太子樹下禅那之図

1938年(昭和13)
42.3cmX32.0cm


これは唐紙の地に朱線で太子の像を描いた上に、周りをアルミ泥を用いた菩提樹で取り囲んで一部の隙もない構成を示している。

微妙に揺れ動く色彩は紙背を通して微かな光を放ち、あたかもいぶし銀の輝きにも似た美しさを生み出している。