作品創作の環境

についてⅩ

コノハズクを創ろう!!

モデリング実践編2

 中原 輝夫さんの巻 2020年7月9日掲載

彼は、鉄鋼の町・北九州出身。父は木型職人で木工道具が今も実家にあるらしい・・。

木型職人は社会的地位の高い職業です。
 
父の血を受け継いだのか、本人も宮崎のホームセンターで責任ある立場につき、

今は定年残りわずかとなった身の上です。

 

そんな彼が、下記写真のコノハズクを創りたい!と相談してきました。

 
以後..写真で説明します。

①図書館で借りてきた「コノハズク」を創ろうとしています。  

 

全長20㎝ほどの日本でみられるフクロウです。

さて、写真に写らない部位はどうなっているだろう・・・・?

翼長136~151mm(翼角から初列風切先端まで)

の先端が、交差しているかどうかも予測しかない?

細い枝に留まる指はどうなっているか・?

なにより、どのように作品として完成させるのかの設計図もない?

(本来、創作とはそういうものなのだ!)

 

モデリングで全体像をイメージしてみよう・・!!ということになった。 


  枝の傾斜など、写真から読み取れる組み立てし進めます。


  ③木を削る作業とは違います。しかし短時間で作品のイメージを形にできています。




    ④台座の形状は円形でなく楕円でもいいと判断した。

⑤枝と鳥の姿勢を考えて作った。






⑥モデリングに基づいて材料をカット組み立てる。

⑦一木での完成を避け、創作性を重視し接合部にアルミの角パイプを使った。






⑧粗彫り作業もモデリングと写真見ながら・・

ちなみにドライバ―ドリルは彼のホームセンターで購入。





⑨扇風機を背後から吹かして・・マスクもいらない

三蜜もなく、洗濯物を気にする必要もない・・




⑩鳥を別に粗彫りする。自由な道具で挑戦する!

道具という手段が問題なのでない・・!鳥の形態にふさわしい量感にするか否かなのです。



⑪鳥と止り木の一部と指が、造られつつある。

写真と顔の向きに若干の違いがあったり、羽角が

左右対称に乏しかったりする。
 
それは、体の正中線と顔の正中線が、

写真のようにならず、ぶれてしまったのです。

でも、写真どうりでなくても解剖学的に問題があるわけない。

このまま、進行していきます。





<メールで中原輝美さんから感想いただきました。>

 

モデリングの主な材料は、紙粘土なので造形していくのも楽ですし、

固まった後も削り易いので、表現したい形に近づけやすいと思います。

 
もちろんモデリングが、完璧に出来るわけがありませんので、

それをさらに修正していくかたちで、

彫刻に活かせていくことが出来てくるのではないでしょうか。



メールでご意見ください。

バードカービングKOUTAROU
gorosuke@miyazaki-catv.ne.jp



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