<2010年1月>
【Give me a break.】 01月31日
“T.G.I.F!”(Thank God It's Friday!)
「神さまに感謝、今日は金曜日!」
金曜日になると、英語を話す国ではこんなあいさつをする。
私の勤務する私立高校は、第1・3土曜日は半ドンで仕事。
同僚の外国人講師には、“T.B.I.S!”と声をかける。
Thank Buddha It's Saturday!(仏さまに感謝、今日は土曜日!)、けっこうウケる。
午後、恒例の書店パトロール&珈琲ブレイク。
タリーズでアサイーヨーグルトとブレンドコーヒーを飲む。
買った本が「英語授業改革論」なんて、ワーカホリック気味かも。
書店で買い足したステーショナリー。
手帳はモールスキン、ブロックメモはロディア。
この2つを持ってると、書きたいアイディアが次々と浮かぶんだよね〜。
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【スクラップ・アンド・ビルド】 1月30日
2階建ての家を3階建てにしようとする時、単純に2階の上に3階を重ねればいいというものではない。
どうしても今の家を一度壊して、最初から建て直すしかない。
新しい自分をつくり上げていこうとする時にも、同じことがいえる。
それまでの自分の価値観にしがみついていては、いつまでたっても「3階建ての自分」にはなれないのだ。
勇気を持って、古くなった「2階建ての自分」を壊すしかない。
逆に考えれば、すべてを失った瞬間というのは、新しい自分に出会うための条件を手に入れたことになる。
その渦中にいる自分では気づきにくいが、その絶望の中にすでに、希望の光がさし始めている。
ずっとあとにならないと、なかなかわからいことなんだけど…。
だから負けるな、頑張れ!
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【オレはやらない。】 1月29日
昨年の大晦日の格闘技イベントで、相手の腕を折って勝った直後、動けなくなった相手に中指を立てた選手がいた。
そのシーンがテレビで放映されたこともあって、新年になっても賛否両論激しい議論が巻き起こっている。
何人かの格闘家たちが、似たような言葉で意見を述べていたのが印象的だった。
「単純に非難はできない。
ただ、オレはやらない」
私もそのスタイルを貫きたいと思いながら、今日たまたま目にしたことを非難しようとしている。
面目ない。
他校から転勤してきた教員が、生徒の学力のことで愚痴を言っていたのだ。
「こんな単語も知らない、あんな問題も解けない」
「前の学校では、もっとレベルの高い授業ができた」
気持ちはわからないでもないが、それで少しでも解決に近づくのだろうか。
まあ、本人のストレス解消くらいにはなるか(笑)。
たとえばプロのお笑い芸人さんで、ウケないからといって客のせいにする人がいるだろうか。
新しい恋人に向かって、「前の彼氏(彼女)はもっと優しかった」なんて言って、愛されるだろうか。
まあカウンセラーの視点から見ると、訴えてくる問題は表面的なことで、実はその裏にもっと深い原因が隠されていることがほとんど。
本人なりに、周りには理解できない辛さを抱えているのかもしれない。
でも、そこには「愛」がない。
生徒に対しても、自分の仕事に対しても。
単純に批判はできない。
ただ、オレはやらない。
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【3年間の仕事】 1月28日
今日は、勤務先の高校の入学試験。
少子化の時代に、昨年より100名も受験者が増えた私立として、NHKでもくり返し報道された。
しかも私の担当中学校からは、全校生徒の約半数にあたる90名が受験してくれたのだ!
もう感謝・感激・感動の「三感王」。
県内に140校もある中学校の中から、このA中学校の担当となった。
その年、12年前の離婚で離れ離れになった娘が、A中に入学した。
まさに奇跡というか、あきらめなかった父親へのごほうびというか。
それから3年間、私は何度もA中学校へ出向き、全身全霊で生徒募集活動を行ってきた。
2年連続で講演で呼ばれた時には、ついに念願叶って、すぐ前で娘が見つめる演題で話をすることができた。
A中学出身の本校生徒にも、できる限り誠実に(当たり前だが)対応してきた。
そして迎えた今日。
A中学1校のためにチャーターしたバスは、3台。
受験を終えてすがすがしい表情の生徒たちを見送る時、思わず涙があふれそうになった。
その90名の中には、残念ながら我が娘の姿はなかった。
現実はそこまで、ハッピーなテレビドラマのエンディングにはならない。
それでも私は、うちの学校を選んで受験してくれた生徒たちに手を振りながら(心の中では深く頭を下げながら)、感極まってしまったのだ。
目が赤くなっているのに気づいて、しばらくトイレにこもっていたら、すべての事情を知っている妻からメールが入った。
「やっちゃんがA中の担当になって、あっという間に過ぎたね。
その間、いろんなことがあったね。
この3年で、やっちゃんの思いが伝わってよかった。
お疲れさま」
今までのすべてに、
そして今この時に、
「ありがとう」。
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【赤ん坊の時代を恥じますか?】 1月27日
ありがたいことに最近、素晴らしいプロのミュージシャンと知り合いになった。
と書くのもおこがましいんだけど、歌に感動して何度かメールのやりとりをさせてもらって、名前くらいは覚えてもらったと思うので…。
有線でこれでもかとリクエストがあって流れ続ける名曲、「青空」を歌う柳生伸也さんがその人。
柳生さんとの出会い(ていうか、こっちからの押しかけ)については、「コラム」で詳しく書く予定。
まずは昨日予告した、「矛盾だらけの文武両道の言い訳」シリーズ、完結編。
柳生さんレベルでも、以前リリースしたCDに後悔する部分をかかえているそうだ。
まして私くらいになると、これまで書き散らしてきた文章は恥ずかしくて読み返せたものではない。
はっきり言って、ぜんぜん責任が持てない(笑)。
でもね、この歳になると、「ピンチを脱する心の方程式」のストックもたくさんあって。
その中の1つが、<ネガティブな言葉の中に、ポジティブな意味を探す>。
今の私は、「プラス思考」とか「ポジティブ・シンキング」といった安易でイタイ発想からは、意識的に距離を置いてるんで…念のため。
とはいえ、子どもの頃から理屈屋だったらしく、今でも屁理屈をこねくり回すのは好き。
たとえば、「自己嫌悪」という言葉。
これは自分に期待している(=自信がある)からこそ起こる、失望の感情。
最初から期待も自信もなかったら、そもそも自己嫌悪などありえないわけで。
つまり、<自己嫌悪=自信>という公式が成り立つ。
では、未熟だった頃に自分が表現した「作品」についてはどうか?
今ふり返って恥ずかしい、つまり「後悔」という言葉にしようか。
では、中元流に公式化してみましょう。
昔の自分を恥じる、やったことや残したものに後悔していることは、つまり、昔よりも「成長した」ということです。
人間的に成長したからこそ、昔の自分の至らなさを後悔することもできるのです。
もし成長が止まっていたら、そもそも後悔がどんな感情かも知り得ない。
つまり、<後悔=成長>である!
成長しているからこそ、長年書き続けているうちに、私の文章は矛盾に満ちる消結果となったのだ。
詭弁だと言わば言え、私の辞書に「詭弁」という言葉などない。
「奇弁」や「危弁」はたくさんあるけど。
柳生伸也さんも、次のように言っている。
「その経験があるからこそ、今の自分があるし、信頼する人たちと納得できる仕事がある」
いきなり分野が飛ぶが、津田塾大学をつくった津田梅子さんは、かつて次のように語った。
「赤ん坊の時代を恥じる人など、誰もいない」
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【視点&心点】 1月26日
「文武両道(=作者中元の発言)」は、なぜ矛盾だらけなのか?
言い訳を述べる前に、たとえ話を2つ。
+++++
その1:
暗い部屋に入った4人が、中で手に触れたものをそれぞれ説明した。
A「広い扇です」
B「ザラザラした布です」
C「太い木の幹です」
D「細長いヒモです」
正解は、ゾウだった。
+++++
その2:
あるものを、3人が違う角度から見て説明した。
A「長方形です」
B「六角形です」
C「丸です」
同じものを、3人が違う立場から語った。
A「緑色です」
B「50円です」
C「木製です」
正解は、エンピツだった。
+++++
別に、煙に巻くつもりはないんだけど(笑)。
星の数ほどありそうなウェブサイトから、わざわざ「文武両道」をクリックしてくださるような優秀で賢明な方であれば、これだけで十分に理解してくれたはず。
そう、中元は物事をさまざまな「視点・心点」から眺めて、人生や生活に役立つ「プチ哲学」を語っている…と、温かい目で見逃してほしい。
でも、実はもう1つだけ言い訳がある。
それはまた明日。
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【弓矢の達人】 1月25日
弓道でもアーチェリーでも、ダーツでもいんだけど。
何度弓を放っても、「百発百中で的のど真ん中に当てる方法」があるという。
どんなド素人でも、今すぐ達人になれる秘訣だ。
どんな方法だと思いますか?
一度、自分の頭で考えてみてください。
もちろん、カタギの方法じゃなさそうだよね(笑)。
その方法とは…、
手順1:とりあえず、矢を射る。
手順2:矢が刺さった場所まで歩く。
手順3:当たった矢を中心に、的を描く。
「ふざけんな〜!」って?
クスリと笑えた?
それとも、何かピンときた?
要は、「どこまで自分の発想を広げられるか?」ということ。
長年の読者の方ならよくご存じの通り、「文武両道」には矛盾がいっぱい(笑)。
成功哲学や癒し系みたいなことを書いておきながら、最近はスピリチュアルも含めて片っ端からおちょくったり。
キミは多重人格か?みたいな。
でもね、言い訳が半分だけど、実はそれにはちゃんとした理由がある。
その話はまた明日。
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【少なくとも手を上げた】 1月24日
元プロレスラーの前田日明さんが、政治家になろうとしているようで。
そのこと自体は置いといて、雑誌でいいことを言ってた。
記者「もし落選したらどうしますか?」
前田「もし政治家になれなくても、将来、『少なくともおじいちゃんは、日本をどうにかしようと手を上げたんだよ』と言えるでしょう」
一生独身で通そうと思っていたが、40代後半で結婚することになり、子どもができた。
それで自分の健康に気を配り始めるとともに、子どもたちが将来生きる社会についても考えるようになったそうだ。
私も44歳で再婚、45歳で息子が生まれたので、なんかわかる気がするな〜。
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【自分が死ぬ年はいつ?】 1月23日
本「男のための自分探し」の中に、興味深い公式を見つけた。
自分が死亡する「西暦X年」を知る、というものだ。
<西暦X年=今年の西暦+平均寿命−自分の年齢>
私の場合だと、2008+79−44=2043。
西暦2043年に、人生の幕を閉じることになる。
残りあと35年。
言うまでもなく、これは数字の遊びだよね。
実際にはずっと長生きするかもしれないし、ひょっとしたら明日死ぬかもしれない。
今これを読んでいる10代の人も、80代の人も、いつ死ぬかわからないということでは同じ条件。
唯一100%確かなことは、全員が一度は死ぬということ(笑)。
それなら、死ぬことをあれこれ考えるより、生きている間をどう生きるかに集中したほうがいいんじゃないかな。
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【泣ける焼き鳥屋】 1月22日
引越しも無事済んで、
仕事帰りに連日のように寄る店。
ベスト電器宮崎本店横の、
マルショク恒久店っていうの?
駐車場にある焼鳥屋さん。
なんと1本50円、
学生はコロッケ30円
って、
チロルチョコじゃないんだから(笑)。
今日なんか、
ぜんざい無料
もち入りだよ
当然、
毎日のように中高生が立ち寄る。
「こんなに安くしたら、商売にならんでしょう?」
ってオヤジさんに聞くと、
「利益は少ないけど、奉仕のつもりでやってます!」
だって。
安くても肉は国産、
フロム○湯食鳥
かなり経験と自信があるようで、
味はかなり美味し
安すぎて買うのが気の毒なくらいで、
割りばしでも買って差入れしたくなる。
今どきこんな店があるなんて、
陰ながら応援したくなる、
泣ける焼鳥屋です(゚ーÅ)
寒かったけど、
体よりも心が温まったよ。
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【自由軒のカレー】 1月21日
昨日は山形屋デパートの催し物会場で、大阪は難波の老舗「自由軒」のカレーを食べてきた。
学生時代によく通った店で、見かけも味も超懐かし〜!
あまりのコーフンにすぐ玉子を割ってしまって、写メ撮るの忘れてた(笑)。
妻が広告で見つけて、25日までということだったので、初日に行った。
もっと早くわかっていたら、最終日まで毎日通ったのに…。
残念ながら、今日は歯医者で親知らずを抜く予約が入っているのだ。
果たして、最終日までに再来店できるだろうか?
あと大阪でオススメなのは、「明治軒」のオムライス。
見かけはシンプルだが、具が全部とけ込んだ絶品だ。
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【体がついてこん】 1月20日
年を取ると、無理がきかなくなる。
特に中年は気力と体力のバランスが難しく、どちらかを壊してしまいやすい。
運動会で走って前のめりにコケるのも、頭の中で若い頃の自分がさっそうと走っているのが原因だ。
自分のストレス・マネジメントのため、できるだけ5時過ぎには帰るようにしている。
「勤務時間内に仕事を終えるのは優秀な社員」という評価が得にくいのは、うちの職場も例外ではない。
一日中決して明るくない話を聞き続けるカウンセラーとして、これも仕事のうちだと割り切っている。
若い頃、まだ日が暮れないうちにそそくさと帰るベテラン教師を、けっこう冷めた目で見ていた。
明らかに労働量は自分たちのほうが多いのに、給料が反比例しているのが納得できなかった。
今の若手も、同じようなことを感じているのではないだろうか。
でも、今ならわかる。
彼らは(ビミョ〜に「私たちは」)、若い人のようにパワフルに働くことはできないのだ。
まさに「やる気はあるけん、体がついてこん」。
しかし、ベテランにはそれを補って余りある「経験」と「知恵」がある。
生徒から反抗されたり、保護者とトラブルになった時など、慌てるのはだいたい若手で、ベテランはそれほど動揺しない。
つまり若かった私は、自分から彼らに話を聞きにいき、いろいろ教えてもらうべきだったのだ。
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【やる気はあるけん…】 1月19日
しばらく休んでいた職場の同世代の同僚が、病み上がりで出勤。
「昔みたいに無理がきかなくなりました」
と苦笑いしていた。
プラス思考とやらで「まだ」40代と言葉遊びをしても、中年は中年だし、若返ることもない。
私も今日は目が充血して、ウサギみたいになっている。
睡眠不足気味で、なんか体調もいまいち。
今朝は朝4時過ぎに目が覚めて、二度寝ができないタチなので一人で「超早朝食」。
気力は充実していて、やりたいこともアイディアも、次々と頭に浮かんでくる。
それなのに、体のほうは黄(赤?)信号。
昔、栄養ドリンクか何かのCMで、「やる気はあるけん、体がついてこん」というのがあった。
まさに今その状態で、なんとももどかしい。
でも考えてみたら、そのキャッチコピーの前には「我ら“30代”」ってあったなあ(笑)。
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【究極の教材】 1月18日
「英単語を一週間で500語暗記する究極の方法」とかいうタイトルの、A4のPDFレポート。
ネット上でたしか7千円程度で購入したものだが、これは本当に役に立った。
いわゆる語呂合わせなのだが、このレポートがすごいのは、自分でオリジナルの語呂合わせが作れるようになること。
ちなみにこの文章は、アフィリエイトで小遣い稼ぎなんてセコイもんじゃありません。
よかったらお貸ししますから、メールでお知らせくださいな。
ただし最低限の礼儀として、本名でお願いしますよ。
値段というものは、あってないようなもので、あくまで購入者が感じる価値で決まるもの。
ただ私の経験では、ネット上で数万円で売られている情報商材のほとんどは、書籍にすれば千円程度の誇大広告。
でも「私にとって」、この教材は一生使えるスキルとして、職業柄10万円出してもいいくらいの内容だった。
もう1つ、これはずいぶん古い本(たぶん絶版)なのだが、「ワープロ10本指で!」も忘れられない&捨てられない。
なんと見開き1ページにわずか1つの指示という、生真面目な執筆者から見ると許せないタイプの本。
私はこれを読んですぐ、手書きより早くキーボードのブラインドタッチができるようになった。
こういった「究極の教材」の英語学習バージョンができないものか?
ずっと考え続けているのだが、さすがに継続的な努力なしでは英語を使いこなせるようにはならない。
某若手有名ゴルファーがCMしている(困るんだよな〜)、「聞き流すだけでペラペラ」みたいな教材も、明らかにマユツバだし。
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【何が原因?】 1月17日
ある雨の日。
「おいおい雨かよ、仕事に行く気になれんなあ…」
ある晴れた日。
「こんな天気がいい日には、仕事なんかする気にならんわ!」
仕事ができないのは、「雨」のせい?
「晴れ」のせい?
それとも…?
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【残された時間】 1月16日
A「あなたは年に何回くらいお母さんと会いますか?」
B「僕は大学生で一人暮らしをしているので、大体1年に1回くらいです」
A「お母さんは何歳?」
B「50歳です」
A「じゃあ、お母さんが80歳まで生きるとして、会えるのはあと30回くらいだね」
B「あとたった30回…」
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【マイ・ブルー・ヘブン】 1月15日
「私の青空」
夕暮れに仰ぎ見る 輝く青空
日暮れてたどるは わが家の細道
せまいながらも 楽しい我が家
愛の灯ほかげの さすところ
恋しい家こそ 私の青空
「My Blue Heaven」
When whippoorwills call and evening is nigh,
I hurry to my Blue Heaven.
A turn to the right, a little white light,
Will lead me to my Blue Heaven.
I'll see a smiling face, a fireplace, a cosy room,
A little nest that nestles where the roses bloom;
Just Molly and me, and baby makes three,
We're happy in my Blue Heaven.
+++++
私が文章を書くきっかけを与えてくれた、故・時任忠治先生。
酔うと必ず、この歌を歌いながら踊り始めた。
「パッパカパッパー せまいながらも楽しい我が家♪」
その後、私はこの歌を忘れ、ささやかな成功と挫折をくり返した。
心安らかに、今しみじみと思う。
私の「青空」もまた、「せまいながらも楽しい我が家」だったと。
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【見える・見えない】 1月14日
昼のお星はめにみえぬ、
強いその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬけれどもあるんだよ。
(金子みすゞ)
+++++
見えるものは見えないものに支えられていて、
見えないものは見えるものに支えられている。
見えないからといってないわけではなく、
見えるからといってあるとは限らない。
そういうものなんじゃないかな?
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【教えるということ】 1月13日
「教えずに考えさせる授業」をよしとするのではなく、
「教えて考えさせる授業」を基本方針にすべきである。
(東京大学教授 市川伸一)
+++++
生徒の自主性に任せるという建前で、
「読んでごらん」「話し合ってごらん」「調べてごらん」と指示しますが、
読み方、話合い方、調べ方は指導しない、教えない教師がほとんどです。
(元教諭 大村はま)
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【道】 1月12日
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せば
その一足が道となり
その一足が道となる
迷わずゆけよ
行けばわかるさ
(アントニオ猪木)
What awaits ahead if I choose this road?
Don't be afraid,
or there will be no road.
Take one step,
for it will start a road
and it will become the road.
Go on without hesitation.
And you will find your destination.
(Antonio Inoki)
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【言霊って】 1月11日
最近、宗教にそう詳しくない感じの人でも、ブログで「言霊(ことだま)」って書いてたりする。
「言葉には“言霊”があるから、ついてるとかありがとうとか、いい言葉を使いましょうね」みたいな。
でも単純に考えて、「言霊」って、なんか漢字的にコワくない?(笑)
そう思ってたら、うちの高校の吹奏楽部のTシャツに、「音魂(おとだま)」って文字があった。
それで思いついたんだけど、「言魂」と書いて「ことだま」のほうが、恐怖心が薄れるような気が。
ただ、言葉のパワーってやつは、文字だけじゃないように思うんだよね。
まったく同じ言葉でも、誰が、どんな声(or 表情・気持ち・態度・場面・状況)で言うかによって、インパクトがぜんぜん違う。
だからお手軽な名言集やサイトを見ても、その人個人には衝撃だったかもしれない言葉も、他の大多数にとってはピンとこなかったり。
ところで最近いろんなところで見かけるのが、「天国言葉」「地獄言葉」とかいうもの。
「天国言葉」は「嬉しい・楽しい・幸せ」といった言葉で、「地獄言葉」は「不平不満・愚痴・悪口・文句」の類らしい。
予想通り、「天国言葉」を言うといいことが起こり、「地獄言葉」を言うと不幸になるみたいな論調。
でもね〜、でもね〜。
その人たちも「はじめに言葉ありき」という、聖書の言葉を引用してるみたいだけど。
神サマから与えられた言葉を、我ら人間ごときが「地獄言葉」と決めつけるなんて、失礼じゃないかなと(笑)。
たまにはブツブツ愚痴ったり、おかしいと思ったら堂々と文句を言うのも必要なんじゃないかな?
人間だもの。
上の「ことだま」で書いたように、たとえ同じ言葉でも、条件によって意味合いが変わってくる。
「ああ、疲れた〜!」
「お疲れさま〜!」
といった癒される会話も、「地獄言葉」なんかね?
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【前世って】 1月10日
スピリチュアル好きの生徒から、「前世」はあるのかと質問されて、どんなもんだろうね〜と考えてみた。
どうせ「仮説」なんだし、誰も知らないことなんだから、正解なんてないんだけどね。
最近たまたま耳にしたユニークな解釈を自分なりにアレンジして、次のように答えた。
「もしあるとすれば、今この瞬間こそ未来の自分の“前世”なんだろうから、ごちゃごちゃ言わずに“来世”のために頑張れ」
「原因と結果の法則」というけど、今を「結果」としか考えられないから、前世という「原因」を探ってばかりいるわけで。
今を「原因=前世」と考えれば、老い先短い人も、病で余命いくばくもない人も、「どうせ死ぬんだから」とやけっぱちになる必要もないし、最後まで一生懸命生きる意義も見出せる。
スピリチュアルな発想もたまには必要なのかもしれないが、ブームが「前世に偏っている」ことが問題。
だって、なんだかんだ言いながら、結局は「自分」に関係することしか興味がないんだから。
自分本位だと、他人のこと(=来世の自分)を思いやる気持ちに欠けるたり、果てはいじめ問題や自殺が増える原因になっているような気がする。
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【10分間サービス】 1月9日
プロは凄い。
朝からその技術とスピードに圧倒されながら、あっという間に引っ越し作業が終わるのを眺めていた。
こんなに楽できるなら、気持としては2倍の料金を支払ってもいい。
すべての作業が終了すると、「10分間サービス」があると聞かされた。
「プラス10分、何でもリクエストにこたえます」という思いがけないオマケだ。
さて、何を頼もうか。
妻と、彼女の母親が言った。
「それじゃあ10分間、豚汁を召し上がってください」
「…!?わかりました(笑)」
業者の人たちは、温かい豚汁を喜んで食べて帰られた。
女性たちの機転には、やられたと思いつつ感心した。
私はせいぜい、「もう十分です、お疲れさまでした」くらいしか考えていなかった。
「得る」喜びから「減る」喜びへ。
何かを獲得したり、物が増えていくよりも、あなたを縛っている価値観が減っていくことに喜びを感じませんか?
最近そんな言葉に出合ったばかりなのに、実生活にまったく活かされていないオレ(笑)。
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【喫煙者の配慮】 1月8日
いよいよ明日引越すので、なじみの「みやざき食堂」に初めて息子を連れて行った。
今のマンションに住み始めた頃、近所の飲食店を制覇しようと入った最初の店だ。
美味い・安い・早いの三拍子がそろっていて、他の店に行く気がしなくなった。
おじちゃんおばちゃんともに人がよく、明るい妻がかわいがられて、味噌汁をつけてくれたりした。
私が仕事で出かけている間は、妊娠している妻一人分でも、気持ちよく配達してくれた。
去年生まれた息子を今まで連れて行かなかったのは、残念ながらタバコを吸う客が多かったからだ。
店のカウンターにはいろんなオジサンが座っていたが、ほとんどは一人客だった。
仕事帰りに寄って、ビール飲んで日替り定食を食べて一服、というパターン。
いくら嫌煙一筋の私でも、こんな庶民的な食道で「禁煙」を叫ぶほど野暮じゃない。
今日は最後の夜だから、タバコの煙が少ないことを祈って、記念に3人で夕食に行ったのだ。
意外なことに、赤ん坊に気づいたのか、誰一人としてタバコを吸う人はいなかった。
本来なら赤ん坊を連れて行くような店ではないのに、みんな気をつかってくれたのだ。
客同士で話すことは、この2年間まったくなかった。
それぞれがなんとなく、お互いの顔を知っている程度の関係だった。
もう彼らと会うこともないだろうが、なんともすがすがしい夜だった。
…これで終わりたかったのだが、家に帰って財布がないことに気づいた。
ずいぶん時間が経っていたが、慌てて駐車場まで戻ってみると、車の外に落ちていた。
「最後の夜に、素敵な思い出をありがとう」…妻の言葉がコワかった。