・・。

はじめて、工芸部門でバードカービングを出品したのだが宮日新聞では工芸66点・彫刻27点となっているから、彫刻部門と違って競争率高い。

なぜ「工芸部門」にしたか・・?!

一口でのべると、作品が小さいことです。

もう一つは、バードカービングを「現代工芸」

として宮崎で活動してきましたが、工芸として発表することにためらいもあった。

バードカービングの社会的認知が不十分だと考え、審査も同様の認識ではないか!?と不安があったからです。

しかし「教美展」という教職者の美術展が毎年あり、そこに工芸部門で出品されるバードカービングを観ていると、

小学校の教材で使ったような左右相称で稚拙なものが出品されていて、

「趣味・ボケ防止・暇つぶし」の範疇から進化していないのです。

それでも君臨していることに一石を投じる必要を感じたからです。

作品の写真は、教美展主催者の許可がないのでできない。

が、制作経験30年近くあっても進化せず、むしろ退化しているとしか思えない作品は写真にしないほうが、作者の名誉を守ると思います。

県立美術館に搬入後に、バードカービングを展示している施設に立ち寄った。

以前は教職者の作品が多く並んでいたが、数点を残すだけだった。

 写真は、これまでも教美展に出品し続けている作者と元同僚の作品です。





科学的でない形態のまま、焼き鏝(バーニング)でティクスチュアーし、彩色すれば完成という、

制作過程さえ経ればよしとしていては、ローカルでは、広く感動を波及することはできない。

もっと創意・工夫が必要に思う。「剥製に代わる標本性と剥製では描けない芸術として・・」

ところで、「進化どころか退化」と評するのには理由がある。

1,    自然・鳥を五感で捉えてきたか・・?

      2,    彫刻道具をノミやナイフ・彫刻刀に限定してないか・・?

3,    材質・素材の研究深めているか・・?

        4,    公募展(バードカービング含め)等に出品して高めているか・・?

私のいう創意工夫とは、上記のことをいいます。

 

この文書つくっている1月30日に、「第1回みやざき総合美術展」の審査発表があり、

私の作品は「入選」だった。少なくとも作品は人の目に触れることができる。

 

会期 2021 2.132.28

●会場 宮崎県立美術館

 

いま一つ「工芸部門」に出品した理由は、これを布石に「彫刻部門」との同時出品することを考えてのこと・・・。


鳥刻師として「工芸部門」にバードカービング。

彫刻家として「彫刻部門」に鳥人等作品。


会期中に可能でしたらぜひともご覧ください。それではまた・・・・

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バードカービングKOUTAROU
gorosuke@miyazaki-catv.ne.jp




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